自分には黙って何かをするのが向いている

年々口数が減ってきています。
若い頃はもっと人と積極的に話していたのですが、最近は挨拶だけしかしないことが圧倒的に多いです。世間話みたいなのは全くしないですね。人と話して何かを解消しようという気持ちが完全に消えてなくなりました。

あと、ネガティブなことは口にしないと決めると必然的に口数は減るんです。相手が1000%間違えていてもそれを指摘しない、文句を言わない。そんなの口にしても何も現状は変わらないですから。痛感してます。
ネガティブなことが浮かんできたら心の中で打ち消し処理する。それが一番です。

口数を減らすのは悪くない。
先日のイチロー選手の引退会見を見て確信しましたね。

多分イチロー選手は100実行したうちの1しか語ってないと思うんですよ。
僕は多分1実行してそれを100語っていた。

それじゃあ何も達成はできませんよね。

日々のルーティーンを着実にこなし、入念に準備をして毎日の試合に臨んでいたイチロー選手。例えば彼にとって100のルーティーンのうちの1つでしかないアキレス腱のストレッチ。
そのアキレス腱のストレッチで何かを達成した気になり満足し、アキレス腱のストレッチについて本気で語り、SNSに上げ「いいね」を求める。
そんなことを僕はしていたような気がします。

「どや?わしはアキレス腱のストレッチやったで。すごいやろ?」
そんなことを僕が語っている間にイチロー選手は黙々とすべきことをこなしていたのです。

気が遠くなるほどの実行を重ね、辿り着いたあの領域。
その引退会見でもわずか85分しか語らないんですよ。
「明日もトレーニングしてると思いますよ」それが彼の全てです。

超人は100実行して、そのうちの1を語る。
凡人は1実行して、それを100語る。

目標を語って自分を追い詰めるやり方もあります。効果的だと思うし、それを否定もしません。自分にはそれは向いていないと思います。

多分急に100実行するのは無理なので、

明日は2実行して、99語る。
明後日は3実行して、98語る。
その次は4実行して、97語る。

少しずつ実行の割合を増やしていく。多分その方が楽しいと思うんですよね。
やることによってモチベーションが上がってくる。やることそのものが楽しいから最終的には語る必要がなくなる。

僕も人間だから人に褒めてもらいたい、認めてもらいたい気持ちはもちろんあります。
でもそれ以上に大事なことがあります。

自分が決めたことをやる。
語る暇があったらもう一つ実行する。

ただ黙々とすべきことを実行する。
自分にはそちらの方が向いているし、僕の目指すべき場所はその先にあるような気がしています。

ありがとうございます。有意義なことに使います。