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深夜食堂は、食事を通して人の隠している感情を描くドラマだから面白い

一時期ブーム的に人気がでた「深夜食堂」。

2007年にビッグコミックオリジナルで連載されている漫画で、2009年にテレビドラマ化され、これまでに4シーズン作成され、映画2本、Netflixオリジナルドラマ1シーズンと、たくさん映像化されています。

私はドラマと映画が大好きで、時間があるときにNetflixで映画やドラマを探していて、ピンとくるものがないと深夜食堂の好きな回を何度も繰り返しみています。

深夜食堂のタイトル通り、庶民的だけど美味しそうなご飯が登場するので、夜遅くに観るといわゆる「飯テロ」になるので閲覧注意です。

ブーム的なものは去ったのですが、いまだに大好きな深夜食堂について、本日は記事を書いてみようと思います。まだ深夜食堂を観たことがない人も、深夜食堂好きな人も、読んでいってください。


なぜ深夜食堂は面白いのか?

深夜食堂は、小林薫さん演じるマスターがやっている新宿ゴールデン街「めしや」が舞台。マスターが作る食事の1つが、毎回テーマとしてタイトルになっています。

・赤いウィンナーと卵焼き
・猫まんま
・ポテトサラダ
・バターライス

みたいな感じです。

すごく庶民的なメニューなんですが、調理している風景や食べている仕草などが、とても丁寧に演出されていて、本当に美味しそうです。

深夜食堂というタイトルなわけですから、主役はこの食事です。が、実は食事を通して人の背景というか、抱えているものというか、悩みというか、「人の隠している感情」を描いているから面白いのではないか、と思います。(思いますというか、みんな感じているはずです)


第五話「バターライス」の話しが好き

たくさん好きな回があるのですが、その中でも第一シーズンの中で私が個人的に好きなのが「バターライス」です。

主人公は、グルメの知識をひけらかすちょっと鼻につく料理評論家の戸山。めしやの雰囲気にはに使わない真っ赤なジャケットに身を包んで、「今日のリードボーは食えたもんじゃなかったね」と、辛口批評を繰り広げる。

そんなとき、流しの歌手のゴローがめしやにきて、一曲披露したあとに「バターライス」をとても美味しそうに食べる。その様子をみていた戸山が、なんとバターライスを頼み、美味しそうに食べるのだった。。。

まったく縁がなさそうな料理評論家の戸山とバターライス。そこには、戸山が普段人には絶対に言わない思い出が隠されているのです。

ネタバレはしませんので詳細は説明しませんが、ラストシーンはすごく心にジーンと、温かいものを感じる素敵なシナリオです。


小林薫さんがいる「めしや」が家の近所に欲しい

たくさんの素敵な食事と人が登場する深夜食堂ですが、やっぱりなんといっても小林薫さんが演じるマスターが素敵すぎる。

顔に傷があって強面。声は低くて穏やかだけど、ちょっとそっけないような感じ。お客さんの空気を読んで厨房にスッと姿を消したり。時には「それは良くないんじゃないかな」と指摘をしたりもする。

みんなで楽しく食事をしたり、高くて美味しいものを食べるのも、とってもいいものです。美味しい食事って体だけではなくって、心も元気にしますよね。

でも「めしや」みたいな、一人で行けて、そこにいくと何もかもを受け入れてくれるような雰囲気があって、辛くて一人になりたいときにも行ける、そんなごはん屋さんがあったらいいなと思います。


Netflixでシーズン1から順番に

もしこれから初めて観る人は、シーズン1から順番に観てください。1話完結なのですが、実は細かいつながりがあって、順番どおりにみていくと1話だけみるとよも面白さが10倍になります(当社比)。

この記事ではあまり触れませんでしたが、常連さん(レギュラー)も、その話の主人公(ゲスト)も、とっても豪華俳優陣です。

個人的に好きな常連さん(レギュラー)
・松重豊さん(竜というヤクザ役)
・不破万作さん(忠さんという遊び人おじさん役)
・オダギリジョーさん(片桐という謎の人)


ぜひ、このあと深夜食堂へいってみて(観て)ください。

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