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センバツ クラーク国際vs九州国際大付 見どころ

大会1日目 第3試合

クラーク国際  vs  九州国際大付
秋の再戦 雪辱か、それとも返り討ちか!

秋の神宮大会1回戦の再戦となった。
神宮では九州国際大付が5-1でクラーク国際を退けている。

まずその試合から振り返るとクラーク国際はMAX148キロ右腕の背番号3辻田、対する九州国際大付はサウスポーエース香西が先発、

試合は3回に九州国際大付が相手のバント処理ミスに乗じ、長短打で先制して主導権を握った。クラーク国際は直後の4回にファーストゴロの間に1点を返すにとどまり、以降は押し出し、9回にはクラーク国際エース山中から4番佐倉のタイムリーで突き放した九州国際大付に軍配が上がった。

両校の特徴は投のクラーク・打の九国と正反対と言えるだろう。

クラーク国際の自慢はエース山中、速球派右腕の辻田の2枚看板。九州国際大付は注目の4番佐倉を中心とした打線が活発だ。

投手陣から見てみると、クラーク国際のサウスポーエース山中は制球力に優れ安定感がある。もう1人のエースとして君臨する右腕辻田はMAX 148キロの速球が武器。神宮では乱れたが守備も安定しており、九州国際大付に負けるまで公式戦全試合を2失点以内に抑えている。

九州国際大付のエースは技巧派サウスポー香西。安定したコントロールと多彩な変化球で秋は好成績を残した。リリーフでは捕手の野田がMAX146キロの速球を武器に控えている。

クラーク国際の打線は犠打で走者をすすめるオーソドックスな野球を展開する。打率は高く無いが秋は東海大札幌の門別をはじめ好投手との対戦も多く、数字はあくまで参考程度か。
ただ神宮の九州国際大付戦では香西投手の緩急を上手く使った投球に翻弄された。そこをいかに修正出来ているかが大きなポイントとなる。

対する九州国際大付は4番佐倉をはじめ上位打線が非常に力強い。秋は本塁打を量産した強力打線で攻撃力という観点では九州国際大付に分がある。
今大会注目打者の1人、九州国際大付の佐倉は神宮で大阪桐蔭の前田から打った瞬間行ったと分かるホームランを打っており、打席に立った威圧感も下級生ととても思えない雰囲気を持つ。

試合展開を予測するなら、先制点が大きく意味を持つだろう。クラーク国際としては得意のロースコアの接戦に持ち込む為にも先制点を渡さない展開に持っていきたい。

九州国際大付は個々の能力が非常に高く、これといった穴も見当たらない好チーム。一気に優勝まで駆け上がる可能性も秘めた戦力と言える。ただあえて弱点を探すなら九州大会決勝の大島戦、そして敗れた神宮の大阪桐蔭戦ともに中盤以降に乱れて失点が増える試合が見られる点か。

クラーク国際は佐々木監督の駒大岩見沢時代からの昭和・平成・令和の三元号勝利がかかり、かつ秋にエラー絡みの失点が影響して敗れた相手との対戦でモチベーションは高いだろう。それが試合にどう影響するかにも注目したい。

雪辱か、それとも返り討ちか!
非常に楽しみな一戦。

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