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バーベキューでゴミを片付けない人とはその場で縁を切ってもいい その1

なんだか売れない自己啓発書のタイトルみたいですが、人を選んで生きていこうという話です。

0.9の人と付き合ってはいけない

何年か前に本田健さんの本で知ったのですが、その時すごく心に響いてずっと大切にしてきた言葉です。

本田健「30代にしておきたい17のこと」

僕が書いた人間関係の記事の中に、かなり多くの方に読まれているモノがあるのですが、この考え方をベースに書いていたことに最近気づきました。たくさん読まれているのは、多分それが真実だからでしょう。

誰とでも分け隔てなく接しなさい

一見こちらが真実のように聞こえますが、これこそが人類を不幸に導く言葉です。抽象的で美しい概念は実に危険です。

実際、僕も0.9の人を容赦なく切り捨てています。
分け隔てなく接するのは無理です。
なぜならそういう人と正面から向き合ってつきあうのがしんどいからです。

バーベキューでゴミを片付けるのが当たり前の人
ゴミをその場に捨てて帰るのが当たり前の人
本当に美味しい肉を食べているのはどちらでしょうか。

気持ちのいい人と付き合うと清々しい人生になります。
もうそれだけで幸せです。

0.9の人ってどういうこと?

未読の方のために簡単に説明します。
僕の解釈ですが、0.9の人とは「普通の人に見えるけど普通じゃない人」のことです。

会えば必ず見た目をからかってくる人(悪意はない)
人の悪口をよく言う人(悪意はない)
仕事中に周りに聞こえるように舌打ちする人(悪意はない)
不機嫌を露骨に表明する人(悪意はない)
ありがとう、ごめんなさいを言わない人(悪意はない)
人の話を聞かない人(悪意はない)
バーベキューでゴミを片付けない(悪意はない)

挙げればきりがありませんが、かなりの確率で遭遇します。「あの人、根はいい人なんだけどね」って言われるような人はだいたい0.9の人にあたります。

「それくらい我慢しなよ」って自分に対して思うけど、やっぱり我慢できない人。
「そんなことしちゃダメだよ」って相手に対して思うけど、言えない人。
それも間違いなく0.9の人です。

本田健さんは著書の中で、人付き合いは掛け算だと定義しています。

あなたが「1」だとします。完璧な人という意味ではなくて、普通の人という意味です。

ケース1
職場に0.9の人が2人いれば、1x0.9x0.9=0.81

仕事で誰かに足を引っ張られた経験のある人はこの数字の意味がわかるはず。
自分が普通に仕事をしても、足を引っ張る人がいる限り、1にすらならないのです。この状態をなんとか1にしようとするためには、1.25の人になることを求められます。

0.9の人が2人存在するために、常に1.25倍のエネルギーで仕事をしなくてはいけなくなるのです。
それを死ぬまで頑張れるならいいけど、人はそんなにお人好しじゃない。

ケース2
1の人が3人いれば、1x1x1=1

仕事は気持ち良く終わります。ただフツーであればいい。それだけのことです。
この状態が続けば成長しようという気も湧いてくるかもしれないし、いつか1が1.1になるでしょう。さらにそれを続ければどんどん数値は上がっていきます。

1であること、フツーであることを満たしているだけで、無意味な消耗はしないのです。

ケース3
1.1の人が2人いれば、1x1.1x1.1=1.21
0.9の人が2人いる場合に比べると、0.4ポイントもの差が出ています。

ちょっとした余力が生じているのですが、その余力が成長への強烈なモチベーションになり、さらに上のレベルへ引き上げられます。

成長に必要なのはやる気よりも余力。体力が残っていないと何もできません。

わずか1日でこれだけの差が出るのですから、これを1年、2年と繰り返すとどうなるかはここで説明する必要すらないでしょう。圧倒的な差になります。

バーベキューで率先して片付ける人と一緒にいるのは気持ちがいい。バーベキューで片付けない人と一緒にいると気持ちがよくない。
そしていつか自分も片付けないのが平気になってしまう。

その瞬間はわずかな差なのかもしれませんが、積み重なることで人生にも悲しいほど差がついてしまうのです。

長くなったので次回に続きます。

ありがとうございます。有意義なことに使います。