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言わなかったことのひとつ

いつも思うことがある。
自分が居させてもらう場所のこと、
ひととの繋がりのこと。
『長くは居られない』
家族以外で。
ひとと繋がることは、自分にとっては
嬉しく、また辛いものでもある。
いま、してる仕事も本当はそう。
ひとに触れる福祉の仕事。
苦手だからやってる…笑
出会いと、…『死』を迎えての別れ。
いつも、『死』を迎えた方の身体に
触れて、『お疲れ様でした。』と
私は伝えている。
すると、その方は亡くなっているのに
涙を流される。
最後まで聴覚は残ると知った。
だから、私は身体に触れて、声を掛けて、
笑顔で見送ることにしている。
大切な最後を笑顔で送りたいから。
同僚や上司は、また別の出会いと別れがある。
それが、『長くは居られない』こと。
ひとと繋がり、それが強くなっていくに連れて
苦しさは増していく。
自分を知らないでほしい。
どうして、深くまで…と思うことが多い。
プライベートにしても同じ。
長く続いた関係は…一つか。
始まる時に思っているのは、
『ここから早く居なくならないと。』
だった。
かと言って、人と話したり関わるのが
嫌いな訳ではなく、悩み事まで話して
来てくれる関係もあるけれど、自分から見れば
気付けば自分から壊してるように見えてる。
生きているから、消えることは
出来ないけど、そのひとの目の前からは
居なくなることはできる。
これが、何故だか、わからない。
考えても、わからない。
だから、ただ在って、
ただ、ここに私は生きている。
もう少しだけ、ここにいてもいいかな…?
心の底にはそんな思いもある。

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