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EDHデッキ100枚解説《混沌の乗り手、ザルゾス》※目標レベル4

《混沌の乗り手、ザルゾス》とは

《混沌の乗り手、ザルゾス》は、2020年に発売された『Jumpstart』で登場した伝説のクリーチャーです。
日本語版がしばらく存在しませんでしたが『ニューカペナの街角』の統率者デッキで再録され、日本語版が使えるようになりました。

デビルのパーティにご招待。
強制参加なので悪しからず。

能力は2つあり、ひとつはパーティ系の能力。

あなたがコントロールしているデビル1体以上が1人以上のプレイヤーを攻撃するたび、あなたとそのプレイヤーは、それぞれカードを1枚引き、その後カードを1枚無作為に選んで捨てる。

デビルが攻撃すると、私とそのプレイヤーは1枚引いた後、手札をランダムに1枚捨てます。
4人対戦であれば、3人にデビルで攻撃すれば全員が1枚引き、手札をランダムに1枚捨てます。
土地事故が解消されることもあれば、重要なカードが叩き落される可能性もある能力です。
レッツパーティ!

もうひとつはデビル・トークンを生成する能力。

対戦相手が各ターンで最初にカードを引くたび、それがそのプレイヤーのターンでない場合、あなたは「このクリーチャーが死亡したとき、1つを対象とする。これはそれに1点のダメージを与える。」を持つ赤の1/1のデビル・クリーチャー・トークンを1体生成する。

パーティ系の能力で「1枚引く」が誘発するのでデビルが現れ、デビルが増えれば全員に攻撃できるようになる……という自己完結した能力に仕上がっています。
とはいえ手札交換はランダムな上、生成するデビルも単体では大した戦力にはなりません。

しかし、パーティ会場には危険で楽しいインテリアが大量に並びます。対戦相手を悪意に満ちたデビルパーティに巻き込みましょう!
ちなみに、想定するデッキレベルは4程度です。
1点ダメージを積み上げて、ライフを削り切りたい!

デッキレシピ

100枚解説

各種フェッチランド

全体的に軽めのデッキなので、土地を引きにくくするための苦肉のフェッチランド。
おまじないレベルの確率でしかないので、山でもいいです。

《山》16

基本土地。安定=強い。

《海の中心、御心》
《ガイアー岬の療養所》

《ザルゾス》とシナジーする能力を持つ土地。
対戦相手のエンドに起動すると、そのターンプレイヤーでない対戦相手の数だけデビルが生成されます。(4人対戦なら2体)
こちらは《ザルゾス》のようなランダムではないので、対戦相手も喜んでくれるはずです。笑えよ。

《変わり谷》

デビルになる土地。序盤に置ければ、殴るパターンがよくあります。

《エンバレス城》

基本的には軽いデメリット持ちの《山》。
マナが余った時にデビル軍団を強化できるので、覚えておくと使えるシーンがあります。

《シヴの地溝》
《ラムナプの遺跡》

対戦相手にダメージを与える土地。デッキの戦略と方向性が合っているので採用していますが、おおむね《山》のほうが強いです。

《英雄の公有地》

統率者の《ザルゾス》を守る土地。基本的に無色しか出ない土地ですが、統率者を守る手段はあったほうが良いかと思います。

《作戦室》

単色統率者の、使いやすいドローソース。手札枚数はある程度確保して動きたいので、重要な1枚です。

《ニクスの神殿、ニクソス》

単色統率者の加速用土地……ですが、並ぶのがトークンなのでマナは大して出ません。《山》でもいいです。

《睡蓮の原野》

戦場の土地の枚数を減らすためのカード。これと《ラムナプの遺跡》は自分の土地が減るため、あとで紹介するカードとシナジーがあります。

《つぶやく悪鬼》
《騒乱の巡回者》
《向こう見ずな探偵》
《松明の悪鬼》

鉄砲玉デビルです。
それぞれ能力を持っていますが、2マナであることが重要なので、能力はあまり気にしなくていいです。
3ターン目にザルゾスが出たら攻撃!これが役割です。
いちおう能力は「2マナの中でギリギリ役立ちそうなもの」をピックアップしましたが、能力が活躍することは滅多にありません。

《悪意あるいたずら者》
《機知ある怨怒取り》
《地獄乗り》

重要デビルです。
デビルがやられたとき、デビルが出たとき、デビルが攻撃したときにダメージを飛ばせます。重要なので、あまり攻撃には参加しません。
特に《機知ある怨怒取り》はダメージ効率が良いので優先的に召喚して置いておきたいですね。

《罪を誘うもの》
《野火の悪魔》

おもしろデビルです。
とはいえ《罪を誘うもの》は手札が増えるかもしれない上、威迫持ち。
《野火の悪魔》はランダムな能力ですが、うっかり《ザルゾス》で落ちた強力な呪文が使えるかもしれません。
ただおもしろいだけではない……と思います。
最低限デビルなので、適当に攻撃してトークン生成のために使ってもOKです。

《金属ミミック》
《順応する自動機械》

名誉デビルです。説明不要の部族強化枠。
後述するいくつかのサポートと相性が悪いのですが、どうせランダムディスカードで自分の戦略もめちゃめちゃになるので、あまり気にしなくていいと思います。

《朱地洞の族長、トーブラン》

ダメージが加速する重要なクリーチャー。
ほとんどのダメージが「1点」なので、なんと3倍に!たった4マナでダメージ3倍は破格すぎる!
赤が濃いので、出ていると《ニクソス》のことを思い出します。

《薔薇の部屋の出納係》

デビルが出てくると、宝物でマナ加速できます。
3体目以降はX火力が飛ばせるので、厄介なクリーチャーやプレインズウォーカーを除去したり、最後のひと押しでライフを削ったり。

《隔離用構築物》
《アゴナスの雄牛》

手札関係。《隔離用構築物》は《ザルゾス》で捨てたカードを使えるようになります。
土地を置けるといい感じですが、狙って捨てられるわけではないので信頼しすぎないように。
《アゴナスの雄牛》は《ザルゾス》で墓地に行くこともありますし、脱出コストも勝手に増えますし、相性ばつ牛ンです。

《燃え立つ調査》

全員の手札をメチャクチャにする、悪意マシマシのパーティ呪文。
1ターン目に唱えて強制マリガン……という邪悪な使い方もできますが、このデッキの場合は《ザルゾス》を出したターンに使って、デビル・トークンを並べる使い方をします。
後述の《ゲスの呪文書》との組み合わせも強力です。

《怒鳴りつけ》

パーティ系のドロー呪文です。

ドローする対象は私です。
ターンが回る順番に『ご自身が5点を受けるか、私にドローさせてくれるか』を選んで下さい。
どなたかひとりが5点を受ければ、他の方はダメージを選ばなくても、私はドローできません。
では、順番にどうぞ!

多人数戦の場合は、次の人に責任を押し付けることができるのが楽しいところですね!
自己犠牲の精神を発揮して損するもよし、責任を押し付け合ってドローさせて下さるもよし。

《マーラによる誘惑》

「何か呪文を無料でプレゼントする」と「いくらかのダメージを受ける」の選択を相手に迫ります。
大抵はダメージになりますので、ライフを攻めるデッキの方向性と合致しています。

《囚人のジレンマ》

楽しい楽しい投票ゲームの時間!
大抵の場合は全員に8ダメージになります。
フラッシュバックした際には、1回目の反省を活かして投票して欲しいところです。(もちろん8点)

《悪意ある差し押さえ》

相手の土地が多いほど、ダメージとこちらの利益が大きくなる火力呪文。
《睡蓮の原野》はコレのために採用しています。
《トーブラン》などでダメージを増やすと宝物も増えるので、上手く使いたいところ。

《富の爆発》

6マナと重めの火力呪文。
自分がドローしたあと、対戦相手にもドローの権利をプレゼント!
しかしそのプレゼントには「ドローすると、ランダムな対戦相手に5ダメージ」の爆弾が仕込まれています!
ドローしても、ランダムを回避して引き得になることもあれば。
ドローしなかったのに、周りのプレゼント爆弾が理不尽に直撃することもあります。

とりあえず最初に私がドローするので、最低でもどなたかに5点が飛びます。
さあ、箱を開けますか?

《稲妻》
《炎の斬りつけ》
《火の中へ投げ捨てる》

火力(+アーティファクト除去)呪文。あまり言うことはないです。

《兄弟仲の終焉》
《ミジウム迫撃砲》
《家の焼き払い》
《絶滅の星》
《冒涜の行動》

全体火力。《絶滅の星》は少しおもしろに走り過ぎかもしれません。
《家の焼き払い》は、デビルを並べるモードを使うこともよくあります。

《髑髏砕きの一撃》 / 《鎚の山道、髑髏砕き》

X火力。プレイヤーには飛ばせませんが、大きめのクリーチャーやプレインズウォーカーに対抗できる手段として採用しました。
序盤に引いたら土地になるのも良いですね。

《破壊放題》
《汚損破》

前述の《火の中へ投げ捨てる》《兄弟仲の終焉》と合わせて、アーティファクト除去。
これも特に言うことはないです。

《混沌のねじれ》

万能除去。

《破滅の儀式》

クリーチャーとアーティファクトと土地の除去。
デビルが並んでいる状況なら、相手の強力なクリーチャーと有利な交換ができるはず。

《信仰無き物あさり》
《ジェスカの意志》

赤の便利なドローと、強力な衝動的ドロー。

《ギャンブル》
《無謀な始末》

あまり信用できないサーチ呪文。
《無謀な始末》は《トーブラン》などでダメージが増えると楽しい!

《答えの要求》
《電撃の啓示》
《戦利品奪取》
《海賊の略奪》
《予想外の授かり物》
《大勝ち》

赤の「捨ててドロー」系のルーティング呪文のうち、捨てるのが追加コストになっているもの。
呪文をコピーすると、追加コストを踏み倒して大量ドローが可能になります。
《戦利品奪取》以降は宝物も増えるので、大きなアドバンテージを狙えます。
毎回そう上手くはいきませんが、単体でも普通に便利です。

《勝利への高まり》

デビルを一気に強化(パワーだけ)しつつ、攻撃が通ったら呪文で追撃!
重めのパーティ呪文、たとえば《富の爆発》で追加ダメージになると、ワンチャンスから大ダメージを狙えます。

《災厄の行進》
《衝撃の震え》
《ゴブリンの砲撃》
《鉄面連合の連続砲撃》

デビルパーティを盛り上げるインテリア。
各種の行動にダメージが追加され、面倒なことになります。
《災厄の行進》はデビルのパワーが上がると対象外になってしまいますが、基本的には強いです。
《鉄面連合の連続砲撃》は衝動的ドローがついているので、土地のプレイ順などに要注意。

《分かち合う憎しみ》

並んだデビルが超強化!(パワーだけ)
たとえば6体で3方向に攻撃できれば、12打点を処理しなければいけません。
ブロックすれば脆いトークンですが、毎回デビルに相討ちを差し出せるかと言われると……?

《機械化戦》

基本的には《トーブラン》の小さい版。
こちらは《金属ミミック》や《順応する自動機械》のダメージも上がります。

《複視》

呪文のコピーができる置物。重め。
いかにも怪しいので除去されやすいのですが、間違いなく強いので除去も妥当。
パーティ呪文をコピーできると最高に楽しい(私が)!

《保有の鞄》

《ザルゾス》などで捨てた手札を、あとで回収することができます。
回収には4マナ必要なので立ち回りが窮屈になりますが、3枚も回収できれば上出来です。

《蒐集家の保管庫》

ルーティング&マナ加速。シナジーは薄いですが、パーティ呪文までにマナを稼いでくれる良いカードです。

《寺院の鐘》

さあみんな!ドローの時間だ!
使い方は《海の中心、御心》と同じです。起動にマナが不要なので《ザルゾス》を召喚→起動でデビルを3体出すこともあります。

《ゲスの呪文書》

レベル4帯で許されるかは怪しい、超アドバンテージカード。
対戦相手3人を攻撃できれば《ザルゾス》で3枚捨てさせて、3枚ドロー。
《燃え立つ調査》で対戦相手3人が3枚ずつ捨てれば、9枚ドロー!
これは除去されても納得の置物です。

《太陽の指輪》
《秘儀の印鑑》
《友なる石》
《精神石》
《液鋼の首飾り》
《ルビーの大メダル》

マナ・アーティファクト。
《液鋼の首飾り》は、火力で処理できない大型クリーチャーや、赤で除去できないエンチャントを除去するのに使えます。

《紅蓮術師のゴーグル》

マナ・アーティファクトではありますが、役割としては《複視》と同じです。
パーティ呪文以外では、ルーティング呪文で手札を補充したり、火力を上げたり、あとは《ゲスの呪文書》+《燃え立つ調査》で18枚ドローしたり。

《頭蓋骨絞め》

ドローソース。攻撃後のデビルを〆てドローしつつダメージを狙いましょう。
《金属ミミック》や《順応する自動機械》でタフネスが上がっていると〆られませんが、パワーを上げてダメージを稼げるなら悪くないでしょう。

《バジリスクの首輪》

デビルの死亡時火力に接死を付与できるので採用しました。
接死は《悪意あるいたずら者》や《薔薇の部屋の出納係》と組み合わせても強いです。
絆魂は《機知ある怨怒取り》と組み合わせると、一気にライフを増やすことができます。

《ミスリルの胴着》

赤の防御手段は限られていますが、リセット対策を重視して採用。
装備すると攻撃に参加しやすくなるのも、デッキの動きに合っています。

《アヴェルナスの大公、ザリエル》

デビルを生成するプレインズウォーカー。
基本的にはデビルを生成するだけですが、時々+1能力で打点を上げます。
1枚からデビルを複数出すカードは他にもいくつかの種類があるので、いろいろ試してもいいかもしれません。

ミニゲームに"魂(ライフ)"を賭けよう!

今回のデッキは「ミニゲーム」系のカードを多めに採用して構築した、カジュアルに遊ぶためのデッキです。
コインやサイコロなどのランダム系カードは少なめにしましたが、ランダム要素は《ザルゾス》の能力で十分でしょう。
デビルの1点を積み上げてライフを削るのは至難の業ですが、殴り合いが発生しやすいカジュアルな卓であれば、ミニゲーム呪文の大きめのダメージも合わせてライフを削り切れる可能性が十分にあります。

ちなみに、もう少しレベルを上げるなら《鍛冶の神、パーフォロス》《最深の力、オヘル・アショニル》などでダメージ効率を上げるのがオススメです。(高レベル帯に持っていって、全員の手札を荒らすのもおもしろい……かも?)

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