金言259:タバコのけむり

タバコとは縁があります。
実家はタバコ屋をやっていて、祖母が主に店番をしていました。
そろそろゴールデンバットがなくなり、ハイライトやセブンスターが登場する頃です。
タバコには値札がついていませんでしたが、専売なので全国共通価格でした。
よく売れました、カートンで買っていく愛煙家が多かったです。
くわえタバコでパチンコをし、景品にたばこを狙う愛煙家がいて、そういう人もカートンで買っていました。

経営者の嫌煙
最初の勤め先のオーナー経営者は従業員の喫煙を嫌いました。従業員は、喫煙しているときは仕事をしていないと推定されます。休憩時間以外で、仕事をしていない時間にも給料をはらわなければならないので、経営者は喫煙を嫌います。会社の施設内で従業員が喫煙すると、ヤニで壁がよごれ、テーブルに灰がちらかり、喫煙で病気になれば医療費負担が増え、タバコの火の不始末は火事のもとになります。従業員が喫煙することは、経営者にとってはネガティブです。

禁煙企業で喫煙する従業員
喫煙者は雇用しないと経営者が発表した会社でしたが、喫煙常習者の数は減りません。公務員が飲酒運転する件数が減らないのと類似点がありそうです。公務員は身分が私企業より保護されている部分がありますし、成果主義より前例主義なので、刑事事件に巻き込まれない限り暮らしていけます。私企業は、公務員ほど気楽な稼業ではなく、上司のパワーハラスメントにさらされ、降格減給左遷解雇が日常的に行われていて、身分は不安定です。それでも、会社が吸うな、飲むなといっているのに、いうことを聞きません。オーナー指示に従わないのは、命令違反が怖くないからです。命令違反が怖くないということは、正義と秩序が軽視される原因があるのです。

事例紹介
今では消滅した元オーナー会社では、本社の幹部がオーナーに隠れて喫煙していました。就業時間中に本社敷地外で喫煙したり、来客時に会議室でお客さまと一緒に喫煙したりしていました。喫煙する業者は本社内に入れるなとオーナーが口にしたにもかかわらず、一部の幹部従業員は喫煙を常習としていました。この会社でオーナーの命令に逆らう人には共通点がありました。この人たちは、どこか、先代創業者の面影があるのです。命令違反しても当然特赦がありそうで、創業者と血縁関係があると、酒席でここだけの話しとして、まことしやかにささやかれます。
信義誠実の原則は、「いわなくても、わかるだろう」と、門前払いとなります。血縁者以外にも特権を持った従業員がいました。従業員の配偶者や親族が、オーナーと非常に近い関係
にある場合です。この人たちは、目には見えない「ご老公様の印籠」をちらつかせることができました。

変化の兆し
奈良県の公務員が、数年間にわたり病気を理由に欠勤しながら給料をもらっていた件が話題になったことがありました。世論の追求が厳しく、とうとう、奈良時代からの負い目をのりこえて、当事者を処分し、同和問題に触れました。いままで、ヤクザより怖い存在であり、タブーであったことがらが明らかになりました。タブーがタブーでなくなったとき、その既得権を享受していた人たちの影響力は消滅します。

流れがかわると、先の者が後になり、後の者が先になります。
天下大乱、新佛出現。改革の流れが新しい秩序を形成していきます。

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