「許さない」から不幸が始まる

相手を許すことで解放される

古今東西様々な書物に記されているある意味人類にとって永遠のテーマであり、普遍の真実です。
これをもっと突き詰めると「許す、許さないという概念から解放されて楽になろう」僕はそう思います。

最近「許さない人」が多すぎじゃないですか?
許さないという表現に強烈な違和感を感じ続けているので、「許さない」「許せない」でツイッター検索をかけてみたんですよ。

許す対象がどうとかはあまり関係なくて、かなり多くの人々が「許す」という概念に縛られているなあと感じました。
危ない人の割合が高くて、正直なところ読んでいてかなり辛かったです。そして幸せそうな人は1人もいませんでした。

許す、許さないということに縛られるのは不幸の始まりだと強く感じました。

■許すっていったい何?どういうこと?
こいつだけは許さない
絶対に許すな

よく聞く煽り文句ですけど、許したらどうなるのでしょうか?
相手は悔い改めて反省したり、状況は改善したりするのでしょうか。
許さないと詰め寄っても、そういう人って「あっそう」で終わりじゃないですか。
「許す」も「許さない」も無意味なやりとりのように僕は感じてしまいます。許す、許さないは究極の自己満足です。

その前に「許す」って一体なんなんでしょうか?
「許す」って子供じみた考え方だと僕は思っています。

「あんたとはゼッコーね」
「アタシ、あんたのこと絶対許さないから」

大人になったら皆、絶交っていう言葉使わなくなりますよね。それと同じで僕も許す、許さないという言葉を使わなくなっていました。まあ、ただの口癖やニュアンスの問題かもしれませんが、僕は使いません。

僕の場合、誰かを許すほど偉くはないし、誰かに許してほしいと願うほど悪いこともしてないです。

昨年いた職場で酷いパワハラに遭いましたけど、そのことも許す許さないではないんですよ。記事にしたけど、多分「あいつのこと許さねー」とかは書いてないと思うんですよ。
過去のことだし、許しても許さなくても何一つ現状は変わらないんですね。その事実はずっとあるわけだから、それをどう消化し、乗り越えるか、そして笑い(ネタ)に変えていくか、それだけじゃないですか?

「許さない」という呪いをかけて相手のことをずっと思い続けること。それこそが無駄と不毛の極みです。

忘れるか、乗り越えるか、人生を好転をさせる選択肢はその2つです。
許す、許さないじゃないんですよ。

無理に誰かを許す必要はありません。ただ、許したくない人が1人増えるほどそれだけ確実にあなたは息苦しくなります。

わかりづらいかもしれませんが、許せないことを無理やり許せと言っているわけではなくて、「許す」か「許さない」かの価値観で生きるとつらくなるよという話です。

■許さないと雰囲気が重くなる
偉そうなことを言ってしまったが、もしかして自分も無意識のうちに使っているかも。そう思って、自分の書いた全記事を「許さない」で検索してみました。僕はどういうことを許したくないと思っているのか。

・「私、あの人一生許さないから」(これはカフェでの後ろ席の見知らぬ女性の会話)
・0.5mmのズレも許さない
・再生装置の進化がそれを許さない
・時代がそれを許さない

人に対して許さないと言い放っている記事は1つもありませんでした。
許す、許さないの概念がないので、言葉が出てこないのは当然です。

カフェの後ろの席の女性の会話が気になったのも、多分その時「許さない」という言葉があまりにも強烈だったからでしょう。
今でも覚えていますが、カフェ全体に呪いをかける。そんな勢いがありました。

例文をいくつか挙げてみますね。
1 僕の記事を悪意をもって引用するなんて許せない
2 僕の記事を悪意をもって引用するなんてありえない
3 僕の記事を悪意をもって引用するなんて信じられない

全部似たような意味ですが、1だけダントツに雰囲気が悪くないですか?
呪いみたいなもの感じませんか?

許さないって激しい敵意ですよね。それが滲み出ているから雰囲気が悪くなるのだと思います。2、3も強い否定ですが、ただの個人の見解なので恨みみたいなのはありません。

許さない人を増やしても、脳内の許さない人リストがパンパンになって苦しいだけです。
許さないに固執して毎日思い出して辛くなるくらいなら、「ありえない」フォルダーに突っ込んでおくことをオススメします。そうすれば30日後には自動で消去されていますよ。

あなたが許せない人たちと本当に永遠につながっていたいのか。それでいつか幸せになれるのか。よく考えてみてくださいね。

「許せない」とその人と永遠につながってしまいますが、
「ありえない」だとその人ときっぱりと縁を切ることができる。
まとめるとそんな感じでしょうか。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

PS
うちの猫はこたつの中で無防備な僕の足を全力で噛んできます。
それだけは本当に・・・unaccectable。

ありがとうございます。有意義なことに使います。