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戦艦大和をカラー高画質化させてみた話

はじめに

生成 AI 技術を利用して、戦艦大和の白黒写真のカラー高画質化に挑戦します。元画像は、Wikipedia のパブリックドメイン写真を利用します。

カラー化

まずは、カラー化のみを行います。利用したソフトウェアは Deoldifyを使います。公式のリポジトリはこちら。

導入方法は、(まだ)DeOldify に関して記述していませんが、Anaconda 導入です。下記を参考ください。

DeOldify でカラー化すると次のようになります。

DeOldify カラー化

Gimp で彩度をブーストし、Stable Diffusion の ControlNet Recolor で調整していきます。

彩度ブースト+Stable Diffusion(Recolor)

アップスケール

複数のAIアップスケーラを利用してアップスケールします。

AIアップスケーラ

拡散法の高画質化(Stable Diffusion)

次から Stable Diffusion で本格的に変更を加えます。形を保持するために、Marigold で深度マップを作成しておきます。

深度マップ

ControlNet Depth と Maligold 深度マップを利用します。アイデンティティを保ったギリギリの線です。念の為にAI生成ロゴを入れています。

Stable Diffusion 利用(弱)

ちなみにアイデンティティを捨てたAI生成を利用すると、近代化してしまいます。

Stable Diffusion 利用(強)

まとめ

歴史資料にAIを利用する時は注意が必要ですね。拡散法は顕著に変化しますが、他の手法でもAIを利用した高画質化は基本的にフェイクであり、歴史的な価値がなくなります。

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