アニメ第7話のファイト解説(カードファイト!! ヴァンガード will+Dress)

狐芝ライカ vs 清蔵タイゾウ

8月15日(月)24:00から放送された「カードファイト!! ヴァンガード will+Dress」第7話では、以前のファイトでユウユを破った狐芝ライカと、ファイト初公開となる清蔵タイゾウとの対戦。
ちなみに、日付が変わった8月16日は、狐芝ライカ役の小笠原仁さんのお誕生日!おめでとうございます!

では、対戦を解説する前にお互いのデッキの特徴をおさらいしましょう。

狐芝ライカのデッキは《ユースベルク“破天黎騎”(スカイフォール・アームズ)》と【レヴォルドレス】を切り札にしたデッキ。
ヴァンガードのアタック回数が増える【レヴォルドレス】で、一気にダメージを与える戦略です。
リアガードは【レヴォルドレス】をサポートする能力が多いのが特徴ですね。

清蔵タイゾウのデッキは《ブリッツCEO ヴェルストラ》と〈プロダクト〉属性を持った「セットオーダー」を軸にしたデッキ。
〈プロダクト〉は《ヴェルストラ》がCEOを務める企業が開発した"兵器"のカード。
オーダーゾーンに置いた兵器を「稼働」させて、相手の戦力を削いでいくのがタイゾウのデッキの戦略です。
"最終兵器"と称される《殲滅機動要塞 フライシュッツ・マクシム》は、強力なアタッカーとして戦場に降り立って攻撃もできるようです。

【レヴォルドレス】と「オーダー」に関するルールは、別記事にまとめていますので参照してください。

※なお、今回の解説もキャラクターの考えなどは私の個人的な解釈です。

序盤戦

ファイトの流れ

ファイトは、タイゾウの先攻でスタート。
先攻1ターン目は、グレード1《ブリッツプログラマー ストラーザ》にライドしてターン終了。

後攻1ターン目、ライカもグレード1《駈出す決意 ユース》にライドすると、ユニットを出さずにそのままアタック。
タイゾウはノーガードし、ダメージ1点を与えてターンエンド。

先攻2ターン目、タイゾウはグレード2《ブリッツ技術研究員 ユーバ》にライド。
《ストラーザ》の能力で、山札からグレード1の〈プロダクト〉をオーダーゾーンにセット。
さらに《ユーバ》の能力で〈プロダクト〉を「稼働」し、手札を入れ替えます。
今回使用したのは《アブハサール》という〈プロダクト〉のようですが、詳細は今のところ不明です。

さらにタイゾウは前列にリアガードを展開し、アタックに入ります。
ライカはヴァンガードのアタックをノーガードしましたが、リアガードのアタックは落ち着いてガード。
ダメージ1対1で、タイゾウはターンエンドです。

ライカの後攻2ターン目、グレード2の《烈光の騎士 ユース》にライド。
《駈出す決意 ユース》の能力で《ユースベルク“反抗黎騎・紅蓮(レヴォルフォーム・ゼスト)”》を手札に加えます。
さらに手札から《イニュクリエイト・エンジェル》を中央後列にコールし、アタック。
タイゾウはノーガードで、ダメージは1対2となりました。

注目ポイント

今回のファイトは、比較的静かな立ち上がりと言っていいでしょう。
特にライカは、1ターン目2ターン目とリアガードをほとんど展開せず、ヴァンガードのアタックだけ。
タイゾウはリアガードを展開しましたが、様子見のアタックといったところ。
〈プロダクト〉の動きも軽く描かれただけなので、序盤はお互いに「準備段階」の雰囲気です。

中盤戦

ファイトの流れ

タイゾウの先攻3ターン目。
まずは切り札の《ブリッツCEO ヴェルストラ》にライドします。
そして《ユーバ》の能力でオーダーゾーンの〈プロダクト〉を、グレード1からグレード2に入れ替えます。
〈プロダクト〉は、段階的に強力なものに取り換えながら戦うようですね。

リアガードをコールし、タイゾウはアタックに入ります。
まずはヴァンガードの《ヴェルストラ》がアタック。その時に〈プロダクト〉を「稼働」させます。
グレード2の〈プロダクト〉は前列のリアガードを退却させる能力のようですが、相手の前列にリアガードがいない場合は、ヴァンガードのパワーを下げることもできるようです。
タイゾウはドライブチェックでフロントトリガーも引き当て、このターン一気に3ダメージを与えました。
ライカはこれで合計ダメージ4、タイゾウは2という状況です。

ライカの後攻3ターン目。
切り札の《ユースベルク“破天黎騎”》にライド。
《烈光の騎士 ユース》の能力でドロップゾーンから味方を手札に戻し、さらに《ユースベルク》の能力と、コールした《破断の騎士 シュナイゼル》、そしてオーダーカード《聖裁の刻、来たれり》でリアガードと手札を増やします。
直前のターンに大ダメージを受けたライカですが、このターンはそれを利用して、カウンターブラストを一気に4使いました。
手札を増やしたライカは、リアガードを一気に展開してアタックに入ります。
まずは《ユースベルク》でアタックしますが、タイゾウは前列のリアガードでインターセプト。
ライカはクリティカルトリガーをゲットしますが、タイゾウのガードを突破できないためリアガードを強化します。
そして、ヴァンガードのアタック後は【レヴォルドレス】!
《ユースベルク“反抗黎騎・紅蓮(ゼスト)”》にライドし、攻撃を仕掛けていきます。
タイゾウはリアガードのアタックを1回はガードしたものの、《ゼスト》とリアガード1体のアタックを通して、ダメージは合計4に。
両者のダメージが4となり、ライカはターンを終了しました。

注目ポイント

お互いに、デッキの得意技を披露したターンです。
まずタイゾウは《ヴェルストラ》の能力で〈プロダクト〉を「稼働」させ、ライカのヴァンガードのパワーを下げて一斉攻撃を仕掛けました。
タイゾウの目論見通り、強力なアタックでライカに大ダメージを与えることに成功します。

しかし、ライカも無策だったわけではありません。
タイゾウから受けた4ダメージを《烈光の騎士 ユース》《破断の騎士 シュナイゼル》《聖裁の刻、来たれり》のカウンターブラストに充て、手札を増やしながら味方を展開しました。
この動きを見ると、タイゾウのアタックをガードしなかったのはライカの作戦だった可能性もあります。
得意の【レヴォルドレス】も決めて、タイゾウのガードを徐々に崩していきます。
後列に展開した《ペインキラー・エンジェル》の能力で、手札も補充。次のターンの猛攻に備えてターンを終了しています。

終盤戦~決着

ファイトの流れ

タイゾウの先攻4ターン目。
このターンで一気に押し切りたいタイゾウは、まず《ヴェルストラ》にライド!

グレード3にライドすることで、タイゾウは2つの能力を発動させます。

まずは、同名のグレード3にライドすることで発動する《ヴェルストラ》の能力「ペルソナライド」
カードを1枚引き、このターン中、前列の味方がパワーアップします。

そして、オーダーゾーンに置かれた〈プロダクト〉が入れ替わります。
グレード2の〈プロダクト〉から、グレード3の《殲滅機動要塞 フライシュッツ・マクシム》に強化!

タイゾウはリアガードを展開し、その能力で《フライシュッツ・マクシム》を「稼働」させます。
ライカのリアガードを除去し、さらにヴァンガードのパワーを下げました。
戦線を整えたタイゾウは、アタックに入ります。
まずはリアガードでアタックし、次に《ヴェルストラ》でアタック。
アタック時に《ヴェルストラ》の能力で再び《フライシュッツ・マクシム》を「稼働」させ、ライカのリアガードを殲滅。さらにヴァンガードのパワーもマイナス5000させます。
そして《フライシュッツ・マクシム》は、オーダーゾーンからリアガードサークルに移動する能力も使い、強力なアタッカーとして戦場に降り立ちました。

ライカは完全ガードしますが、タイゾウはクリティカルトリガーをゲット。
《フライシュッツ・マクシム》が、パワー43000・クリティカル2のアタッカーに変貌します。
そしてタイゾウ(《ヴェルストラ》)の号令と共に《フライシュッツ・マクシム》が一斉砲撃を放ちます。
ここを受けてしまうと、ダメージ4のライカは敗北必至。
しかし、ライカ(《ユースベルク》)の目は生きていました。
手札4枚を消費して、全力のガード!このアタックをしのぎます。

タイゾウは残るリアガードでライカに1ダメージを与えて、ターンエンド。
ライカのダメージは5、タイゾウのダメージは4となりました。

ライカに残った手札は1枚。リアガードは殲滅させられました。
残した手札は《ユースベルク“破天黎騎”》。

ライカの後攻4ターン目、まずはライカもペルソナライドでカードを引きます。
そして《ユースベルク》の能力で手札に《ユースベルク“反抗黎騎・紅蓮(ゼスト)”》を引き込みます。
引いたユニットリアガードにコールし、手札には《ゼスト》。
この引きには、タイゾウも困った表情を見せます……が、タイゾウは手札を5枚残しています。

ライカは《ユースベルク》でアタック!
ここでクリティカルトリガーを引かれると敗北必至のタイゾウですが、ここで勇気のノーガード宣言!
ドライブチェックでトリガーは出ず、このアタックは1ダメージ。
タイゾウのダメージは5になりました。

ここでライカには、2つの選択肢ができました。
手札に残した《ゼスト》に【レヴォルドレス】するか。
ドライブチェックで手札に加えた《ユースベルク“反抗黎騎・疾風(レヴォルフォーム・ガスト)”》に【レヴォルドレス】するか。

《ゼスト》はドライブチェックができない代わりに、パワー+15000とクリティカル+1が確定します。
《ガスト》はパワー+10000と、ドライブチェック1回が可能です。

ここでライカは《ガスト》に【レヴォルドレス】し、アタック!
《ガスト》のパワーは33000です。
タイゾウは手札からガードを出し《ヴェルストラ》のパワーは43000。
トリガーが1枚でも出れば突破されますが、次のアタックを守るためにはやむを得ません。

運命のドライブチェックは……ヒールトリガー!

《ガスト》のアタックがタイゾウのガードを突破し、タイゾウのダメージは6。
ユースと社会人の強豪同士の対戦は、ライカに軍配が上がりました。

注目ポイント

タイゾウの見せ場は、最終兵器の《殲滅機動要塞 フライシュッツ・マクシム》ですね。
「稼働」させた時の能力は、相手のリアガードを除去した上に、ヴァンガードのパワーも5000下げます。
グレード2の〈プロダクト〉では片方だけでしたが、両方できるのは攻守ともに強力です。
これだけでも強力ですが、さらに要塞自体がリアガードとしてアタックできるとは。《機動要塞》の名は伊達ではありませんね。
除去で相手の攻撃力を下げ、パワーダウンで相手の防御力を下げ、さらに攻撃回数を増やせる《フライシュッツ・マクシム》、恐ろしいカードです。

しかし、ライカはギリギリでタイゾウの攻撃をしのぎました。
3ターン目にカウンターブラスト4を消費して手札を増やし、さらに《ペインキラー》で手札を補充していたのが功を奏しました。
また守りだけではなく、攻撃も見事でした。
ファイト後にタイゾウが言っていましたが、最後の【レヴォルドレス】の選択。
選んだのが《ゼスト》だったら、タイゾウは手札2枚でアタックを止められました。
次のアタックも止められる手札が残っていたでしょうから、勝敗は変わっていた可能性が高いでしょう。

これまで引いてきたカードと、山札の残り枚数から「トリガーを引く確率に賭けるのは悪くない」と判断して《ガスト》に【レヴォルドレス】したのは、結果的に正解でした。

個人的な感想

個人的には「実力は伯仲、運がライカに味方した」ファイトだったかと思いますが、ライカが「運で勝った」と思っているかは……?
負けたタイゾウは、ユウユに静かな宣戦布告をします。敗者は笑わない。

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