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#関東民謡

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A: 八丈島:民謡集/第一集 (八丈ショメ節 / 流れ) - 太田大丈夫 (東京) B: 八丈島:民謡集/第一集 (太鼓ばやし) - 太田大丈夫 (東京) (FLEXI TANIGUCHI PC. CO., LTD. -) レア度:☆☆☆☆☆ 内容 :★★★★★ 人と文化が流れ着く、流刑の地であるとともに民謡吹き溜まりの地でもあった八丈島、の民謡集第一集。ちなみに第二集は今のところ見たことがありません。 さんこ節等各種の唄の元になった古い節も含んだ流れ唄の宝庫、絶え

EB-5076

A: 磯ぶし - 秀の家秀子 (茨城) B: 大洗甚句 - 磯の家磯次 (茨城) (7" キング EB-5076) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★★ 大洗芸者最後の唄い手と称される秀の家秀子の"磯ぶし"。ひたすら揺れていられる〽てやてやのスロウ・グルーヴはけっしてメロウにはならないSoo Slow To Discoなさっぱりとしたお座敷踊り感覚を湛えています。 A面で太鼓を叩いた磯の家磯次の"大洗甚句"は、磯節中興の祖 関根安中も好んだ磯節の双子の生き別れ。どちら

CWC-1020

A: 網のし唄 - 伊藤律子 (茨城) B: げんたか節 - 福田佑子 (茨城) (7" クラウン CWC-1020) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★★ 茨城の磯節中興のレジェンド谷井法童の設立した磯節保存会が誇る若きフロント・ウーマン2者によるダブル・サイダー。とりわけ谷井法童自身が重い太鼓をぶっ放す福田佑子の"げんたか節"はDJクラシックとなりました。ちなみに鉦の谷井仁は谷井法童の息子であり福田佑子の夫でもあります。そしてくふきが電子化したのもこのヴァージョン。

AMM-27

A: 八木節 / 武蔵野麦打唄 - 我妻桃也 / 大庭海記 千束郷土民謡保存会 (栃木・群馬 / 東京) B: 秩父音頭 - 吉岡儀作 (埼玉) (7" コロムビア 日本民謡集 AMM-27) レア度:☆☆ 内容 :★★★★★ 吉岡儀作の"秩父音頭"はもちろんなのですが、ここで聞くべきは千束に残された"武蔵野麦打唄"。都内はもちろん武蔵野一帯に広がる、関東平野を代表する一曲です。大庭海記の力と気の抜けた唄い回しも最高ですが、〽ハッ、〽ホイッ、〽ハァーーイの掛け声がビー

BS-5818

A: 正調鴨川やんざ節 - 石川清九郎 (千葉) B: 安房節 - 寺西しづ (千葉) (7" キング BS-5818) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★ 日本民謡大観でも唄声を披露していた地元の漁師出身の唄好き、石川清九郎が藤本流のプロをバックに吹き込んだ後年の一枚。変わらずの潮声で一安心。ちなみにB面の現地芸妓 寺西しづも、町田佳聲・竹内勉による名作ボックス『民謡源流考 江差追分と佐渡おけさ』に各地の"はいや節"の例として"安房節"を披露してる名人です。

MVK-264

A: 秩父音頭 - 吉岡儀作・相沢左門次・中田節子・秩父金子社中 (埼玉) (7" ビクター MVK-264 1954) レア度:☆ 内容 :★★★★★ 入手の容易な民謡レコードの中でまず聞くべき筆頭に挙げられる吉岡儀作の秩父音頭。フリップサイドに"日光和楽踊り"を伴ったSP再発そのままのシングル盤とともに、こちらの一枚もよく出回っています。「助平唄」と言われた 土地の単なる猥雑盆踊りだった音頭の歌詞と節を整え洗練させた町の名士にして医師、俳人、金子伊昔紅の下で働いて

CRC-1002

A: 館山音頭 - 一葉 (千葉) B: 安房節 - 千草・君代 (千葉) (7" 千葉レコーディングセンター CRC-1002 1975) レア度:☆☆☆☆ 内容 :★★★ A面はよくあるアコーディオン素朴系ご当地盛り上げ新作音頭(館山輩出の衆議院議員小高熹郎による作詞)の類でつまらない(初期ルークトゥン感はある)わけですが、B面に現地らしい民謡がカップリングされているのは民謡レコードあるある。レジェンド小沢千月も取り上げた千葉南部を代表する漁師唄"安房節"をお座敷