見出し画像

(回顧録)感染ルートを探し、感染を食い止める仕事

こんにちは。
足立さとみです。

新型コロナウイルスの報道で、3年前まで頑張っていた仕事の記憶が蘇ってきています。今日はちょっといつもと異なりますが、せっかくなので、その記憶を綴ってみます。

私は、食品や化粧品関連で微生物の仕事をしていました。微生物汚染がないように、様々な角度から検証、考察して防ぐのが仕事でしたが、汚染が確認された時に、それがどういう菌で、どこが発生源で、どうやって汚染を減らすか、、、そんなことをデータを取りながら、最短時間で収束させることもやっていました。

何せ、微生物汚染が確認されたものを市場に出荷させるわけにはいきません。でも、大丈夫であれば、出荷しなければ売るものもなければ利益も出ません。

10数年の仕事の中で、こちらとしてはそれは危ないから出荷停止にして欲しいと要請していても、出荷のGOサインを出すのは、別の部署のトップですから、出荷指示がでてしまい、製品倉庫(出荷まちのものを待機させるところ)にまで行ってしまったものを、ギリギリで回収、検査、、、なんてデットヒートをやったこともあります。
出荷のGOサインを出す部署のトップの方に、「損失を大きくする気か!」と言われて「どっちが損失ですか!」と、ペーペーなのに反論したこともあったなぁ。

その逆で、工場の加熱殺菌を頑張ってもらいすぎて、製造の方々の火傷のヒヤリハットが増えて申し訳なく思って、変更できないか考えましょうよ、と現場に言ってみたり

実際の使用場所で汚染が頻発した時は、汚染の事実はないところではありましたが、とある介護施設へ、お願いして連れて行ってもらって、実際の使い方を確認し、容器の変更をお願いしたり、使い方の表記を変えてもらったり、、、そんなこともあったなぁ。。。

その頃からでしょうか、誰が何を一番大事として考えているのをできる限り把握して、私は私自身が大事にしたいことを結局のところ、気持ちよく実行できる方法はどうしたらいいのか、を考えるようになりました。だれも最初から間違ってやろうなんていませんからね。

怒鳴ってやってもらっても、結局意図が通じていなくて、しばらくすると重大事故になることになることを、その時、イヤと言うほど思い知らされたのです。どうやったら、最後まで定着させるか。。。
正しいことだけでは、人は動かないんですよね・・・。

微生物の感染防止とウイルスの感染防止はかなり近しいものがあります。
家でできることもたくさん、ありますよ〜。しばらく、この辺りを書いて行こうかなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?