CASTER BIZ contactリリースまで◯年かかった裏話
こんにちは、株式会社キャスターで「CASTER BIZ」シリーズの事業側の責任者として、取締役COOをしています森岡です。
今回は、【新サービスリリースまで◯年かかった裏話】についてお伝えしたいと思います。
===
キャスターは新規事業や新サービスを開始する際、あまり時間をかけず、とりあえず手売りで売ってみて、ニーズに合わせてサービスをチューニング、売れたら、はい!リリース!というフローを取ることが多い。
ただ、6月にリリースした、CASTER BIZ contact、実はパッと出たサービスではなく、リリースまでにかなりの時間を要した。
今回はなぜリリースまでに時間がかかったのか?について触れてみたいと思います。
リリースまでに4年かかった。
CASTER BIZ contactはリリースまでに4年の歳月がかかっている。
4年の歳月をかけた、という言い方が正しいのか分からないのですが、4年もかかってしまったということ。
4年もかかったサービスなんてスタートアップで聞いたことない。
というのも、その間に、類似のサービスを3つリリースしており、文字通り迷走していたのだ。
1つ目は、「Caster BPO」
2つ目は、「Caster Inside Sales」
3つ目は、「Caster CS Assistant」
この3つのサービスは、商談時にクライアントと業務内容を固めて、件数ベースで見積書を都度作成している。
クライアントからの様々なロット・業務のニーズを毎回ヒアリングし、営業担当が現場に持ち帰る。
現場はその情報を元に工数計算し、営業担当へ戻す。
営業担当は工数計算を元に、クライアントへ見積書を提出。
このプロセスはいわゆる日本でごく「普通」。
現場はあらゆるニーズを並べて俯瞰。企業からの様々なロット・業務のニーズに応えているうちに、このやり方が良いだろう、と、提供セグメントを切っていった。するとサービスが3つもできてしまったのだ。
「どの業務をお願いすれば良いのか分からない」という罠
クライアントが業務を可視化し、切り出せれば上記3サービスですんなり業務をアウトソースしてもらえる。
しかし、商談時、見積作成のために企業側の「ニーズ」を確認していると、「どの業務を切り出したら良いのか分からない」という場合がある。
商談で業務内容が固まらない。
業務内容が固まらないと、見積書が作れない。
そのループに陥りつつも、クライアントへ寄り添い、時間をかけて業務整理をやってくれているのが、営業のミタムラ氏である。
商談が長引くと、手持ちの商談が増えてしまうので各社へのフォローがロータッチになってくる。
結果、実らない案件が手元に溜まっていることが多くなっていた。
そんな彼に、「CASTER BIZ」本体サービスの商談を任せたことがあった。(今でもヘルプに入るときが稀にあるので、会えるとレアもの!?)
CASTERBIZは、上記3サービスとは異なり、30時間という時間ロットで契約を巻き、200以上のメニューから好きに組み合わせて依頼ができるサービスとなっている。
すると彼は、「CASTER BIZ」の商談からいくつもの気づきを持って帰ってきた。
1.見積書作成がいらない
2.初回から6ヶ月契約なので時間をかけて少しずつ切り出せる
3.業務を整理しなくても巻き取りながら整理できる
4.お互い商談に時間をかけず、すぐ開始できる
5.時間契約なので、広く浅く・狭く深く、が両方対応できる
6.企業規模によらず、毎月使い方をカスタマイズできる
上記から、BPO/Sales/CSの3サービスを運営するSPO事業部内では、「CASTER BIZ」にサービス内容を寄せた方が良いか、良くないか、で激論が交わされることになる。
始めのうちは、ネガティブな意見も出た。
・コールセンターやインサイドセールスに時間売りの条件を当てはめるサービスができるのか?
・「使った分だけ」のコンタクトセンターが成り立つのか?
・時間契約となると、企業側に混乱を招かないか?など。
議論を4年やっていたわけではないが(笑)、「一旦考えるの止めよう」と、MTGのアジェンダから「サービスのリニューアル」が外れる時期もあった。
とはいえ、クライアント担当者が「業務を切り出せない」問題を考えると、やはり一周して時間契約のプランに戻ってくる。
議論を重ねた上、CASTER BIZ contact(仮)という現行サービスの前身となるサービスが2021年1月に完成。
手売り用のサービス資料を作り、商談時に「業務を切り出せない」問題を抱える企業を中心に提案していくことになった。
気づいたら、10社以上契約、解約0件で推移していた。
そんなCASTER BIZ contact(仮)を今年に入って、現場で提供開始。
新規リリースといっても、新人や異動者で組成したチームではなく、中の人は4年間一緒に走ってきた専任チームでできている。
つまり、このサービスの強みは3つ。
「経験者のチームをすぐに組成すること」
「業務をプロに相談しながら切り出せること」
「リモートのコールセンターのツール提案からできること」
中の人はずっと同じ。変わったのは、サービスロット、売り方だけ。
契約すればすぐにチームが組成し、業務巻取りが開始されるので、属人化されている業務が一気に整理整頓されていく。
見積書なんて細かく出していない。
「クライアントと現場が対話しながら、業務を1つずつ切り出していく」というやり方でタスクを巻き取っていた。
その所以、正式リリースに至る最大の決め手となったのが、解約が出ないこと。
シンプルだけど、サービスリリースにおいて、これが一番大事。
手売りだけで、すでに10社以上顧客がついており、解約が出てなかったのだ。
再現性は、顧客の転職活動!?
まだサービスは生まれたて。
これから新規獲得にミタムラ氏が奔走しないといけない。
再現性がどこまで上げれるか、が勝負になってくる。
今はこの再現性が一番高い↓
「初期3つのサービス使ってくれていたクライアント担当者が、転職された先で、再契約してくれること」
※こんな再現性なかなか作れないと思うけど、本当にある話ですw
これからもクライアントに寄り添いさらにサービスを育てて行く必要がある。
産みの苦しみ、育ての苦しみ、成長の嬉しさ
4年かけて完成したサービスなのもあり、部長の高見さん、感無量。
とはいえ、リリースして終わりではなく、やっとスタート地点に立てたので、企業ニーズに合わせてここから拡大に向けて本腰入れていきたい。
ご相談、お待ちしています。
コストは稼働した時間分だけ。
貴社にジャストフィットなコンタクトセンターを。
株式会社キャスターってとこで、リモートワーク取締役やってます。 延べ500人以上の採用〜育成に携わり、1,000件以上の案件に人をアサインし続けてきました。 今もサプライチェーン側の責任者やってます。