ため息107:経営幹部が挨拶する場面
懇親会の会場で、経営幹部が挨拶する場面。
従業員が後ろのほうに固まっている場合、通常、マイクを握った幹部はまず、部下に前に移動して上座に近づくよう求めます。上司に言われて仕方なく、従業員は前のほうに移動します。よくあるシーンです。
昔々、鳩山さんが首相当時、国連邦人職員との懇親会でマイクの前で挨拶をしようとしたところ職員が後ろの方に固まっていたので、距離を感じ、マイクを手にしてステージを降り自ら職員に近寄り距離を詰めました。
マイクを握った普通の幹部なら、部下に近くに集まれというところです。ところが、近くに寄れというのではなく、ご自身が部下に近づきました。
勢いのあるリーダーと、肩書きと人気・実力が同期していない人との違いがここにあります。上司に近寄られて部下は逃げ場がなくなります。近寄ってくるリーダーの勢いに、部下は圧倒されてしまいます。
殿様の子孫は、歴代自民党の党首が学習しなかったテクニックをもっていました。
でもこれだけでは政権維持はできません。
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