DQ11 過ぎ去りし時を求めての本当の意味

ネタバレありにつき、未プレイの方はご注意ください。

ドラクエ11のサブタイトル、過ぎ去りし時を求めて。
本当に秀逸すぎるタイトルだなと思います。

過ぎ去りし時を求めてってどういうことだろうと考えながらプレーしてきました。

勇者は自分の生れ育った村を焼き払われてしまった過去を
カミュは自分の妹マヤへの贖罪を
ロウは自分の娘と婿を失った悲しみを
マルティナは守れなかったあの時の赤ちゃんのことを
グレイグは滅ぼされてしまった故郷バンデルフォンのことを

それぞれが背負っている過去を払拭するための旅でした。それだけでも十分すぎるほど「過ぎ去りし時を求めて」なのですが、追い討ちをかけるように最大のイベントが登場しました。しかも全部をクリアした後に・・・

あくまでもこれまでの冒険は、序章でしかない。
「過ぎ去りし時を求めて」の真の姿がついに登場しました。

■ベロニカを求めて

死闘の末とうとうすべての元凶である魔王ウルノーガを倒した勇者たち。
地に落ちた命の大樹は復活を遂げ、荒れ果てた世界にふたたび光が戻った。
使命を果たした勇者たちはそれぞれ自分の故郷へと帰っていった。
そして・・・

クリアしたあとのセーブデータを読み込むと、いわゆる「クリア後の世界」が始まります。
聖地ラムダでの宴。ベロニカの死を悼むために集まった仲間たちは、平和をかみしめます。

あ〜ん、なんてすばらしいの!
マジメなラムダの人たちとこうしてノリノリで踊れる日がやってくるなんて!
みんなの自由を奪う魔王もいなくなったし、これで世界中の人々を笑顔にする夢にまた一歩近づけたね〜ん。

シルビアさん、本当にありがとう。
あなたのおかげで僕はドラクエ11を心から楽しめています。

マルティナ
16年前あなたを手放してしまった日から、私は悪を砕くという信念を胸にこれまでずっと走ってきたわ。
でもそれももう終わり。これからは私もそろそろ自分の道を歩もうかと思ってるの。
まずはデルカダール王国の復刻でしょ。
ダーハルーネでスイーツ巡りもしたいし・・・。
とにかくやりたいことを全部やるわ!

ロウ
こうやって民がよろこぶ姿を見ていると我らが世界を救ったという実感がふつふつと湧いてくるのう。こんな晴れやかな気持ちは何年ぶりかの。
思えばずっと過酷な旅をしてきたから、今の平和が信じられない気持ちじゃよ。
やるべきことはまだまだあるが・・・。
悠々自適な隠居生活をする夢もそう遠くないかもしれんのう。ほっほっほ。

16年間ハードモードで生きてきて、確実に主人公以上に苦労して来たこの2人。休ませてあげたいというのが正直な気持ちです。

カミュが見つけたというグロッタの町の南の光。
それは天空から落とされた神の民の里でした。

マルティナ
・・・思い出して。
私たちには心の底から会いたい大切な仲間がいるじゃない。

カミュ
少しでも希望があるなら絶対にそれに懸けてみるべきだ。オレはそうして運命が変わったぜ。

ここで時を巻き戻すためのヒントを得た一行は、「刻限を司る神聖なる光」を求めて忘却の塔へ向かいます。

ラスボスよりも強い裏ボスを倒すためだけにレベルを上げる。
今のドラクエはそんなことは求めて来ません。

この冒険の中でおそらく最大級の過ぎ去りし時「ベロニカの復活」を求める勇者の旅が始まりました。

クリア後の世界にこんな美しい冒険が用意されてるなんて・・・
DQ11のストーリーの良さには何度も感動させられていますが、堀井さんあってのドラクエだということが身に沁みました。


ありがとうございます。有意義なことに使います。