コーヒー豆の’’見た目’’から何が分かるのか。
茶色に焼かれたコーヒー豆。どれも似た見た目をしていますが、実は豆をみるだけでも分かる情報はたくさんあります。
コーヒーを学べば学ぶほどその奥深さが怖くなり、発信することがすごく怖くなってきている最近です。元から更新頻度はまったく高くないですが。笑 私自身まだまだ勉強中の身です。いま理解できている範囲のことを書いていきます。
まずコーヒー豆と一括りにしても、大きく分けても「果実・生豆・焙煎豆・挽いた豆」などありますが、今回は焙煎された後の茶色の状態に特化した内容です。細かく挽く前の豆の状態です。また、あくまで「見た目」に特化するため香りについての話も今回は横に置いておきましょう。
項目が後になるほど、マニアック度は上がります。
どぞー。
1. 焙煎度合い
まず初めに分かるのは、焙煎度合いです。深いような黒に近い茶色であればあるほど深煎り。深煎りは、表面がテカテカしています。逆に黄色に近いような薄い茶色であればあるほど浅煎りになります。表面はサラサラというか、油分が出ていない見た目をしています。お店の人でなくても、ある程度色々な豆を飲んでいると、見ただけでもざっくりとした焙煎度合いは見て取れるようになると思います。
2. 精製方法
ご存知の方も多いかと思いますが、まずは精製方法の種類について簡単に書いておきます。精製方法とは、コーヒーの実を木から採取したあと、どのように処理をするかという話になります。
◯ナチュラル
果実の部分をつけたまま、そのままナチュラルに乾かす方法。果実をつけたままなので、フルーティーな味わいになりやすい。
◯ウォッシュド
果実の部分を取り、洗ってから乾かす方法。洗い流すのでクリアな味わいになりやすい。
◯ハニー
上の2つの中間。中途半端に果実を取って乾かす方法。どの層まで果実を取るかなどによって味わいが変わる。
◯アナエロビック
コーヒーチェリーをタンクや袋などの空気に触れない状態にして発酵させる方法。上の3つでは現れにくいフレーバーが出る。
といった感じです。
そして焙煎後の豆で何が分かるかというと、ウォッシュドか、それ以外かは何となく判別することが出来ます。(アナエロビックは焙煎した経験があまりないので分かりません。)
判別は簡単で、豆のセンターカットのチャフをみることです。チャフとは豆の表皮についている薄くて白い皮が焙煎によって焼かれて剥がれやすくなった茶色い膜のようなものです。ウォッシュドは洗われるためチャフは薄い茶色になります。一方ナチュラル等になると果実がついたまま乾燥させるのが理由なのか、センターカットのチャフは黒めになります。
冒頭?の写真を見てみてください。左上はセンターカットの色が白いので、おそらくウォッシュド系である可能性が高いです。逆に右下の豆はセンターカットが茶色になっているのでウォッシュド系以外である可能性が高いです。
改めてみてみるとわかりやすいかなと思います。
3.生産国
正確に分かるわけではありませんが、目星をつけることはできます。まず1番わかりやすいのは、豆の大きさが揃っているかどうかです(絶対的に揃っているほうが美味しいというわけではないです)。
まず前提として、大体の国はコーヒー豆にそれぞれの国の基準を設け、等級を付けてから輸出しています。
その基準は主に以下のどれかであることが多いです。
・欠点豆の割合(虫食い豆とか)
・栽培された場所の標高
・スクリーンサイズ(豆の大きさ)
・特にない
また、国ごとの輸出基準の例ですが、
・ブラジル🇧🇷 : 欠点豆とスクリーンサイズ
・エチオピア🇪🇹 : 欠点豆
などがあります。
つまり、パッと見て大きさが揃っている豆があったとしたら、おそらくエチオピアなどのスクリーンサイズが基準になる生産国の豆ではなく、ブラジルなどのスクリーンサイズを基準とする生産国のものかもな、と、なります。
4.品種
ここも、正確に分かる。というわけではないですが、なんとな〜く特徴と傾向から目星はつけることが出来ます。
例えばですが、
大きくて細長いからゲイシャかな、、、
大きめだからブルボン系かな、、、
少し小さめだからティピカ系かな、、、
みたいな感じです。
品種は無限に存在しています。
農園主が自分の名前をつけたりロットの名前をそのまま品種の名前にしたり、交配させて新たな品種を作り出していたり、とにかく日々増え続けているので正確に判別することはほぼ不可能です。
これは、世界中の人々の顔をみて正確には分からないものの何となくそのルーツの雰囲気が出ていることが分かる、といったような感覚に近いです。
このように、ただの「見た目」からだけでも分かることはたくさんあります。分かるようになるにつれて、コーヒーが楽しいものになっていきます。
明日のコーヒーで試してみてください☕️
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