おババの終活代行を再開したついでに、自分の終活も開始した その2

前回は人の終活を代行するのは骨が折れるということを書きましたが、僕も他人に自分の終活をさせていた前科があることを思い出しました。

僕が都会に出ている間に実家が一度引っ越しをしているのですが、その時弟が実家に残していた僕の荷物を全て処分してくれました。ドラゴンボールは古本屋に売ったのでしょう。

厳密に言えば終活ではありませんが、やることは同じ。18年分の兄の残骸を処分するのも辛かったでしょう。本当にごめん。

人の人生の後片付けを他人にさせてはダメですね。

20代から90代までの終活

終活を開始するなら早い方がいい。
人の終活を代行して導きだした結論です。

僕なりに考えて、世代別にやるべきことを挙げてみました。これで終活は十分だと思います。

20代 モノを1つ買ったら、必ず1つ捨てる
30代 モノを1つ買ったら、必ず2つ捨てる
40代 モノを1つ買ったら、必ず3つ捨てる
50代 モノに執着するのを止め、本格的に終活を始める
60代 自分の終活が順調なら、周りに広める
70代 終活が当たり前の空気を作る
80代 十分に備えていたので、やることはない。余生を満喫する
90代 Life is beautiful 我が人生に一片の悔いなし

20代の終活 モノを1つ買ったら、必ず1つ捨てる

20代はこれだけで完結します。これを徹底していれば将来困る事はないし、引っ越しも楽です。

モノを買ったり増やしたりするのが楽しい時期ですが、それが本当に自分の人生を豊かにしてくれるのかじっくり考える癖をつけてください。

と、20代の自分に言いたい。

30代の終活 モノを1つ買ったら、必ず2つ捨てる

いつの間にかモノが溜まっているのが30代。無駄に気づき断捨離に目覚めるのも30代。ここが勝負どころです。

結婚や出産などで家具が増える時期ですが、常に冷静に。
その家具は本当に必要なのか。占領したスペースに見合った見返りはあるのかじっくり吟味してください。

買った時は家具屋さんが運んでくれますが、それ以降は全て自分でやらなければいけません。運ぶのにもお金と労力がかかります。それを忘れずに。

40代の終活 モノを1つ買ったら、必ず3つ捨てる

もう十分モノに囲まれる人生を楽しんだでしょう。捨てましょう。

捨てるのが難しければ、捨てたいけれど捨てられないモノをリストアップすることをお勧めします。その願いはいつか必ず叶います。

今年はパソコンを買い換える予定なので頑張って断捨離活動してます。
先日古いディスプレイを捨てました。次は20年前に買った初代PCとMDデッキなどを捨てる予定。(金額的に)大きいものを買う時はそれなりに大きいものをあらかじめ捨てるといいです。

僕は高いものを買う時は、モノを捨てる事をセットにしています。
捨てないと買えない、それなら捨てます。
欲しいものがモチベーションになり、片付けもはかどります。

50代の終活 モノに執着するのを止め、本格的に終活を始める

ここから先は、なったことがないのでわかりませんが、もうモノにあまり興味がなくなる世代じゃないでしょうか。モノを買わなくなるのは、強烈な追い風です。

ただしこの世代はメチャクチャ忙しい。
自分の子の世話がひと段落したと思ったら、年老いた親の世話が始まります。いろいろと忙しく、自分の就活を始めることに気力をさけない。残っている体力に対して、やらなければいけないことが多すぎるのです。

だからこそ、早めに始めないといけない。
体力的にもスタートするならここが最後のチャンス。

ここで始めなければ、もう一生始められません。
今までやってこなかったのなら、かなりの作業量がありますが、やるしかありません。

親の終活を代行してみて、自分の終活に目覚めるのもこの世代。
「やっとかなきゃ、ダメだよな」
心の底からそう感じます。

60代の終活 自分の終活が順調なら、周りに広める

今60代の人と違って、「終活」を意識しながら生きてきた人が60代になった時、かなりモノは減っているでしょう。日々の積み重ねが「楽」を生み出します。余白のある人生は快適です。

中には忙しくてできなかった人もいます。それも仕方ない。

「終活はいいぞ」
「モノがなくなって気持ちよくなった」
「いやー、タンス捨てたら服も減って一石二鳥」

そんなことを吹聴して周りましょう。

若い頃から終活を積み重ねて来たのなら、誰かを手伝う余裕もあるはず。
その余裕が、人生の後半戦には必要です。

70代の終活 終活が当たり前の空気を作る

もし、この時点で何も手つかずなら、相当のモノに囲まれ、片付ける気力も消え失せていることでしょう。そのままだと子供や孫にかなりの負担がかかります。

現実が見えてきて、やるようになるのか?多分ならないでしょう。
自分の死と向き合ってこなかった70年がそう簡単に変わるはずがない。

だからこそ、終活をするのが当たり前の空気を作らなければいけない。同世代に伝わらなくても、若い人が見てます。そしてそれを真似します。

「終活?もう終わって今は悠々自適の毎日だよ」
これを70代に突入した時点で言えたなら、その70代は実りが多い。
周りの人間も幸せです。

80代の終活 十分に備えていたので、やることはない。余生を満喫する

終活?何それ?
あ、そういえば若い頃やってたね。
当たり前すぎて忘れてたよ。

これが理想です。

90代の終活 Life is beautiful 我が人生に一片の悔いなし

終わりを意識して生きてきた人は強い。
人生の達人として、人生を謳歌していることでしょう。

さいごに

人はいつか必ず死にます。これだけは間違いない。
僕も明日死ぬかもしれない。その可能性はゼロではない。それを意識しています。

20代だから死なないということはありません。準備は早い方が良いです。

自分もいつか死ぬんだから、終活を始めよう。

最も人として尊厳のある生き方だと僕は思います
最近は生き方の本よりも、死に方の本の方が心に響きます。

この本はいわゆる断捨離本ではありませんが、読む価値のある本。

物を一つ持つごとに、どんどん自由が縛られていきます。物を持つことは、裏を返すと、心の貧しさを表しているようなものです。

修行を重ねた禅僧の著者の言葉だけに響きます。
AmazonPrimeReadingの対象なので、この本が無料で読める。ありがたいです。

こちらは映画。断捨離も何も関係ありませんが、ジュードロウの死に様は必見。

ありがとうございます。有意義なことに使います。