オリンピックはカッコ良さの極み
連日熱戦を繰り広げているオリンピック。
見ている側も一喜一憂した日々を過ごしておりますね。
負けて号泣する選手に「みっともない」とか「武道精神に反する」とかいう人が居るかと思えば、それに対して「日本を背負って立つことの重圧も知らないくせに」とか(オマエモナー)、「死ぬほど努力してきた人間の気持ちがわかるのか!?」とか(オマエモナー)、外野の声が大きいですね。
もっともそんなのオリンピックに始まった事じゃなく、オリンピックに限った話でもなく、プロ野球観てる人たちの中には数多く「巨人死ね!」とか「阪神ファンガラ悪い」とか「何エラーしとんねん殺すぞコラァ!」とか「早よせんとプロ野球ニュース始まってまうど!」とか言ってる連中が居ますよね?
いちばん最後の暴言は電気グルーヴの「密林の猛虎打線」からの流用です。
さすが阪神ファンは笑いのセンスがありますね。
とはいえそれらの罵詈雑言はプロスポーツ選手への、日々の努力に対する敬意に欠けるなぁ…って思っちゃう。
オリンピックだから良い悪いじゃないでしょ?って思いますね。
美談とか泣ける裏話とかが大好物な人ほど勝ち負けの結果はどうでもいいのかな?…とさえ思えてしまうくらい、それ以外の部分がクローズアップされすぎ。
テレビのスポーツ番組なども、昔は金メダル至上主義だったのに、いつからか「2位じゃダメなんですか?」とか言い出して、気持ち悪いくらい褒め称えることが目立つけど、心の中じゃみんな、負けたらガッカリするし、悔しいし、金じゃなきゃ意味がないとさえ思ってる。
「今大会金メダル第1号」で大はしゃぎするのはそういうことなんじゃないの?
しまいにゃ帰りの飛行機が、メダリストはビジネスクラスなのに、そうじゃない選手はエコノミー…とかいう話も未だによく聞きますよね。
皆が口を揃えて「よくやった」とか「がんばったね」とかいうのもそれはそれで素敵なことかもしれないけど、思ってもいないこと口に出すくらいならいっそ「オリンピックで勝てないで何のための努力ぞ」とか言う人だって居ても良いと思うし、「オリンピックは結果がすべて!」っていう人だって居て良いと思います。
負けて号泣してる人こそまさに「結果がすべて」と思ってるんじゃないのかな?と。
そのくらい、選手にとっては他のどのスポーツ大会よりもオリンピックの方が大事なんじゃないのかなぁ?
ま、「お前が言う事じゃねえけどな」ってオレも言われるんだろうけど、多分これは、他の誰かがどんなに良いこと言ったとて、当人からすれば的外れでしかないのかもしれません。
そのくらいきっと誰もがストイックなんだと思います、オリンピックに出場している選手たち全て。
ま、なんだかんだ色々ありますけど、負けて泣くのは悪いことじゃないと思います。
大いに泣けば良い。悔しいんだから。
でも、大声で泣き叫ぶ姿は、あまりお見せしない方が良いんじゃないのかな?と思いました僕は。
だってカッコ悪いもん。
美学の話です、あくまで。
そんな僕が今回のオリンピックで、現在までで、最もカッコいいと思ったのは、トルコのピストル射撃選手、ユスフ・ディケチ選手です。
そう、ネット上で「無課金おじさん」とか呼ばれて話題のあの方です。
すごく謙虚で、冷静で、そして何より腕が立つ。
カッコいいとはこう言う事です、多分きっと。
人によってカッコいいと思う基準は違うでしょうが、僕はそう思いました。
異論は認めます。
でも多分相容れません。
あれ?なんの話でしたっけ?
オリンピックは楽しい…ってことでしたっけ?
そうですよね。
そうでした。
まだまだこの後も続くオリンピック。
陸上競技も楽しみですね😊
槍投げの北口榛花選手に期待します。
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