推しを失ったこと

本日大好きな人の訃報を聞いた。
とはいえ、親戚でも友人でもないので
葬儀に参列することもできないので
今は彼の音楽を聴くだけなのだが。

私の育った音楽環境は
父はクラシック、兄はアイドル狂いという中で
ロックのロの字も存在しなかった。
ある日、クラスのHRで先生が好きな曲をかけて良いとなり
オシャレ女子が持ってきたシングルに私は衝撃を受けた。
その日、家に帰ると当にそのミュージシャンがテレビに出ていた。
それが私と彼との出会いだ。
その番組は1週間1人(1グループ)の
ミュージシャンを紹介する物で、それから毎日見続けて
私はすっかり中毒になってしまった。

それからうん十年、途中浮気をしたこともあったが
中年になった頃に又再び彼の音楽に出会い
心奪われたのだ。
コロナ禍になり、彼が入院し手術した事を知った。
たまにポストされるSNSに希望を見出していたが
それがしばらく途切れ、訃報を突然聞くこととなり…。
「もしや」と思いつつも、打ち消していた毎日。
堰を切った様に涙が流れ止まらない。

今日は心の整理がつかないのでこの文章を書き
気持ちを静める手助けとしよう。

人の命は永遠でないし、順番でもない。
時計は突然止まる。
又その事を実感する。

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