ロケット団の口上が優れている話
どうも、蜥蜴屋しげでございます。
皆様、ロケット団という集団をご存じですか?
そうですアニメ:ポケモンでお馴染みの、あの方々です。
メンバー:ムサシ、コジロウ、ニャース、ソーナンスetc...
シリーズが進むごとに端々のメンバーは変わりますが、概ねこの4名で頑張っている方々です。
それぞれのメンバーにはやはりそれぞれのストーリーがあり、面白いのですが、今回注目するのは毎回登場の際に行なう口上です。
一部変更がある時はありますが概ね以下の通りのものです。
“なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け
世界の破壊を防ぐため、世界の平和を守るため
愛と真実の悪を貫く
ラブリーチャーミーな、敵役
ムサシ、コジロウ
銀河を駆けるロケット団の二人には
ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ
なーんてにゃ、ソーナンス“
文字に落とし込んでも何故か、あの2人がしゃべっている風景を思い浮かべるのは何故でしょうか。面白いですね。
今回述べるのは、この口上は七五調になっていることや、言葉選びが素敵ということです。
まず七五調から分析しますね。割ります。そして行数が増えます(笑)
なんだかんだと(7) 聞かれたら(5)
答えてあげるが(7) 世の情け(5)
世界の破壊を(7) 防ぐため(5)
世界の平和を(7) 守るため(5)
愛と真実の(7) 悪を貫く(7)
ラブリーチャーミーな(7) 敵役(5)
ムサシ、コジロウ
銀河を駆ける(7) ロケット団の(7) 二人には(5)
ホワイトホール(7) 白い明日が(7) 待ってるぜ(5)
以下略
一部字余りがありますが、ほぼ全て7音もしくは5音の区切りとなっています。しかも口上を行なう上で字余りの部分は弱く発音し、次のセリフに繋がるように滑らかにしゃべっています。
更に言及するべきは、言葉選びが秀逸なところです。
なんだかんだと聞かれたら→色々な場面で応用される(飽きにくい)
答えてあげるが世の情け→”聞かれたら答える”という繋がり
世界の破壊→世界の平和(防ぐ→守る) ”世界の”の共通した頭の言葉でテンポよさが出る。防ぐや守るで良いヤツ的な雰囲気。
愛と真実の悪→なんじゃそりゃと思いつつ納得(?)する言葉
ラブリーチャーミーな敵役→普段の生活で全く使わないがラブリーでチャーミーな可愛らしさが表現されている。可愛いけれども敵。
銀河を駆けるロケット団→銀河(宇宙)を飛ぶロケットというジャンルでの繋がり
ホワイトホール→これもなんじゃそりゃと思う単語。しかも、悪=黒色と一般的には思うところで、ホワイト(白)を持ってくる意外性。
白い明日→ホワイトホールの白をつなげる言葉
なーんてにゃ→かわいい
よくよく見れば、セリフ自体にも小さな繋がりがあるし程よく意外性も見て取れる。交代で言うので、掛け合いの楽しさも生まれてますよね。
これが一人で(例えばムサシ個人で)言ったところで、ここまでハマらなかったかもしれませんね。
まぁ、これら2つ(七五調と単語の秀逸さ)の理由によって、ポケモンのアニメシリーズの最初期からずーっとこの口上が使われ続いているんでしょう。
正直、唐突にこの口上がリニューアルされても元に戻るような気がします。
とまぁ、今回はロケット団の口上が優秀という話でした。
以上
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