お得なワイドのすぐ先に特大万馬券は転がっている　【Paddockシート的馬券回顧】

皿うどん「先輩、遅刻ですよ。何やってたんすか」
カステラ「すまん、すまん。3年程前に仕事を一から教えた弟子がいて、最近身体を壊したらしくカネもないので、郵便局に寄って現金書留で少しばかし生活費を送ってやったんだ」
皿うどん「今時、現金書留って（笑）理由があって銀行口座が使えないのでしょうけど、ロクなヤツじゃないですね」

カステラ「良い所もあるんだよ。半年前くらいに久しぶりに連絡が来て、自分でアパートを借りたから寝泊まりする場所がない時はオレの家に来て下さいと言ってくれたんだよ」
皿うどん「先輩は職種は違うけど、寅さんみたいな放浪の身ですからね。助かりますね」
カステラ「いつの時代も義理人情は大切だよ」
皿うどん「いつになく、しんみりした話ですが、そろそろ回顧を始めすか」

カステラ「そうだね。今日は遅刻のお詫びに奢るから、好きなもの食っていいぞ」
皿うどん「阪神JFで大儲けしたらしいですね」

カステラ「掛け金の40倍程度だから、さほど大したことはないけどな。この650倍の三連複を一点で獲れないこともなかったけどな」
皿うどん「いやいや、それは言い過ぎでしょ。三連複で賭けた三千円が三十万と100倍になっているし、十分でしょ」

カステラ「ま、賭け方については後で説明するよ。まずは、買い目の選択方法からね」

皿うどん「G1だけに調子1が付いた馬は多数いましたが、2歳戦の割には体幹アップが少なかったですね」
カステラ「人気処では、モリアーナだけだったね」
皿うどん「体幹アップだけにこの馬を軸とする手もありそうですが？先輩はバッサリ切ってますね」
カステラ「うん。Nさんもコラムではあまり評価してなかったし、自分でパトック見てもピンと来なかったな。しかも、MTP無印で2番人気。買えないよ」

皿うどん「以前の記事で披露したA―X作戦の穴馬Xをドゥアイズにした理由は？」
カステラ「この表を見てくれたらわかるように、MTPを重視してXを選ぶとなるとドゥアイズかシンリョクカしかないでしょ」

皿うどん「△のリバーラも候補として上がりませんか？」
カステラ「前に行く馬だから、外回りコースだとないな。土曜日は、前残りだったけどそれは内回りコース。それをまともに受けてはいけないよ」
皿うどん「新潟でも内回りは前残りだけど、外回りは差し馬がキッチリ勝つことは良くありますからね」

カステラ「実際、当日の日曜日は外回りコースのレースが複数あって土曜日みたいな前残りレースではなかったからね」
皿うどん「そうですね。内が良いというのと、やや荒れ馬場気味になって来てましたね」
カステラ「そういうことで、穴馬Xは、MTP▲ドゥアイズか△シンリョクカの二択となったよ」

皿うどん「深夜にラインした時は、シンリョクカを推してますが馬券ではドゥアイズの軸にした決定打は何ですか？」
カステラ「シンリョクカは、絶好枠だったけど、騎手が阪神の経験が乏しくてさすがに躊躇したよ」
皿うどん「確かに、その点ドゥアイズの吉田隼人騎手はG1経験豊富ですし阪神も乗り慣れていますよね」
カステラ「結果的には、どっちも買えば良かったね。タテ目も押さえつつワイドBOXの形になるのだけど、そうなるとオレの買い方のパターンだとボーナス狙いの三連複は一点になるよね」

皿うどん「今年の小倉でしたっけ？そのワイドBOXの買い方でボーナスの三連複180倍を一点で当てたことがありましたね」

カステラ「うん。この回顧の時だね。最初から三連複の万馬券を一点で当ててやろうとすると難しいけど、軸馬からワイド二点勝負と考えれば、その延長線には三連複の万馬券が一個転がっているわけだから、それを買えば良い話なんだよね」
皿うどん「では、ワイド二点で考えて、そのワイドは買わずに三連複一点だけ買うのが一番リスクも低くて回収率も高いのではないでしょうか」

カステラ「ご名答。ただそうすると、何ヶ月も当たらないということが起きるしね。馬券を買う楽しみも残しておきたいかな」
皿うどん「かなりストイックな性格な人間じゃないと無理ですね」
カステラ「そう。むしろそういう人だと競馬やらないのじゃないかな」

皿うどん「今回のMTPでちょっと気になったことがあったのですが、○ドゥーラと▲ドゥアイズが前走札幌2歳Sで対戦していて1馬身差でドゥーラが勝っていますが、MTPは62と同じなんですよ。1,2ポイントの差があっても良いとは思うのですが、何故でしょうか」
カステラ「良い質問だね。詳しいことは、Nさんに訊かないとわからないけど、このレースはドゥアイズが先に仕掛けて実に味のあるレースをしているのだよね」
皿うどん「なるほど、それでNさんの判定は両馬は互角と判断したのですか」

カステラ「逆に接戦でも6ポイント差を付けたレースもあったよ」
皿うどん「え？マジですか」
カステラ「コントレイルと最強サリオスの皐月賞がそうだった。次走のダービーが指数通りのコントレイルが圧勝だったね」
皿うどん「最強サリオスを持ってしても6ポイント差のMTPは逆転出来なかったのですね（笑）」

カステラ「プロとは、意思ある時間の長さ＆それに伴う経験だからオレ達みたいなダラダラやってる人間が到底敵うわけないのだよね」
皿うどん「そうですね。でも先輩も今回みたいに大穴当てることありますし、そろそろNoteで予想売ったらいいのに。今年のエリザベス女王杯も僕に良い情報をラインしてくれましたし」

カステラ「そうか？でもMTPを使ってるわけだし、Nさんにバレたらヤバイだろ」
皿うどん「名前変えちゃえば、バレないですよ。チャンポンとかどうですか？」
カステラ「予想家チャンポン？ダメだろう、売れそうにないよ。もっとキャッチーでインパクトのある名前じゃないと」

皿うどん「旬な話題といえば、ワールドカップですよね。それにしてもメッシは上手いですね」
カステラ「お、それで行こう。メッシ上手い→予想家メッシ馬。みんな予想を買ってくれそうじゃないか」
皿うどん「その名前はダメですよ。有名予想家メシ馬さんとカブってますし」
カステラ「だから良いんだよ。メシ馬さんと間違えてメッシ馬の予想を買ってくれる人も結構いるはずだ」

皿うどん「やっぱり先輩最低ですね。MTPや有名予想家の名前をパクってお金を得ようとするなんて…」
カステラ「この話はお前が振って来たじゃないか」
皿うどん「冒頭、人情味ある話をしたので真人間なったかどうかカマをかけたのですよ」
カステラ「すまん。ついカネに目がくらんでしまった。今の話はNさんにはナイショにしておいてくれ」
皿うどん「じゃ、キャバクラ連れて行ってくれますか？もちろん先輩のおごりで」
カステラ「ちゃっかりしてるな（笑）」