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ワイドなの?3連単なの?券種選びのコツ【Paddockシート的馬券回顧】

皿うどん「先輩お久しぶりです。ずいぶん更新をサボってましたが体調悪かったのですか?」
カステラ「いや、体調は普通だよ。記事を書く時間がない。あと、Paddockシートを使った馬券の買い方は一通り書いたしね。もう飽きたろ?」

皿うどん「そうでもないですよ。Twitterでたまにアップしている馬券を見ると、最近は得意のワイドから3連単に切り換えているじゃないですか」
カステラ「それは、季節的な馬券事情で根底は同じだよ」
皿うどん「そうなんですか?では、今日は今までの総集編ということでお願いします」

カステラ「そうだね。ま、結論からいうとオレの馬券の買い方は古典的な【AB-XYZ作戦】をさらに簡素化した【A-X作戦】だよ」
皿うどん「何ですか、その作戦は初めて聞きましたよ」
カステラ「そうなの?ABというのは人気馬XYZというのは穴馬。これを馬連で買うという馬券術」

皿うどん「AからXYZに流して三点、BからXYZに流して三点だから合計六点ということですか?」
カステラ「その通り。機械的にやるなら、オッズさえ見れば三秒で買い目を出せる」
皿うどん「1,2番人気からケツの人気薄の馬に流すのですね。わかりましたが、そんなので当たるのですか?」

カステラ「そりゃ頻繁には当たらないけど、当たった時のリターンはデカイ。昔だとミホノブルボン-ライスシャワーのダービー、ダイユウサク-メジロマックイーンの有馬記念、ダイタクヤマトが勝ったスプリンターズSがある。ピンクカメオのNHKマイルもそうだったね」
皿うどん「G1でも適用できるのですね。しかも特大万馬券じゃないですか」

カステラ「先週の重賞では、関屋記念がウインカーネリアンーシュリで11190円、ジャックルマロウ賞も馬連4390円だが当たっているね。今年の重賞だとチューリップ賞、ナミュール-ピンハイで563倍は強烈だったね」
皿うどん「概要はわかりました。要は人気馬と穴馬の組み合わせ馬券ですね」

カステラ「そう。Aは人気の軸馬、Xは穴馬。Aに匹敵する人気馬をB、3連系のヒモに該当する数頭の馬をC群として馬券を考えているよ」
皿うどん「馬券対象になる5,6頭の馬をA、B、C群、Xと分別するわけですね?」
カステラ「そう、その中でも重要なのがAとX。この2頭さえ限定出来れば馬券で戦える」
皿うどん「では、いつものように具体例をあげて説明して下さい」

カステラ「先々週の札幌日経オープン。馬場状況は内枠有利。まず軸馬のAを決める。パドックを見て一番落ち着きがあって淡々と歩いていた2番をAに決めたよ」
皿うどん「MTP◎の6番ではダメだったのですか?」
カステラ「今年の札幌芝の馬体傾向からして、しなやかなタイプが良いしコーナー6回まわるコースだし枠を考慮すると2番かなと」

皿うどん「次はBを探しに行くのですか?」
カステラ「いや、Aが決まったら次は穴馬のXを探しに行く。ワイドと馬連だけ買うなら、BとC群は必要ないしね」
皿うどん「このレースのXはボクでもすぐにわかりますよ。パドック情報でNさんも推して来た1番ですよね?」
カステラ「ご名答。個人的にはパドックを見て良し悪しの判断はつかなかったけど、オッズも考慮すると1番しかないよね」

皿うどん「Xを選択する時のオッズの目安はあるのですか?」
カステラ「単勝だと一応10倍以上、人気順だと5番人気以下だね。あとA-Xのワイドが10倍以上は欲しいよね。少頭数だと7倍くらいでも良いけど」
皿うどん「先輩はワイド本線で買う場合、ボーナス狙いで馬連や3連複も併用して買っていますが割合はどの程度でしょうか?」

カステラ「ワイドが10倍あるとするなら5,6割をワイド、残りを馬連や3連複にまわすことが多いね。たとえ馬連や3連複がハズレたとしてもレース回収率は500%キープ出来るからね」
皿うどん「最近Twitterで知ったのですが、複数の券種を組み合わせて買う買い方はコンボ形式というらしいです」
カステラ「へー、じゃそのコンボが炸裂したレースを振り返ってみるか」

皿うどん「先週の小倉3R、◎と△が6ポイントで◎と○が3ポイント差がある先輩が得意とするパターンのレースですね」
カステラ「そうだね。以前にもこのパターンは何度も回顧して来たね。オッズは混戦で儲けも見込めそうなレース」
皿うどん「パドック情報から体幹アップが2頭いてしかもコメントでは推して来てますね。まずAはどの馬に決めたのでしょうか?」

カステラ「香ばしいパドック情報だったから、Aより先にXを選定しに行ったよ。体幹アップの4番と16番で少し迷ったけど、MTP印がある4番にした」
皿うどん「4番と16番はMTPポイント差は1ポイントしかないし、オッズを考慮するとXは16番だと思うのですが…」
カステラ「そうだね。アップした体幹も16番が上だし、Xは16番だよな。徹夜して眠気眼で買っていたからミスったなぁ」
皿うどん「頼みますよ。で、Aは当然MTP◎の2番ですよね」
カステラ「うん。ダートだし、MTPは頭一つ抜けているしね」

皿うどん「このレースは獲られたユーザーさんが多く掲示板もお祭りでしたね。先輩もXの選択はミスりましたがコンボが炸裂して回収率は約2500%ですか。ワイドは儲からない馬券と良く聞きますが、上手くコンボさせると破壊力ありますね」
カステラ「そもそも、ワイドが儲からない馬券というのが間違っているし」
皿うどん「そうなのですか。例えば、MTP◎○▲のボックスをベタ買いしたらワイドが一番回収率低いですよね?」

カステラ「そうだよ。でもそれは、何千レースも買った時のデータ、マクロの話だよ。経済学でも物理学でもマクロとミクロの話は分けて考えるのは常識だよ」
皿うどん「もう少し分かりやすく教えて下さい」
カステラ「お前にブラジル人の友達がいて、その男がサッカー上手いとは限らないでしょ。関西人が全員たこ焼きを上手く焼けるか?みたいな話だよ。コロナ禍に置いても、世界全体の景気は落ちたが全ての業種がダメだったということはないよね」
皿うどん「巣籠もり需要なんて言葉も聞きましたね。競走馬に例えると、母父サクラバクシンオーのキタサンブラックが長距離適性がないと思われたことと同じですね」

カステラ「そういうこと。システムで毎レース買うならマクロのデータは必要だけど、レース選択して裁量で買うならマクロのデータは参考程度で良いと思うよ」
皿うどん「ワイドで10倍を意識しながら馬券を組むというのは、条件戦では資質のある馬達が抜けたシーズン後半に起こりがちな混戦レース対策でもあったのですね」
カステラ「今の季節は素質がある3歳馬が合流して間もないから、1勝クラスや2勝クラスはワイドでは戦えないでしょ」
皿うどん「そうですね。人気馬が絡むとワイド馬券が当たってもオッズの下限で掴まされることになって儲けにくくなりますね」

カステラ「では、次はAとXを使った3連単の買い方をしようか」
皿うどん「条件クラスでは、3連単が旬の季節ですしね。お願いします」

皿うどん「先々週の新潟10R月岡温泉特別。MTP◎2番ラーグルフが○8番セントカメリアに8ポイント差を付けての一強レースですね。○と▲5番サトノベルセウスとの差も3ポイントあります。Aは2番、Bは8番で良いですよね?」
カステラ「うん。誰が見てもそうなるよ。このレースの肝は、ラーグルフが2番人気だったこと。これだけ、ポイント差があれば1倍台の断然人気だからね。それがなんとビックリ2番人気の3.3倍。馬券的にはこの単勝をどこまで伸ばせるかというのが命題」

皿うどん「AとBは確定したので、次はXを探しに行くのですね?これはダート屋さんもコメントで触れていますし、5番人気の6番タガノカイでいいのかい?」
カステラ「ここで駄洒落かよ、30点失格w ま、これも簡単だよね。まだ馬場が良いし前残りは十分可能性ある状況だったしね」

皿うどん「こういう時、B→A→Xの8→2→6という馬券は押さえなくて良いのですか?」
カステラ「それをやっては回収率が下がるよ。弱気過ぎる、何のためにPaddock Labの情報を利用しているか意味がなくなるよ」
皿うどん「わかりました。では、Xが見つからなかった場合はどうすれば良いのでしょうか?」
カステラ「馬単A→Bだね。750円あるなら一点で十分でしょ」

皿うどん「これは、1ヶ月ほど前の小倉芝1800m 1勝クラスマカオJCTですね。あの~124着でハズレていますが…」
カステラ「ハズレているけど、3連単の買い方としては理想的だと思うので振り返ってみよう」
皿うどん「Aは体幹アップした7番ですか」
カステラ「前残り馬場だったからね、逃げ必至の7番で良いよね。そしてBはMTP◎1番人気の10番」
皿うどん「Xはパドック情報から1番ですね。この馬券で不思議に思うのは、どうして3連単07→01→10じゃなくて馬連の01-07なのですか?」

カステラ「これは馬連オッズが45倍もあったからね。07→01で来てもし3着が想定外の馬が入った場合もったいないからね。AXが馬連や馬単で十分なオッズがあればこの買い方で良いと思うのだよね」
皿うどん「ガチガチの2強レースって案外一頭は飛びますからね。Bの10番が飛んだ時の想定だとこういう買い方になりますか」
カステラ「A→C群→Xまで押さえておけば予想を馬券に落とし込めたといえるでしょ。これは穴馬Xが単勝40倍の大穴だったから、ここまで組むことが出来たといえるよね」

皿うどん「今回は久しぶりだったので長くなりましたね」
カステラ「今度いつ記事を書けるかわからないしね。書くならしっかりという思いで書いたよ」
皿うどん「お疲れさまでした」


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