見出し画像

金言404:握手を控える

北京は夏季五輪前にSARSの沈静化には成功しましたが、残念ながら2匹目のどぜうはなく、冬季五輪は自らが3年前に蒔いた種がパンデミックに成長してしまいました。
3年前、日本の伝染病専門医が、「日本人がインフルエンザなどにかかりにくい理由のひとつに、握手をしないということがある」とコメントしました。以来、政治家も芸能人も握手しなくなりました。

握手といえば、ビフォアコロナ時代に欧米で仕事をしていた頃、毎朝レストランで食事中に知り合いのビジネスマンがテーブルのそばを通るたびに、一声かけ、握手をしていたことを思い出します。
今日も元気であることを積極的にアピールして、ビジネスシーンでアグレッシブな態度を示すためでした。パンを食べていなければ、それほど気にならないのですが、いろいろな人から食事中にウイルスをもらっていたような気がします。当時は体調を崩して商いの場に出られなくなれば退場になるという白兵戦状態でした。ウイルスに負けないしぶとさを維持できた者が勝ち残りました。

一番苦手だったのは、一人のフランス人でした。この人(男性)は手にコロンをつけていたので、握手をするたびに慣れない香りがくっついてきました。ビールを飲んでいるときは全く気になりませんが、この香りの移った手で紅茶を飲むたびに、違和感を覚えました。
「杉さま」も手に香水をつけて舞台に立つそうです。ひいきの芸能人と握手をして、「杉さまのにおい」と喜ぶ、オバちゃんたちの気持ちにはなれませんでした。

いただいたサポートはこれからやってくる未知のウイルス感染対策、首都直下型大地震の有事対策費用に充当します。