見出し画像

中国四川省の鉄道「芭石鉄路」④

沿線の日常

「黄村井駅」で下車し、しばらくの休憩。
包車に協力してくれた鉄道員の皆さんをパシャリ。ほがらかな笑顔の、優しい方ばかりだった。

蒸気機関車の前部で、鉄道員さん四人を撮影。笑顔で手を振ってくれた
後日、哥哥が芭石鉄路を再訪した際に写真をお渡しした

炭鉱の村「黄村井駅」

「黄村井駅」と書かれた駅の看板。背後には毛沢東の絵やスローガンが壁に描かれた建物

黄村井駅には、かつて炭鉱があった場所。
壁に描かれた、人民服を着た毛沢東の絵とスローガンとが、時代を感じさせる。
……のだが、何度も芭石鉄路を訪問されている方のブログを拝読したところ、これは「昔風を演出したレプリカ」なんだとか! びっくり!

時刻表
「嘉陽小火車客運列車」運行時刻表
炭鉱入り口の様子。トロッコのレールが暗闇へとのびている
炭鉱までくだるトロッコ列車のレール

炭鉱跡はどうやら見学ができるらしい。
この日は残念ながら閉まっていて、中を見学することはできなかったが、闇へと向かって伸びていくレールの先を見たくてたまらなくなった。

趣味人の鳥かご

家の窓辺に吊るされた鳥かご

中国の老人たちの最大の楽しみといえば、「鳥」。鳥の姿や鳴き声を自慢し合うのが楽しいのだという。
留学先である雲南省でも、よく見かけた光景だ。鳥かごを持ちより、木に吊るして、声を楽しんだり、その美声を競ったり……。
鳥かごを手に散歩をし、「鳥を散歩させているんだ」なんて言う御仁までいた。

野のものが籠や檻に入れられているのを見るのが苦手な私は、どうしても複雑な気持ちになってしまうのだが、「ああ、中国だなあ」と思わせる光景のひとつだ。

石炭のくず拾い

客車の薄暗い内部
客車の内部は電気が通っておらず、薄暗い

ふたたび列車に乗って、次の駅へと向かう。

線路を走る蒸気機関車
「蜜峰岩駅」と書かれた看板と、その下に干された洗濯物。背後には「女」と書かれた建物。多分、トイレ
駅に洗濯物が干してあるが、石炭で黒くならないだろうか

「蜜峰岩駅」。名前にはどんな由来があるのだろうか。

停車中の蒸気機関車。沿線には菜の花
線路に落ちた石炭くずを拾う人々

列車が通りすぎたあと、どこからともなく人が集まり、線路上に落とされた石炭くずを拾う。ちょっとしたお金稼ぎになるのだという。

エンドウ豆の花と蒸気機関車
菜の花畑の丘から見下ろす線路を蒸気機関車が走ってくる

菜の花畑の中に入って撮影。体中が黄色い花粉でいっぱいになった。

菜の花畑の丘から見下ろす線路を蒸気機関車が走ってくる

楽しかったチャーター終了!

躍進駅に停車中の蒸気機関車

ふたたび最初の「躍進駅」へと戻ってくる。
これにて、楽しかった「包車」は終了だ。

機関車の運転席の窓から笑顔で手を振る鉄道員さん

出発する列車を見守っていると、包車に協力してくれた鉄道員さんが、笑顔でお別れの手を振ってくれた。ありがとう! 謝謝!

プラスチックの歩行器にのり、こちらを見つめる赤ちゃん

おまけの一枚。
中国でたまに見る光景。名づけて「赤ちゃん強制歩行機」。
「これを使うと、赤ちゃんがはやく歩けるようになる」というが、見かけるたびに「大丈夫それ!?」とドキドキする。

次回予告

中国四川省の鉄道「芭石鉄路」⑤

暗闇の中に停車する蒸気機関車

翌日、5:30に集合して、タクシーで「石渓駅」へ。
目的は、蒸気機関車の朝の撮影のためだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?