実用的なケース対策法の言語化を試みた

0. はじめに

当noteは、最も効率的であると私が考えるケース面接に向けた対策の仕方を解説したものである。そのため、具体的なケースの解き方に関する解説は含まれていないことにご留意いただきたい。

人によって対策方法は千差万別であり、正解はないと思っている。が、あまりにも多くの情報が流布してしまっており、就活生・中途の方が困惑してしまっているのではないかと推察する。

そのため、本noteではケースの対策方法を可能な限り詳細かつ実用的に説明した。あくまで参考程度に読んで欲しい。

1. 「対策」の全体像

ケース面接の対策は大きく以下の3種類に分けられると考える。

  1. 思考法のインストール

  2. ケース面接の解き方・進め方に関する理解・試行

  3. 実際の場を想定したアウトプット

本noteでは2章以降で、特に2番について詳細に解説することを試みた。
本章では、概略を1つずつ解説することにする。

1.1 思考法のインストール

いわゆる1階建て部分に相当する。
ケース面接では、いわゆる思考能力(論理思考・仮設思考・論点思考)や発信能力が主に評価されるが、特に思考能力に関しては小手先のテクニックではどうにもならない場合が多い。

そのため、本来的には思考能力の底上げのためのインプットから始めるのが合理的であると考えている人は多い。

が、実際にはなかなかここまで踏み込んで対策をしている人は少ないのが実情であろうと推察する。理由は簡単で、「目先の選考に対する即効性に欠けるため、どうしても後回しになりやすい」からであろう。

学生は選抜コミュニティや企業の選考が目先に迫っていることもあり、どうしてもここがおざなりになりがち。後述するケース面接に関連するインプットが先行してしまう。が、残念ながらケースのお作法はみんなそれなりに勉強してくるので、差別化要因には全くならない。

例を挙げると、表面上の鎧を纏っている学生に、鎧を脱がせてみると実はガリガリ、といった感じだろうか。

とはいえ、時間の制約があることは重々承知している。本noteはプラクティカルであることを目指している。以下の5冊だけは確実にインストールしてから選考に臨んで欲しい。どれも古典的名著であり、持っている本がある人も一定いるかもしれない。が、基本的に最近の薄っぺらいビジネス本は大体この辺の劣化版・焼き回しでしかない

どの本も、初学者でもしっかりと理解できるように噛み砕いて書かれている。特に上3つは読まずしてコンサル就活をするのは愚の骨頂でしかないと個人的には思うので、まだ読んでいない人は早急に読んで欲しい。

1.2 ケース面接の解き方・進め方に関する理解・試行

皆さんの得意分野です。が、正しいやり方でできている人はどれだけいるでしょうか

ここについては、2章以降で詳細に解説しようと思いますのでまずは全体像をさらっと。

一般的な進め方としては以下3Stepでしょうか。

Step1「古典的名著」と呼ばれている本を数冊読む
フェルミ推定とケースでそれぞれ解説してある本がこの世にたくさんあるので、まずはそれをインプットするのが良いのではないかと思います。正直書いてある内容に大差はないと感じていますが、強いてあげるとすればで2冊ほど紹介しておきます。

Step2 自分で紙に向かって解く
みんなやっていますよね。
これの巧拙で内定できるか否かが決まると言っても過言ではないと思っています。
紙に解いて、解答を眺めて、「あーなるほどね、はいはい」で終わりにしていませんか?

断言しますが、実際の選考に生きる形でストックをする(ためにストックする対象を思考する)ことを放棄した時点で、そのケースは解かなかったのと同じです。むしろ新鮮な思考を阻害しうるので、害にもなりえます。

具体的なノウハウは2章で後述しますね。

Step3 試行量を増やす

1日何問か、解いてもらってるとおもいます。いいと思います。
が、ほどほどにしといてくださいね、というのがメッセージです。

手元で思考することは、ケース面接において確かに重要です。紙に解いて考えるのが習慣化すること自体は悪いとは思いません。
ただ、覚えておいていただきたいのが、自分の頭・手元の紙で考えて満足するのが、コンサルタントではないということです。

とかく思考面にフィーチャーされる職業ですが、あくまでサービス業です。人と人との意思疎通がベースなんです。人に伝わらない思考結果はゴミです。無益です。

1.3 実際の場を想定したアウトプット

今の就活生は非常に恵まれていると思います。
アウトプットの場が非常に豊富で、選考に臨む前に十分対策ができる土壌が整っています。むしろ玉石混合すぎて、困っちゃうぜ、というくらいでしょうかね。

他の人も言っているので、あまり強調はしませんが、1点だけ。
アウトプットにも質の良し悪しがあります。

基本的に、ケースの実力が同程度の人間同士で壁打ち(笑)をするのは非常に効率が悪いです。理由は単純で、相手の改善点を指摘するには視座の違いが必要だからです。改善点っぽいことを言って満足できるならそれはそれでいいと思います。

最低でも内定者、できれば実務経験者に見てもらうことが理想です。

が、そうすると機会が限られるうえ、有償になるケースが多いので、よく検討してみてくださいね。

ちなみに、生涯年収の差を考えると、就活時の自己投資は惜しまずに、、、というのは鉄板のセールストークです。法外な値段でやっている悪どい大人もいるので気をつけてくださいね、

ちなみに当方も有償ではありますが、メンタリングを受け付けているので、希望される方はお気軽にDMいただけますと幸いです。

2. 私なりのケース対策 就活序盤〜中盤編

3. 私なりのケース対策 選考直前編


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