二時間だけのバカンス。
息子の入院中、娘の看病中、どう頑張っても外に出られない時に、慰めるように繰り返し聞いていた曲があります。宇多田ヒカルさんfeat.椎名林檎さんの「二時間だけのバカンス」。
メロディラインも神なのですが、もう、歌詞が泣くんだよなぁと聴き返しました。
わがままに付き合ってもらったのは私ですが、無論、砂の上でキスもしませんが。(そもそも指一本触れさせてもらえませんので)それでも、車飛ばしてくれて、美しいものだけを見させてくれた。
頭が痺れたようにぼーっとして
今ここで殺されても何の文句も言えないほどの幸せでした。
でもだから、足りないくらいでいいんです。
帰らないとね。
この季節に思い出すシーンそのもので、パピコ分けて食べたよなーとか、授業サボって抜け出して、一生忘れられない笑顔を見てしまったよなー。焼け付くような。
関係性も、お互いの見た目も、中身もかわったけれど、古いお化けの出そうな校舎で、春、クラスでの自己紹介で前に立った貴方に見惚れてしまって目が離せなくなった時のまま。あのときのままの感情を忘れられずにいます。磁場が狂う。
きっとわたしが死ぬまでそうでしょう。貴方が死んでも変わらないでしょう。
これは呪いでしょうか。幸いでしょうか。
もう一生生きていける分の思い出を貰いましたが、それでも欲張りなのでまた会いたい。
あなたと、笑って話して遊びたい。
そんなことを流れる星に願いました。間に合ったかどうかは知りません。くだらない願い。
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