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自分にとって最高の瞬間を人は見ていない

少し古いかもしれませんが、SHOWTIME(翔タイム)って言葉が昨年2021年に流行りました。あれ以降、僕のショータイムはいつ来るんだろうなって漠然と考えることが増えた。もう48なのにこのまま来ないんだろうかって・・・

冷静に考えると、実はショータイムがあったことに気づく。来てることを思い出す。わかりづらいだけ。忘れてるだけ。大観衆の前でホームランを打つとかそういうわかりやすいことじゃないけど実はある。小さすぎてわからないだけ。

高校生の頃、家の近所の図書館の駐車場で弟と遊んでいる時に財布を拾った。中に入っていた免許証に書いてある住所を電話帳で調べて、すぐ近くの公衆電話(そんな時代です)から電話して取りに来てもらった。奥さんと思われる人物に渡しました。

僕と弟、ナイスガイすぎる・・・
人として正しいし、警察を経由していないのがまた偉い。
誰がなんと言おうと、これはショータイム。

でもこんなのは僕と弟しか覚えていない。もしかしたら弟ですら忘れてるかもしれない。両親も息子たちがそんなことしたのは知らない。わざわざ言ってないから。

風呂で溺れてる弟(赤ちゃん)を助けた。
部活動で小さな町の大会で優勝した。
まったく知らない人がネットでCDを買ってくれた。
ライブでお客さんがTシャツを買ってくれた。
ライブのMCで会場を少しだけ笑わせた。
地元のラジオ番組で良い音楽をたくさん紹介した。

僕にもいい瞬間はたくさんあった。頑張った瞬間もたくさんあった。
今後はないみたいな書き方ですが、たぶん今後もあると思う。

人生は自分しか知らない超地味なショータイムの連続だ。

人にはそんな小さなショータイムがたくさんある。みなさんにももちろんあるだろうし、僕なんかよりずっと多いでしょう。
でもそれは誰も見ていない。親なんて絶対に見てないし、彼女とか彼氏とかですら見ていない。見ててほしい瞬間に限って誰も見ていない。だから人はキラキラした瞬間をSNSに上げるのかもしれない。

誰も見ていない地味なショータイムを積み上げるのは、とても根気のいる作業です。でも続けるしかない。自分で向き合い処理し続けるしかない。でもそれでいいと僕は思っている。

もし誰にも認められなくて苦しんでいる人がいたら、苦しむのをやめてほしい。意気消沈しなくていいと思う。「自分の最高の瞬間は基本的に他人は見ていない」ということを思い出してほしい。あなたにも必ずショータイムが訪れているはずです。それを見つけてあげてほしい。見てるのは自分しかいないから。

僕は一人暮らしを極めた人間なので、けっこう手際よく料理を作るけど、父ちゃんも母ちゃんもそれを見てない。包丁とおたまを使った息子の二刀流を知らない。息子の最高のショータイムを見てない。それは本当に残念です。

さて、ご飯食べよ。

アイキャッチの画像はダーヤマさんの素材を借りて作っています。
https://jitanda.com/

最後まで読んでくれてありがとうございました。

ありがとうございます。有意義なことに使います。