金言214:あとは借りる

米国のある悪名高き盗人の話。

この人は毎朝教会の前を通る時に、いつも同じお願いをしたそうです。
「神様、私に健康と力をお与えください。あとは盗みます。」

ASICSという神戸のスポーツシューズメーカーの社名は、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」のラテン語の頭文字だと聞いています。身体が弱くなると免疫力が落ち、若い時にはなんでもなかったことが病気の原因になるそうです。逆に筋力をつけるとストレスに強くなるとのことです。また、一か八かの意思決定をするときには、強い精神力の有無が成否の分かれ目になります。

米国の盗人の願いが叶えられたかどうかは不明ですが、祈りの方向性は良かったのではないでしょうか。毎朝実行したのですから、願いは叶ったはずです。盗みは犯罪ですから結果について刑事罰を受けます。

「あとは盗みます」の盗むの部分を適法な行為に置き換えれば、悪くはないと思います。この盗人の願いの頭の部分をいただき、あとの部分は個別の環境に合わせて差し替えるだけです。
「あとは借りる」:
某百貨店グループの元経営者は、「借りる」でバブル期に連日ネタを日経新聞に提供しました。次から次へと、いろいろな合弁・提携事業着手を公表し、事業資金は提携企業や金融関から借りました。当時、借金は財産だとその企業グループの社員は納得していました。個人で返済できそうな額なら債権者は冷酷に取り立てますが、その額が巨額だと殺さずに「金の卵」を少しでも多く産んでもらう方を選ぶしかなかったからです。

何はともあれ、借りるにしても、健康と力がないとうまくいきません。

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