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カシミヤってどんな動物の毛なの?

「カシミヤ」ってどんな動物の毛?

そんな「カシミヤ」ってそもそも何ぞやというカシミヤの基本的なことの話、、

カシミヤは羊?やぎ?

「カシミヤ」というと温かくてふんわり柔らかくて、とても軽い素材です。

じゃあ、そもそもその「カシミヤ」というのは、、

ヒツジの一種だと思っている人もいますが、実はヒツジではなくカシミヤゴートという山羊です。

このカシミヤゴートという山羊の毛が、洋服に使われている「カシミヤ」という素材の正体です!

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カシミヤゴートの住処

カシミヤゴートは、アジア大陸の夏と冬の寒暖の差が激しい内陸部の高地や山岳地方で飼育されています。

主に中国、外蒙古、イラン、インド、アフガニスタンなどで、
夏は30度以上という猛暑、冬はー30度以下という極寒の地域で生きています。

カシミヤとして使われるカシミヤゴートの「うぶ毛」

この厳冬の寒さから身を護る為に、
秋に普段ある剛毛の内側に非常に細いうぶ毛が生えます。

この長くてゴワゴワしている剛毛の内側にある
この非常に細くて弾力性があるうぶ毛の方が、
洋服で見かける「カシミヤ」という素材です。

(剛毛の方は、ブラシの毛や服地の芯材などとして使われるそう)

ちなみにこのうぶ毛の収穫ですが、、

時期は、産毛が落ち始める5月頃で一年に一度

熊手のような櫛で梳き取っていて、かなりの労力と時間がかかっています。。

梳き採った後はその毛を集めて異物を取り除き、それからさらに細いうぶ毛だけを選り分けて、最終的にメス1頭から採れる量はわずか80〜100g

オスの方がもう少し多く採れますが、品質的にはやや劣るそう…

その量だとセーターを1枚作る為には2~3頭分のうぶ毛が必要だそうで、
素材の機能性もさることながらその上こんなにも貴重だから
カシミヤってあんなにも高価なのだそうです。

余談ですがその昔、

カシミヤに惚れたヨーロッパの人が大量に飼育しようとして、
ヨーロッパへ連れていって育てたことがあるそうです。
だけど、ヨーロッパは産地より穏やかな気候だった為か、
その細かくて柔らかいうぶ毛がほとんど生えてこなかったそう…

あの軽くて柔らかいうぶ毛は、厳しい寒さで生きるカシミヤゴートへ贈った神様からのプレゼントだったということです。

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