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統率者戦(EDH)を「盆栽デッキ」で楽しむ


はじめに:時間をかけてデッキを育てる「盆栽」

「盆栽デッキ」という呼び方は自分が勝手に言っているだけですが。
盆栽のように、デッキを少しずつ育てていく楽しみが味わえるタイプのデッキを、自分はこう呼んでいます。

時間の都合で対戦の機会をなかなか作れない状況でも、デッキ構築は楽しむ余地を作れます。
そんな時に、新しいカードセットのプレビューを最大限に楽しめるデッキを持っていたら……?
対戦ができなくても、最新セットのカードを新鮮な気持ちでワクワクしながら見ることができるでしょう。

「盆栽デッキ」は、忙しい大人にピッタリのデッキになるはずです。

「盆栽デッキ」の例1:メジャーな部族(同族)デッキ

MTGには、頻繁に登場するクリーチャー・タイプが存在します。
たとえば「人間」「ドラゴン」などは、多くのカードセットに登場します。
他にも「天使」「デーモン」「マーフォーク」「ゴブリン」「エルフ」など、メジャーなクリーチャー・タイプをテーマにしたデッキは多く存在するでしょう。
これらのデッキは「盆栽デッキ」にピッタリです!

クリーチャー・タイプを参照する統率者の例
《ヴォーロ》は変則的で、人間とウィザード以外のクリーチャー・タイプを参照

ただし、注意点があります。
この先に挙げる例でも同じことが言えますが、デッキの色は2色以上の方が絶対にいいです。
色が少ないデッキの場合、ワクワクしながらチェックできるカードの種類が単純に減ってしまうため、飽きが早く来かねません。
5色になると逆に「全部チェックするのが大変」になるかもしれませんがw

「盆栽デッキ」の例2:メジャーなギミックを活用するデッキ

クリーチャー・タイプ以外にも、大抵のカードセットで採用されているギミックがあります。
たとえば「Xマナ」。
たとえば「+1/+1カウンター」。
たとえば「オーラ」や「装備品」。
これらをテーマにしたデッキも、新しいカードセットが出るたびに楽しみを味わえるでしょう。

ギミック系統率者の例
「改善」は幅広いギミックを参照するので、チェックが楽しみになりそう


クリーチャー・タイプよりも収録されやすく(たとえば統率者セットの新カードなどでも、かなり可能性が高い)、じゃっかんマニアックなデッキになりやすいので、お好みでどうぞ。

「盆栽デッキ」の例3:パワー/タフネスやマナ総量を参照するデッキ

例2に近いですが、P/Tやマナ総量自体はギミックではないな……と思ったので。
パワーやタフネスが一定以上だとシナジーしたり、「マナ総量が5以上」や「マナ総量が2以下」のように唱えるカードのマナ総量を参照したりする統率者が存在します。

新しいカードセットが出るたびに「重いカードにどんなものがあるか」をチェックする楽しみは、他のフォーマットや他のデッキでは、なかなか味わえないかもしれません。

マナ総量を参照する統率者の例
他のフォーマットでは敬遠されがちな重量級呪文に注目できる!
もちろん、X呪文も忘れずにチェック

おわりに

新しいカードセットで、自分のデッキのテーマにテコ入れが来るのは嬉しいものです。
逆に、自分のデッキを強化するカードが汎用の強い土地やマナ・アーティファクトしかないというのは少し寂しいもので……。

「盆栽デッキ」は、汎用カード以外の強化パーツが来やすいように狙って組むデッキと言い換えることができるでしょう。
毎回テコ入れが来る喜びを味わいながら、来たるべき対戦の機会を待つのもいいものです。
ご興味がありましたら、今回例に挙げた統率者から「盆栽」を始めてみてはいかがでしょうか?
ついにスタートした『カルロフ邸殺人事件』のプレビューを、今まで以上に楽しめる……かもしれません。

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