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参加型カスタムのときにモデレーターとして行っていること


1.はじめに

 昨日、TIE RuによりApexの参加型カスタムが開催され、そこでモデレーターとして色々コメントをしたので、そこで何を考えてコメントをしていたのか等々を綴ってみることにしようと思う。
 参加型カスタムが開催されるときのモデレーターの役回りとして、参考になるところもあるだろう。
 もっとも、これは私がほぼ独断でやっていることであって、他のモデレーターとも共有していない。その点はご理解頂きたい。

2.参加型カスタムにおいて意識していること

 参加型カスタムにおいて主に意識しているのは、以下の4点だ。

  1.  どういう趣旨のカスタムなのかを理解する

  2.  配信者が視聴者に伝達したいことを伝達する

  3.  視聴者が知りたい情報を伝達する

  4.  試合中に問題が起きていないかを確認する

 それぞれについて、敷衍していこうと思う。

3.カスタムの趣旨の把握

 カスタムの趣旨を把握しないと、モデレーターとして行うべきことも変わってくるので、趣旨を把握することが何よりも大事だ。
 カスタムといっても、単に視聴者を集めて大会を開く場合もあれば、一定のルールを設けた企画として開く場合もある。今回は、配信者達が参加する大会に向けての練習という、やや特殊な趣旨で開催された(通常のカジュアルだと、減りが早すぎて練習にならないから開催されたのであろう。)。
 たとえば、一定のルールを設ける場合には、ルールが遵守されないとカスタムの趣旨そのものが没却されてしまうため、ルールの遵守を徹底するようにしなければならない。あるいは、ルールにおいて不明確な部分がある場合には、あらかじめ配信者に確認をする。たとえば、「武器使用禁止」というカスタムの場合、グレネードはいいのか、Ultやアビリティはいいのかを確認する必要がある。配信者がコメントに反応できない場合は、モデレーターの方で判断して回答をすべき場合もあるが、カスタムの趣旨を理解できていれば、その趣旨に基づいて「こう回答すべきだろう」ということで回答できる。
 なので、まずはカスタムの趣旨を理解することが先決だ。

4.配信者が視聴者に伝達したいことを伝達する

 配信者は適宜視聴者に説明することもあるが、視聴者は途中から配信に来ることも多いため、説明を聞いているとは限らない。
 したがって、配信者の説明した事項を、随時視聴者に伝達する必要がある。
 色々なやり方があると思うが、私の場合は、配信者が説明した事項を箇条書きにしてメモ帳に書き連ね、文章として整序した上で定型文として流す。頻度は大体5分に1回程度だ。
 戦闘が盛り上がっている場面で定型文を流すと邪魔になるので、なるべく戦況が落ち着いているときに流すようにする。
 このように、配信者が視聴者に何か説明するときは、その都度それを書き留めて、うまくまとめて定型文として流すと、視聴者に適切に伝達することができる。

5.視聴者が知りたい情報を伝達する

 参加型カスタムでは、視聴者から頻繁に寄せられる質問というのがある。
 よくある質問は、「Switchでも参加可能ですか?」「ランクは低いんですけど大丈夫でしょうか」「友達と参加してもいいですか?」「VCは付けたほうがいいですか?」といった質問だ。
 この辺は、もちろんそのカスタムの趣旨次第であるが、🐧が開催するカスタムでは、Switchでも参加可、ランク不問、ソロでもフルパでもOK, VCは任意、となっているので、その旨も上記定型文に盛り込んで流している。
 ただ、Switchの場合、文字入力速度がPCやPSよりも不利なので、早い者勝ちのカスタムには出遅れて入り損ねることが多い。なので、その旨のアナウンスはするようにしている。
 また、フレンドとの参加そのものは禁止されていないが、同じチームに入れるとは限らないので、その点もアナウンスしている。
 あと、いつまでカスタムをやるかを尋ねられることも多いので、質問があったら配信者に尋ねるようにしている。

6.試合中に問題が起きていないかを確認する

 時々起きるのは、ルール違反だ。「◯◯の武器禁止」などといったルールがあるのに、そのルールに違反している人がいる場合がある。
 私は、基本的にオブザーバーに入って試合中にそういった問題が起きていないかを確認するようにしている。
 ただ、ここで注意しなければならないのは、そこで非難したり制裁を加えることが目的ではないということ。私が行うのは、問題の確認と配信者への報告までだ。そこから先は、配信者に判断を委ねる。
 特に、🐧が開催するカスタムは、賞金が設定されているようなカスタムではないので、ルール違反者をあぶり出すことが目的ではない。そうではなく、ルールがうまく伝達されていないので、ルールの伝達を徹底させるため(&配信を通じて伝達して貰うため)に行っている。
 あと、稀ではあるがチートやコンバーターを使う人もいる。被害者が「チート使ってる人がいます」とコメントすることがあるので、オブザーバーとして確認をしに行く。私もそこまでチートやコンバーターに詳しいわけではないが、あーさーさんの配信とかでチートやコンバーターはある程度見慣れている(あーさーさんのチートやコンバーターの見抜き方を参考にしている)ので、「あー、多分これやってるな」と思ったら、断定しないかたちで「ちょっと怪しいです」と配信者に伝えたりする。
 というように、オブザーバーに入ることで、問題が起きないかを確認するようにしている。
 ただ、繰り返しになるが、これはあくまで私が独断でやっていることであり、「モデレーターはプレイヤーとして試合に参加してはならない」という意味ではない。そこは好きにしていいと思う。

7.カスタムの満足度を高める

 基本的に私がカスタムの際にモデレーターとしてやっていることは以上だが、もう少し補足しておく。
 カスタムの満足度を高めるために、2つほどやっていることがある。

(1)参加者の不満の解消

 1つは、参加者の不満をうまく解消すること。具体的にいうと、「参加したいのに参加できない」視聴者が一定数出てくる。早い者勝ちで競り負けてしまうのはある程度仕方ないだろうが、参加した視聴者がずっと試合に参加してしまうことも少なくない。カスタムの性質上、一旦部屋に入ってしまえばそのまま部屋に入り続けることができるし、部屋に入れない人はずっと入れない。
 なので、2回くらい参加したら譲って貰うだとか、連続の参加を控えて貰うのが望ましい。この辺は、配信者からの指示があれば、私もそうして貰うようにアナウンスするし、指示がなければ、「よろしければ適宜お譲り頂けると助かります」といったかたちで弱めにお願いする。
 ただ、難しいのは、それでも連続して参加し続ける人が出てしまうことだ。そうすると、視聴者としては「あいつまた参加してるじゃん、ずるい」という不満を抱くだろう。もっともではあるのだが、参加している視聴者に対する名指しの批判コメントで埋め尽くされてしまうのも雰囲気が良くない。そういうときは、配信者に「連続で参加しちゃってる視聴者の方がいるようです」などと状況を伝達しつつ、「もしかしたらゴースティング対策で配信を聞けてないのかもしれません」などとコメントして気持ちを鎮めて貰うように努める。

(2)参加者への謝辞

 逆に、他の人に参加を譲る人も出てくる。明示的に「抜けましたー」とコメントする人もいれば、特にコメントせずに抜けてくれる人もいる。コメントがあればもちろんのこと、コメントがなくとも、「あ、抜けてる人がいるな」と気づいたら、「お譲り頂きありがとうございます~」などとお礼のコメントをするようにしている。それによって、譲った人も譲られた人も気分が良くなるだろうし、参加できなかった人も「でも譲ってくれた人はいたんだな」と感じて納得するだろう。あるいは、他の人も「じゃあ僕も参加したら譲るようにしよう」と思うだろう。
 さらに、カスタムが終わったときは、参加してくれた方へのお礼をいうようにしている。まあ、筋としては、配信者がお礼をいうものであり、モデレーターがいうのもおかしな話かもしれないが、そこは円滑にカスタムを進めるためには有益かな、と思う。

8.終わりに

 というようなかたちで、参加型カスタムのときは行動するようにしている。
 正直にいえば、作業量はかなり多くなるので忙しい。
 ただ、それでも参加された視聴者の人が楽しんでいる様を見るのはうれしいものだし、参加する意思がない視聴者の人も、試聴していて楽しんでいる様子を見ると、やはりうれしくなるものだ。
 そこに私がどれだけ寄与しているかは分からないけれども、たぶん少しは寄与できているのだろうと思う。そう思うと、自分のやったことの意味はあるのかな、と思うし、良い思い出ができたのであれば何よりだ。と思う。

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