メギド72プレイ日記-55:常設イベ「不死の幻獣と失いし過去」
今日は、常設イベント消化期間の続きで、「不死の幻獣と失いし過去」イベントをクリアしました。これ、割と重要なイベントですね…。
常設イベント「不死の幻獣と失いし過去」
ブネさんとブニのリジェネイベントであると同時に、むしろこっちの方が比重大きかったと思うんですが、アルマロス婆様の登場・紹介回でした。
プロローグ初っ端から、アルマロス婆様が印象的に敵に回る様子が描かれますが、ストーリー全編を通してアルマロス婆様の老獪さ、食えなさ、同時に老人らしい「若い連中」への面倒見の良さと世話焼き感、器の大きさとかがしっかりと描写されます。これは「老婆キャラ」という受け入れられにくいタイプのキャラを、如何に「なんだ、婆さんキャラか…」じゃなく「アルマロスかっこいい…!」とプレイヤーに印象付けるかの、運営側の挑戦でもあるんだろうなと感じました。
婆さんキャラは珍しい
ゲームに限らずアニメ界隈でも、「(強い)爺さんキャラ」はいっぱい居ても、「婆さんキャラ」は中々珍しいです。多分、理由は簡単で、需要がないからだと思いますが。
ソシャゲやゲーム、アニメ消費者のメイン層が若い〜壮年の男性であることを考えると、「売れる」キャラクターはメインは美女(少女〜大人まで)、そして親近感を持てるorカッコいいと思える男性キャラ、そして、爺さんまでは「そんな爺さんになりたい」と思える範囲なので需要があると言えます。そして、少年〜オジサン、爺さんキャラまでは、女性プレイヤーの需要もあります。が、「婆さん」はキャラクター需要がない。
いかに「キャラクター需要」に媚びずに幅広いキャラクターを展開しているメギド72と言えども、婆さんキャラは相当な「挑戦」だったのでは…? と思います。
「婆さんキャラ」を魅力的に描き、興味を持たせ、カッコいいと感じさせる…そんな造形、イベントストーリーが工夫されていた… と、当イベントでは感じました。
まあ、そんな評論家みたいな視点はどうでもよくて。
「アルマロス婆様はカッコいい」。それでいい。
婆様、めっちゃ大物で器がでかくて、シャンとした老貴婦人だし、ネクロ編成では本当に頼りになる婆様で、良いキャラだなーと思います。「傘下の傘下」の軍団長ブネさんと、その部下でしかないブニまで、「うちの子」だと思って面倒を見るあたりも、本当に人望のある大メギドだったんだな、と思わされましたし。
婆様がソロモン軍団に本格参加するのは、多分チェルノボグ爺様のイベントでだと思うので、それが常設イベントにあれば良し。なければ、今後の復刻が楽しみです。
「老い」がテーマの話
このイベントはブネさんの過去話でもあるわけですが。ブネさんはヴィータとしてはすでに最盛期を過ぎて、力が落ちて来ている。ソロモンと出会うまで40年ほどの「フォトンを使わない」ヴィータ生活で、フォトンを扱う能力も低くなってしまっている。…と、ヴィータに転生した「限界」が強く示されていました。
純正メギドであり、「老いる」ことのないブニにとって、それが受け入れがたく、いつまでも「純正メギドだった頃のブネ」の背中を負っている…というのが、なるほどブニは「変化」していないのだな、と思わされる話でした。
まあ、そのブニが悩み、成長し、「ヴィータを守りたい」と思うようになるお話ではありましたが、そこにアルマロスという老人の導きがあったことも、「老人」と「若者」の対比の話、という気がしました。
非戦期間(バナルマ)とメギドの成長・老化
今回のイベントでやっと、メギドの成長について、ある程度メギド達の常識が開示されましたね。
メギドは「発生」し(その詳細についてはまだ)、発生してすぐに「世界のルールを学ぶ期間」として、あえて子供のヴィータ体になる。それが「非戦期間(バナルマ)」。その学習期間が終われば、すぐに「一人前」になり、姿も子供から大人に「切り替える」。
ヴィータ体は通常なら「老いる」ことはありえない。本人にとって「最も闘いに最適化された年齢の体」になる…。
へえ、そうなのか。というか、その前提がないと分からないイベント、割とあるよね。と思ったり。逆に、それが常識である純正メギドからすれば、「年齢と共に徐々に老いていく」ヴィータの肉体である追放メギドは、アルマロスの言葉ではないですが本当にもう「別の生き物」ですね…。
どっちつかずのブネさん
ブネさんは、ヴィータなのか、メギドなのか…。ヴィータとしての生活は自分から捨てたし、かといって老いから逃れられないヴィータの肉体で、純正メギドだった頃のようにはいかないし。しかし心はメギドとしての復讐に囚われているし。
ヴィータでも、メギドでもいられない、どちらにもなれない存在が、今のブネさんなのかもしれない… と、ブネさんの存在の複雑さを感じさせられる話でした。
まあ、最終的には、フォトンの扱い方に目覚めて、「追放メギドでも、老いてもメギドとして戦える」という境地を示してくれたので、その不安感は多少払拭されましたが。(そして、アルマロス婆さんがチェルノボグ爺さんを覚醒させるイベントに繋がる)
ソロモンが十分育って、体力的にはブネさんを超えて(ハックとアマゼロトの特訓の成果だと思いますが)、王としてもしっかりしてきた事で、「そろそろ『お目付け役』も引退だな…」と思ったこととか。ソロモンと出会ってからずっと、フォトンをパスするタイミングや方法の特訓を続けてきたことが明らかになったり。ソロモンを育ててきたブネさんが、その立場を引こうとするの、ソロモンの成長と変化を感じさせるものの、やっぱりもの寂しい部分もありました。
メギドにとっての「軍団」
ブニに「ヴィータの『家族』」を説明するのに、「メギドにとっての『軍団』だと思えばいいよ」という言葉に、「えっ、メギドにとって『軍団』って、そんな感覚なの?」と驚いたりもしました。
バルバトスの「家族」についての説明は、逆に言えばメギドにとっては「軍団を持った者は軍団のために働き、戦い、軍団の幸せを守る」、「軍団に属する者は軍団のために戦う」ということを指していると思うし。
アルマロスがブネさんとブニに見せた、「あんたらもアタシにとっちゃ、『うちの子』さ」という態度は、それを実際に感じさせるものでしたし。
ブネさんにとって「軍団を惨殺された」という事が、どんな感覚なのか…少し解像度が上がった気がします。
イベントストーリー全体を通して
メギドラル中央の、歴戦の総司令、大メギドであるアルマロスの視点から、ヴィータとメギドの違い、追放メギドとは… とか、ソロモンや軍団としての「メギド72」の冷静な評価などを克明に示してくれて、それらの解像度がグッと上がるストーリーでした。
ソロモンを「なかなかたいしたもんだ。メギドラルにはいないタイプだね。若いもんならコロっと行くのもわかるもんだ」と評価していたり。ソロモンの軍団を「寄せ集めの軍団かと思ったが、『個』を活かすことに特化してるという意味では、そこいらの軍団より上かもしれないね」と評価したり。「メギドラルにとっての『盲点』」と捉えたり。ソロモンとその軍団の特性をプレイヤーが認識できた面でも、このストーリーは大切だった気がします。
あと、ミュトス…
6章終わりに出てきた「伝令獣ミュトス」が、割と貴重な戦争物資だと分かったり。移動速度がやたら速いと分かったり。そして、「伝言したら死ぬ」んじゃなくて、「長距離を高速度で移動するから力尽きて死ぬ」と分かったり…。
ミュトスの命まで「かわいそう」と心配する、ソロモンがソロモンらしいな、と思ったりしました。
ソロモンが、今後、自分の軍団で「議席を増やす」方向性であることや、ブネさんやアルマロスの仇が「デミウルゴス」というメギド?(もっと大きなモノぽくも感じますが…)であることが分かったりもし、今後のメインストーリー理解に割と重要なイベントだったと感じました。
明日の予定
常設イベント消化期間の続きで、時系列的に次のイベントは「生と死と、それぞれの個と」なので、それをプレイしたいと思います。…タイトルからして、メギドの重要設定ガンガン出て来そうな話だな…。
正直、ここまで見てきて、「メギドラルの悲劇の騎士」の前提理解が、まだまだできていない気がしてるんですが。あれ、相当、色々な前提を理解してないと、理解ができない話だぞ、多分…。時系列的にそこまで行って、見直した時、どんなイベントに映るんだろうな…。現状、そこが一つの目標地点です。