金言111:耐性

ネットベンチャーの金言

体内に菌が一切ない動物は弱い。
菌が侵入しても軽い症状で済む動物は強いです。

鎖の強度はもっとも弱いリングに依存する
大規模なネットというのは、一番セキュリティの弱い部分のセキュリティが結局全体のセキュリティのレベルを決めることになります。英語の諺でいうA chain is as strong as its weakest ring.です。たとえば全国に膨大な数ある自治体の住基ネットを管理しているシステムのほんのひとつにでも、ルーズな運用がされているマシンがあれば、そこから全体の機密性が崩れてレッドチャイナの餌食になります。

侵入に「耐性」のあるシステム
ウイルス感染予防にワクチンを摂取するようなものです。健康なら菌に対して耐性のある抗体ができ、たとえウイルスに侵入されても軽度の被害だけで回復することができます。世界中の大きなシステムでハッキングされてもちゃんと運用され続けているのは、侵入された時に短時間で気付いてそのチャンネルを閉鎖し復旧する運用がなされているからです。

競争社会の難民
最近の公立小学校の動向はわかりませんが、15年ほど昔のことです。児童の差別化をやめ、一番遅れている児童のレベルに合わせて授業が運営されていました。足し算の授業で、できない子供がいれば、その子供ができるまで、同級生は待機させられます。授業参観では父兄が、じっと待たされます。運動会の徒競走では1~3着の表彰などという競争がなくなってきています。
こういう児童が成人して、競争をしたことがない教師となり(競争社会からの難民ともいえます)、実社会にでていく子供たちを教育するようになります。1クラス30人で1学年3クラスしか児童がいなくても、教師の職場は減らないのです。1クラスを2人でワークシェアすればいいと思っています。

鎖の中でもっとも弱い部品を、競争難民が作っています。
少なくとも自分が使う鎖を人に頼ってはいけません。部品を交換するか、仕組みにワクチンを投与するかして強度や耐性をかさあげしなくてはいけません。

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