DQ11 勇者が魚になった理由

ネタバレありにつき、未プレイの方はご注意ください。

ついに後半戦が始まりました。
命の大樹がウルノーガの手によって破壊され、バラバラにされてしまった勇者軍団。
それぞれのメンバーの再出発を描く追加ストーリーは、短いながらも印象的なストーリーが多く、その完成度の高さに圧倒されました。

満を持して勇者(主人公)を操作できるようになったのですが、まさかの魚でのスタート。これは衝撃的でした。

可愛いお魚を操作しながらストーリーを進めます。

■魚になって初めてわかる海底王国の美しさ
魚スタートにはちゃんと理由がありました。海底王国の女王セレンさまが、勇者の身を案じて魚の姿に変えたのです。魔王ウルノーガの追っ手から逃れるための苦肉の策、それが魚化でした。

これであなたも釣られるお魚の気持ちがわかるかも・・・ですね。
というセレンさまのお言葉。これがちょっとした伏線になっています。

魚になって海底王国を自由に泳いでみて、改めてこの海底王国の美しさに魅了されました。ストーリーを早く進めたい気持ちと、海底を泳いでいたい気持ちのせめぎ合い。たまには魚になるのも悪くないと思いましたが、コントローラーの操作性だけが悪い。水中移動の肝となる上昇という動作。これに連打に向かないZRボタンを指定するのはやめてもらいたかったです。

セレンさまに連れられて守り人の海へ。
そこにある地上の様子を見ることのできるという千里の真珠。そこから見えた世界は今までの世界とは全く別のものでした。

変わり果てた世界。多くの絶望と悲しみの中、最後の砦を目指して歩く人々。それを先導する英雄と呼ばれる男。このシーンでは後ろ姿しか見えませんが、間違いなくあの男でした。衣装も変わっております。改心したのでしょうか?

魔王に狙われている海底王国も決して安全な場所ではなく、六軍王の1人ジャコラが襲います。そんな中セレンさまは勇者に旅立ちを促します。

前を向きなさい。振り返ってはなりません。
勇者とは・・・
・・・勇者とは!
最後までけっして・・・あきらめない者のことです!

ジャコラと入れ違う形で魚形態の勇者は水面に向かいます。
海中を漂うエサを発見。そのエサに食いつくと釣り人によって釣り上げられます。

自分の力で海上に飛び上がり、優雅に人間の姿に戻るのかと思いきや、まさかの第三者による強制浮上。最後まで魚の人生を全うする姿に主人公の誠実さがうかがえます。

地上に出た瞬間、魔法は解け人間の姿に戻ります。
釣り上げたのは釣り人のアラーニ。荒っぽい見た目ですが、気の優しい人でした。

魚かと思って釣り上げたら人間だった。普通は怖くて助けないと思います。それをいきなり受け止めて、優しく接する。こんな素晴らしい人たちが大勢いるからこそ冒険を続けられる。そういう意味では彼もまた勇者です。

ここから主人公の冒険第2章が始まります。目的地は最後の砦。ついにあの男と再会です。


ありがとうございます。有意義なことに使います。