無難なロックじゃ楽しくない
孤高の天才同士による強力タッグ…なんて言うと、本人たちにとっては少し違うのかもしれない…。
そんな想いがよぎるほど、二人の仲の良さは見ていて清々しい。
岡村靖幸と斉藤和義によるユニット、岡村和義。
彼らの全国ツアー「岡村和義 LIVE TOUR 2024 "OKAZ TIME"」の中のひとつ、5月23日の神奈川公演のライヴを観てきました。
年齢で言えば一個違い、でもデビューは岡村ちゃんの方がだいぶ早い、ましてや二人が交わる場面がこれまでそれほど多くあったとも思えない。
それもあって結成発表の時はちょっと意外な組み合わせと感じられました。
ただ最初にも書いた通り、蓋を開けてみれば二人の仲の良さは見ていて本当に清々しい。
せっちゃんは岡村ちゃんを「岡村ちゃん」と呼び、岡村ちゃんはせっちゃんを「斉藤さん」と呼ぶ。
一定の距離感も感じられるけど、その距離は思いのほか近く、きっと見えてる部分が全てではないのだろうと想像できます。
二人が組んでから発表してきた5曲とCDに含まれている一曲、そしてツアー開始前に急遽配信が決定した一曲は色んなパターンがあって、如何にも岡村ちゃんだなぁ…と言う曲もあれば、せっちゃんらしいフレーズだなぁ…と思う曲もありお互いのファンならばとても楽しめる曲ばかり。
これまでも事あるごとに様々なユニットを組んできた二人。
せっちゃんはチバユウスケやカーリングシトーンズ、岡村ちゃんは石野卓球や小出祐介、RHYMESTERやキック・ザ・カン・クルーと組んで、あらゆる化学変化を見せてきました。
そんな二人だからこそ、今回はどんなステージを見せてくれるのか楽しみでした。
結果から申し上げれば最高の…いや最高の上の最高…神様の上の界王様の、そのまた上の界王神様みたいな感じです。
未だツアー中なのでネタバレになるような事はココでは書きません(とはいってもこのご時世、ちょっと調べればすぐにネタバレにたどり着けちゃうんですけどもね)が、既存曲以外にも今回のライヴで初披露になる新曲や、テレビ番組などで公開されたお互いの持ち歌、そして思いがけないカバー曲など、盛りだくさんの2時間強。
正直ライヴを観るまでは、どうやって時間を有効活用するのか…と気になっておりましたが、終わってみればあっという間で、まだまだ物足りない、もっとこの二人を観ていたい…と感じるほどでした。
ご自身のライヴではあまりお見受けすることのない「饒舌なMCの岡村ちゃん」なんかも垣間見られて、本当にとても楽しかったデス。
ほんと今回だけのコラボじゃなく、これからも事あるごとにユニットとして組んで欲しいと心から願います。
MANNISH BOYSみたいに…ってアレもここしばらくご無沙汰か…。
こういうのって本人たちのモチベーション次第…みたいな感じなんでしょうねきっと。
でもまぁ、こういう楽しいコラボがあると、我々リスナーは次を期待してしまうけど、多分ご本人たちも楽しいからこそ次があるんですもんね?
他の人たちがどうだかはわからないですけど、こと岡村ちゃんとせっちゃんに関しては、この楽しさをよくわかってる人たちだからこそ、きっと次もあると思ってはばかりません。
岡村ちゃんの曲から引用させてもらうならば…。
無難なロックじゃ楽しくないですもんね?ね?
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