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「ネタミガミ」の後書き・裏話

 見つけてくださり、ありがとうございます!自称蛮族のヒカリネコと申します!
 さてさて今回の記事ですが、タイトル通り読切小説「ネタミガミ」の後書き・裏話でもしていこうと思います。そのためまだ「ネタミガミ」を読んでいない方がいらっしゃりましたら、下記のリンクからぜひご一読ください!それからこちらも読んでくださると大変嬉しゅうございます…!

 いや〜実はですね、今回の読切、Twitter(現X)の方でもご紹介したんですけども、実はかなり好評だったんですよ…!いやホントありがたい話です、感想くださった皆様、本当ありがとうございます!

 さてさてめっちゃ遅くなりましたがそろそろお話ししましょうか。
 今回、実は人物の表現も勿論なんですけど、背景、つまり主人公達が立つ風景ですね、ここの表現にちょっとこだわりました。どういう風にこだわったかといいますとね、本作品は一応テーマの一つに「ホラー」というものがあるので、出来るだけ美化しすぎないようにしました。どちらかというと、無機質な感じですね。主人公も心が澱んでいて、本来美しいはずの景色もそう見えないような精神状態なので、これが一番かなと思って文章を練りました。
 あと、菜奈の最期ですね。あそこの文、実はかなり悩んだんです。一番書きたかった、不気味さと怖さと歪な美しさを盛り込みたくて、かなり時間をかけました。
 じゃあ、そろそろ皆さんが気になってそうなとこを掘り下げていきましょうか。そう、ズバリ「菜奈はなぜああなったのか」です。
 もう単刀直入に言っちゃいます。理由は「あのまじないの効果は【愚痴を止めさせる】ではなく【人と縁を切る】だったから」です。え、意味がわからない?大丈夫ですよ、これから解説していきます。
 主人公の子はおまじないのとき、どこを切ったか覚えていますか?そう、左手の人差し指、中指、薬指です。この三本の指、「指輪をつける場所」としてみると、左手の人差し指は「縁結び」、中指は「協調性を高める」、薬指は「絆を深める」効果があると言われています。また左手の薬指は結婚指輪をつける位置としても有名ですね。…もうお分かりですね?全部「縁」や「絆」、つまり人との関係に関わるものばかりなんですよ。それを切ったときに出る血を使う…かなりバイオレンスかもしれませんが、こんな儀式、聞いたことないですよね?おそらく、主人公が見たホームページの製作者が創作として作った、効果は保証されていないまじないなんでしょう。
 でも、主人公はこのおまじないを「効果があるもの」と信じて実行した。「もう終わりにしたい」という気持ちをこめて。
 その「気持ち」が、あんな菜奈の末路に繋がったのかもしれません。

 今回の後書きはここまでです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!今回はホラーという小説で初めて手を出したジャンルでしたが、好評でありがたいです…!それでは、またお会いしましょう!

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