金言273:個人のROE
ROEとは株主資本利益率のことであり、税引後利益を株主資本で割ったものをいいます。この指標は株主が会社に出資した金額に対してどれだけの利益を生み出したかをあらわします。
この指標をビジネスマンのアフターファイブに導入した人の話をご紹介します。計算式は次のとおりです。
「ROE=自分が得した金額÷自腹で払った金額」
可能な限り自腹で払うという人はROEが低くなります。接待を受けたり、飲食代を会議費などで処理したりするとROEが高くなります。損して得をとるというのではなく、なるべく身銭は切らないという姿勢になります。
一方、ROIは、投下資本利益率のことであり経常利益を投下資本全体(資本金、社債、借入金)で割ったものをいいます。この指標は、株式、社債等を発行し、さらに借入をしてまで調達した資金に対してどれだけの利益を獲得したのかを明らかにしてくれます。会社の収益力をあらわすこの計算式を個人に置き換えてみましょう。皆が得した金額を皆が払った金額で割ったものと個人のROIとするならば、この数字は一時流行したWIN WINの関係の成果を表現したものになるかもしれません。
経済専門家にとっては、的外れな思いつきでしょうが、いいたいことは、ROEよりもROIの方を選びたいということです。高いROEを目指す人は、人品卑しからざる人にはなれませんから。
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