DQ11 変わり始めた物語

ネタバレありにつき、未プレイの方はご注意ください。

仲間たちを救うために自らが犠牲になってしまった魔法少女ベロニカ。
そのベロニカを救うために、仲間たちのいる世界に別れを告げて過去に戻るという決断をした主人公。勇者以外の何物でもない。
見た目は爽やかですが、心に熱いものを秘めた少年の第二の冒険が始まりました。

この悲しくも勇ましいストーリーをクリア後の世界と裏ボスに絡めるセンスに脱帽です。

■ベロニカの祈り
聖地ラムダに再び降り立った主人公は、神殿で祈りを捧げているベロニカを発見します。

たとえどんな災難が起きたって
あたしが必ず彼をこの手で守ってみせます。

もうこの時点で泣けてきます。
過去に戻ってきたのは間違いではなかったと確信しました。

こちらの世界の仲間たちと無事に合流。
元勇者のつるぎだった魔王の剣を携え、命の大樹を目指します。

誰か一人足りないと思ったら、そういえばこの時点ではグレイグは敵だったことを忘れていました。

■ホメロスの最後、その2
ここから命の大樹の勇者のつるぎにたどり着くまでは全く同じことを繰り返します。
途中のムービーも同じですが、美しいので何度でも見る価値があります。もちろん先を急ぐ人のためにスキップすることも可能です。

そしてたどり着いた大樹の神域。例の勇者のつるぎに手をかざし、後ろからホメロスに襲撃される場面。ここから歴史の流れを変える大仕事が始まります。

勇者のつるぎを手にする直前の場面でのムービーは同じですが、セリフが微妙に変わっています。

マルティナ
BEFORE
これが大樹の魂・・・
なんという大きさなのかしら。

AFTER
これが大樹の魂・・・。
なんだかはじめて見る気がしないわ。
なつかしいような こわいような・・・。

カミュ
BEFORE
世界中の命がパンパンに詰まってるからな。
これくらいデカくないとおさまらないんだろ。

AFTER
ふぅん・・・不思議なモンだな。
オレもずっと昔に来たことがあるような気がするぜ。

シルビア
BEFORE
こうしてそばで見ているとちょっぴりコワイわね・・・。
なんだか飲み込まれちゃいそう。

AFTER
世界中の命が集まっている場所なんでしょ?
きっとアタシたちの生まれる前の記憶が残っているのかもしれないわね・・・。

いよいよホメロス登場。
背後からの不意打ちまでは同じ展開ですが、ここが歴史のターニングポイント。魔王のつるぎでそれを跳ね返します。魔王のつるぎは闇のちからを帯びているのでそれが可能。矛盾が生じないよう細かい設定がよく練られています。

あちらの世界での無敵の強さを知っているので、この場面でのホメロスの狼狽ぶりは見応えがありました。

ホメロスを撃破したあと、デルカダール王とグレイグが登場。
この時点でデルカダール王がウルノーガだと知っているのは別の世界からやってきた勇者ただ一人。それを軸にして物語が大きく動きます。

人民をたぶらかし世を乱した悪魔の手先め。死をもってつぐなうがよい。

ホメロスへのきつい一言とともに、デルカダール王がトドメの一撃を放ちます。ちなみにこの時点ではまだ中身はウルノーガ、なかなか演技派なところが笑えます。

あちらの世界では、ここで正体を明かすはずだったデルカダール王。ホメロスが悪の元凶だということにし、この場を丸く収めます。
相変わらずグレイグはデルカダール王に騙されたままですが、それがどうなっていくのかも楽しみです。

無事に勇者のつるぎを手に入れることに成功。

すまない。今は言葉が見つからぬ。
私がこれまでしてきたことはいつか日を改めてわびさせてくれ。

グレイグからの謝罪をここで受けることになるのは意外でしたが、この展開なら自然な成り行きなのかもしれません。

そして舞台は因縁のデルカダールへ。
こちらの世界での物語も面白くなってきました。

 

ありがとうございます。有意義なことに使います。