金言346:日本がNO1になった時のビジネスマンの信条

とあるビジネスマンの信条をご紹介します。
人材紹介会社(当時流行した外資系ヘッドハンティング会社)の外国人スタッフと面談する際に自己紹介の一部として、90年代前半に使用されたものの和訳です。掲載について本人許諾。

1)友情
困ったときに助けあうことを期待しない。楽しい時を一緒に楽しみたい。
2)思いやり
相手の立場に立って意思決定したい。笑顔を忘れないこと。
3)誠実さ
詐欺の修羅場で修行したわけではない。人を騙すような不得意なことはしない。
4)精悍さ
相手には弱みは見せず、勝つことに集中して積極的に取り組みたい。
5)潔さ
いかに負けるかを考える。だらしなく後ろを振り返ってはいけない。
6)チームワーク
信頼できる人たちとチームを組まなければ、プロジェクトは成功しない。

米国の著名な株式投資家ウォーレン・バフェット氏は、良い経営者がいる会社を応援するといいます。投資先の経営トップを評価したうえで、経営者を替えないで投資するのが原則のようです。公表されているバフェット氏の評価基準は次のとおりです。

1)誠実で率直か
2)合理的に考えられるか
3)横並びの圧力に抵抗できるか
4)長期の明るい展望があるか

この投資家の経営者に対する評価基準と前述のビジネスマンの信条を比較すると、経営幹部候補者には株主への配慮とマーケットに対する姿勢が欠けていたようです。何しろ、バブル崩壊後の90年代のことですから、会社の業績に及ぼす株主の影響力を理解する経営幹部は少なかったのではないでしょうか。

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