バルセロナ オクパ(無銭宿泊者)との96日間の戦い

オクパという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

スペインでは空き家など人の家に勝手に住んで、出ていかない人たちの事です。
日本では考えられませんが、夏休みのバケーションに家を出たら、オクパにその家に入られて住めないという笑い話もあります。

うちの宿でもそんな状況が、、、、

スペインに来て15年、カサデバルサという宿をバルセロナの中心地に営業してから今年で9年経ちました。
色々と浮き沈みはありましたが、何とか9年やってこれました。

しかしこちらではコロナ禍によりお客の激減し、賃料を安くして長期貸しも対応しました。
よって喉から手が出るほどお客さんに来てもらいたかった状態でした。

そんな中に彼らが来たのです。
2020年3月15日から緊急事態宣言がスペイン全土で発令され、夜間外出が10時までと規制されたりし経済にとても打撃を受けました。

その最たるものが観光業で、大手ホテルなどでは集約し営業しない店舗も多く出てきました。私たちの宿は個人経営なのでできるだけコスト削減し何とかこのコロナを乗り切ろうとしていました。

≪1月27日:オクパ襲来≫
1月27日に一件の予約が入ります。
当日予約です。
そこに現れたのが頭がドレッドの男と女の若いカップルでした。
見た目はモロッコ系ですが男性はイタリア国籍と女性はスペイン国籍でした。
宿泊は1日のみ。クレジットカードでの決済。

しかし翌日の昼になっても出て行かないので聞くと、
「今日も泊まりたい」
という事でした。
その時は現金での1泊分の支払です。
するといつの間にか犬を連れてきたのです。
私もまあ数日いたら出ていくだろうと考えていました。
泊まってていてもらえれば、収入もはいるし、基本的に部屋が空いてて他の予約も見込めないのでイイかなと思っていました。

その後ずるずると「今日も」といった感じで延泊が続きました。
翌日以降は2日遅れ、その後は4日遅れでの支払になりました。
それでも1週間分程度はチャンと払っていたので気にしていませんでした。

その反面他の長期の宿泊者から冷蔵庫に置いてある自分の食べ物がなくなったいうクレームを聞くことがありました。

≪2月頭:支払延長依頼≫
そこで最後の支払になった2月頭に相談があると言われました。
今お金がないのであるが、昔のピソを出た際にデポジット2か月分の1300ユーロが2月20日に返って来るのでその時に支払いたいと言われたのである。
1泊25ユーロ×20日=500ユーロ
を2月20日に払いたいという事である。
一応その際に賃貸契約書のデポジットが1300ユーロあるという書類を見せてもらったのでまあ嘘ではないかなと思いました。
また「現状家がないので他がない」と訴えられたので可哀そうと思い待つ事にしました。

≪2月20日:支払日≫
そして2月20日を過ぎても何も言ってこないので数日後に聞きました。
「お金は?」
「今から銀行に行ってくる」
でその日は連絡なし。

翌日も聞くと
「まだ入金されてない」
とか
「不動産はもう入金しているので数日待てばもらえる」
といいながら待ちました。

≪3月1日:金銭賃借契約書作成≫
しかし全く支払わないのでどうなっているのか問い詰めたら
今度は
「3月末に仕事の給料が入るのでそこで支払いたい」
と言われました。
この日が3月1日。
となると1か月待たないと行けない。

ずるずる伸ばされるも、宿泊した分だけお金がもらえると欲がでてしまいOKすることにしました。
しかし今回は口約束ではなく、自分で契約書を作りました。
契約内容は3月15日に2月分450ユーロ、3月分のを725ユーロ3月末合計1175ユーロを支払うという金銭賃借契約を作成しサインしました。
そこで見極めようとしました。
3月15日に支払えば信用できる、払わないと信用できない。
そして、支払期日の3月15日になりました。

支払はされませんでした。

≪3月17日 警察を呼ぶ≫
2月に引き続き2回約束を破ったのでこれは払う気がないと思い警察を呼びました。

警察が来たのでもう安心。
お金を支払わせて、追い払ってもらおうとしました。
警察4名が彼の部屋に行き、身分証明書を確認し、未払いの件を問い詰めます。
しかし、オクパの2人も引き下がります。
「3月末に支払う」
と言うのです。

結局、警察も契約が3月末まであるので、まだ契約不履行ではないとの事でした。
今回は契約書が足かせになり、3月末まで状況を見守るしかありませんでした。
警察が帰った際に呆然としているところを、奴は勝ち誇ったように私を馬鹿にするような笑いをしたのです。

そしてその後
「お前は警察に連絡したから払わない」
と謎の未払い宣言をしたのです。
そこからより彼らの行動が悪くなってきたのです。
共用のスペースに置いてあった掃除ロボットがいつの間にか無くなってしまったのです。
そこからもともとある監視カメラを毎日注意してみるようにしました。

すると、他のお客さんが部屋の扉に付けていた鍵を女が盗んだのです。
ちょうど取ってから時間が経っていなかったので、鬼の形相で
「鍵返せ」と言ったら、圧倒されたのか部屋まで戻って鍵を返してもらいました。

またある時は夜中の2時にたまたま目が覚めた際に廊下で物音がしたので監視カメラを見ていたところクレジットカードの決済端末を盗んでいるシーンをちょうどみました。
そこで部屋に突撃し「返せ」と言い、返してもらいました。
男は「携帯の充電がしたくて」と言い訳していましたが、クレジットカード決済の端末のケーブルを持っていくのであればまだしも、本体持っていってどうやって充電するのか意味不明でした。

また宿ではやり放題です。
私が宿泊者皆に使ってもらおうと置いてある洗剤やハンドソープを無駄に使うのです。
皿1枚洗うのに水をジャーと数分流しながら、洗剤を十回近く往復して洗うのです。
よって1本の洗剤も1週間で無くなります。

ハンドソープもきれい好きなのか1回の手洗いで10回プッシュします。
お金は払わないきれい好きです。
これも1週間で無くなりました。

またシーツを置いてある倉庫にもなんの躊躇もなく、無断で侵入するようになるので
貴重品、備品など最低限なもの以外は全て隠すことにしました。

電話も無断で使い50ユーロの不正請求があったので、電話も使えないように隠すことにしました。

≪3月末:支払日≫
さて契約が終わる3月末になりました。

もう想像通りだと思いますが、払う事をしませんでした。
この時点で実は私も色々と動いていました。

≪オクパに関して≫
このオクパというのは結構厄介な問題で、空いてある家や建物に入り24時間見つからなければ自分の家でもないのにその人に居住権が発生するとの事です。

で強制的に追い出すと追い出した大家が罰せられることがあるとの事です。
過去の判例で、光熱費等オクパが住んでいるのにもかかわらず止めることもできず
支払は使ってもいない大家がしないといけないというのも出たようです。
また、自分の家にも関わらず強制的に追い出した場合、その人の居住権を奪ったという事で罰せられることもあるとの事です。

日本だったら無銭宿泊になるので、追い出すのが普通ですが、こっちでは警察は追い出すことはできないとの事です。

それでは正式にはどうするのかというと裁判所に訴えを出すのです。
そこで大家さんが自分の家を証明し、それを裁判所が認定することによって追い出し命令がなされ、警察が追い出すことができるのである。

しかし、問題点としてはお金と時間がかかるのです。
特に時間に関しては裁判になるのあ早くても半年。1年以上かかる場合もあるとの事です。その間はオクパはのうのうと家賃も光熱費も払わずい続けるのです。

本当にこの概念は私たち日本人には全く理解できないですね。

ネットで調べると強制的に事を起こすと逆にこっちに不利になることがあるとの事で同じ建物の組合長の下の階に住むエンリクに相談しました。
そこで数件のいいアイデアをもらいました。
(1)保険会社
保険のカバー内容にはこの件の裁判や保証はカバーされていないようでした。
(2)不動産
多くの物件をもつ不動産であれば何か経験があるかなと思いましたが、オクパしているケースを扱っているという事はないので参考になりませんでした。
(3)公的な無料の弁護士
以前ネットで空きを見たら4月22日だったのですが、ダメもとで直接行くと予約なしでも早朝に並べば受け付けてもらえるとの事で今朝行ってきました。
9時開始の所7時半に行き何とか入れました。
ここでも問題があって、法人では有料になるとの事で個人との事。
説明して個人との事で言うも聞いてくれない。
そこで書類を出して何とか食い下がると、隣の職員に相談して何とかOKしてくれた。
しかし、ここは相談するのにまた書類が必要で再度来る必要があるので結局時間がまたかかります。
(次回は最初から個人で通そうかなと思います。)
(4)追い出し業者
藁にすがる思いで数社に問い合わせました。
料金の相場が3000ユーロ(45万円)という事で、そんなにするのとビックリしましたが、正規の裁判で早くても6か月かかってその間部屋は使われるので貸し出しができません。その部屋であれば通常1か月1000ユーロ程度の売り上げができます。
そうであればお金払ってでも早く追い出して、早く部屋を原状復帰させて宿泊できたほうがいいです。
バルセロナに拠点のある業者は初回相談無料との事で、そこに相談に行きました。
実際の今の状況がどうなのか確認すると
実際住んでいる人が家賃を払っていなくても強制的に追い出すことはできない。
強制で追い出した場合自分が不利になるとの事。
この辺に関しては日本人の私では全く理解できません。
「出て行ってください」という事で、自主的に出て行ってもらう事は問題ないですが、「出ていかない」と言って部屋に居座り続ける人は追い出せないとの事です。
そうなるとどのホテル、AirBnB、ルームシェアでも同じ問題も起こりうることがあるという事です。スペインでは大家さんになると家賃収入がなく追い出せないリスクがあるのです。
追い出すには裁判所による退去命令が必要との事ですが、この申請のプロセスで数か月かかるとの事です。
ではこの追い出し業者だったらどうするか聞いてみたら
「現在の契約書は一応3月30日までになっているので、そこまで待ちます。
その後は散歩などで外に出て行ったところを見計らって業者の人がその部屋に入り込む」との事です。
そのタイミングば鍵を変えて入れないようにするとの事です。
中にいる人を強制して出すのは裁判所の命令が必要だが、出て行った後にその部屋を逆に占拠して人を居座らせるとの事です。

≪4月4日 再度警察を呼ぶ≫
さて契約の終了する3月末になりました。
もうこの時点で相手に払う意図がないのは分かっていました。

確か日曜日の昼間から下の住人から電話がありました。
「水漏れしている」

急遽下の階に降りると水が壁を伝い流れてきています。
強度その上の部屋はオクパがいる部屋です。

直ぐに上のオクパの部屋に行くとシャワー終わった後だったのか水が溢れていました。
排水溝をきれいに掃除していなかったために水が溢れてそこから水が下の階に漏れてしまったようである。
実は前回も同じ水漏れがあり今回で2回目。下の階の住民からは「次 やったらお前を訴える」と言われました。

これ以上勝手なことやると面倒になると思い、再度警察を呼んで追い出ししてもらえるように頼みました。

一応今回は警察に奴らと話す前に事前に相談し、大丈夫かと確認しました。
もし今回警察に追い出しできないとオクパは警戒し、態度を硬直し追い出しがかなり難しくなります。

警察の人は、
オクパ状態というのは通常の家とかであれば該当するが、ホテルには該当しないという事で「大丈夫。ホテルだから該当しない」
という返事を聞き、ほっとしました。

そしてオクパの部屋に4人の警察が行き、
「お前お金払ってないだろう。出て行かないとダメだ」と言い続けました。
オクパのカップルは粘り強く「ここにいる。お金は払う」と言い出ようとしません。

この際に警察から「お金の回収はできなくても、追い出すのでもいいか」と聞かれたので、「それでもいい」と答えました。
流れ的には追い出せそうな状況でした、
上司らしき人が来るまでは、、、、


その警察の上司らしき人が到着すると状況が一変。
オクパと話すよりも私に話しかけました。
「お前は税金払っているのか?」
「ライセンス持っているのか?」

こっちが被害者なのに加害者に尋問するような感じで私に質問してきました。
私はまっとうな事をしているので「問題ないです」というも、
「ライセンスのチェック来たらこんな宿なにか問題でるだろ」となぜか私を非難する言動がありました。

そしてオクパと交渉している警察官も交渉をやめ、そそくさと帰って行くではないですか?

「ええー??」

どうなったのか理解できずその上司らしき人に聞きました。
「お金払っているかは関係なく、あの部屋は彼らの家である」
「追い出したいなら裁判して追い出せ」「金回収したいなら裁判やれ」
と言って帰っていきました。

お金払っていなく住み続けているという、子供が見ても分かる悪い事をしている事に対して、大人の事情なのか、それを問いただすのではなく、それを放っておく警察。

この時点で警察は信用できない、というよりも面倒なことはしないのだな、助けてもらえない、自分でやるしかないと思うようになりました。

≪4月8日 追い出し業者に依頼≫
ここで本気で業者に頼む事にしました。
追い出し業者に行きお願いする形で話しました。
そこでは相場の3000ユーロよりも安い1500ユーロとの事だったので即決して、契約書も中身も確認しないで指示された通りサインし、支払しました。
支払も前金のみになっており、交渉の余地がなかったので、頼むところが他にないので言われるがままにしました。

業者に相談した際に事の一部始終を説明したのですが、警察に通報したのはまずいと言われました。

通報したというのは警察がオクパがうちの宿にいるという事を知ったことになっている。
同時に警察が彼らの居住権を認めている。
そうなると今後もし追い出しでもしたらその事前の履歴が分かっててややこしくなる可能性が出てくる。との事でした。

まあそうでもう仕方ありません。もうやってしまったので。


≪4月 実行へ≫
担当する人は身長2mあってスキンヘッドの強面の大男W。
まずはオクパの外出時間を教えて欲しいとの事で外出記録を付けました。。

≪4月12日≫
1週間後に再会し、
Wは外出記録を見て「土曜日の午後が多いので土曜日にしよう。いまメンバーを集めている」という事で決まりました。

≪4月19日≫
さらに1週間経って(依頼から2週間)
行動記録をだしたら今度は「火曜日が多いので火曜日にしよう」と1週間待ち。
(確かにこの時は毎週火曜日の午後の外出が多かったです。)

そこで問題が発生。
奴が今建物の館内でやっている工事の道具(照明)を盗んだのです。
現在建物内で改装工事をしているのですが、そこで照明(ライト)がなくなったというのです。
思い当たるといったらオクパ。
ちょうど無くなったと思われるお昼ご飯に出かけた12-14時の間の宿の監視カメラを見ると、男のオクパがお腹の中に何か入れて帰ってきました。
隠れているので何か分かりません。その後買い物袋に入れて外出しようとしていたのですが、外では照明がないと騒ぎになって出られないようでした。
やけに外を気にしているのでこれは「やったな」と思いました。
盗んだライトがあるか部屋に入ろうとするも、「俺の部屋だ」と主張し入らせません。
お金払っていないのによく主張しますよね。
私も負けずに「俺の家だ」と主張します。
そこでカメラからどうしても行動が怪しいので盗んだと思い、警察を呼びました。
で警察が来て部屋を見たら照明らしきものが見つかりませんでした。
「?????」
ベッドの下とか、シャワールームの上の場所をかちゃんと探したのかなと思い、結局見つからなかったので、私たちも腑に落ちないですがどうしようもありません。
で奴は薄ら笑いを浮かべます。
絶対盗ったのですが、悔しいですが出てこないとしょうがありません。
その後夕方に転機は訪れます。
隣の建物の管理人からインターフォンがありました。
すると隣の建物の4Fのベランダに何か見慣れないものがあるとの事でした。
下に降りて4Fのベランダを見てみるとちょうどカメラでオクパが持っていた買い物袋が見えました。
警察が来た際に盗んだランプを隣の建物のベランダに投げていて証拠隠滅していたのです。
直ぐに警察に電話し、到着を待とうとしているとオクパのカップルが犬の散歩をしようと外に出ようとしていました。
そこで大きな声で「外に出るな」と睨みを利かせ警察が来るまで待たせました。(しかし女は逃げて帰ってしまいました。近くに家があってそこから最近は通ってる。)
隣のベランダにあったのはやはり盗まれたランプで、翌日被害届を出すことになりました。
今まで宿の中の盗難はありましたが、外に手を出すのはもう問題ですね。(まあ宿のもの撮るのも問題ですが)
このような盗難になっても彼は捕まって警察署に行くこともなく、私が被害届を出すだけ。
スペインの場合は盗んでも返せばお咎めなし、被害金額が少なければあまり重要に扱われないという印象を受けました。

≪4月27日≫
その1週間後である火曜日で決行の予定日。(依頼から3週間)
前日の月曜日にWに電話すると「今日雨降ったけど明日も降るか?」と聞かれました。
雨降ると外出しないことが多いとの事で、翌日の決行当日のお昼に連絡するとの事でした。
決行すると思い家族と犬を非難させに午前中ホテル(犬はペットホテル)に連れて行きました。

その後宿に戻りお昼の連絡がないので連絡すると16:30に連絡するとの事。
16:30過ぎても連絡がなく、結局19時半過ぎに連絡ありメンバーがコロナで集まらなかったと連絡があり、決行は次週の火曜日になりました。
ちょうどこの日はオクパは珍しく16:30から19:30まで3時間外出していたので大チャンスでした。

こうやって毎週引き延ばされるので、だまされているのかなとちょっとづつ不信感が湧いてきました。
とは言っても頼れるのは追い出し業者しかいないので、藁にもすがる思いで頼っていました。

さて次の火曜日(依頼して1か月経過)にやるという事なので、家族、犬をホテルに連れて行くので絶対やって欲しい旨を事前に説明しました。

≪5月3日≫
月曜日に連絡
私「明日絶対やるの?」
W「やる」
私「何時に?」
W「奴らが外出する16時頃」
という事で火曜日の決行の返事をもらいました。
午前中に家族をホテル、犬をペットホテルに避難させて火曜日の16時に待機しました。

16時半になりました。電話で外に来いとの事で行くと、メンバーとして4人が来ていました。

作戦としては
オクパのカップルが出かけた時に
1人が後をつける、
2人が荷物を下に出す、
1人がその部屋に入って宿泊客になる

です。

問題は「いつカップルが出るか?」です。

毎週火曜日は午後に出かけることが多いですが、今日もそうなのかは分かりません。
とにかくオクパの男はかなりの時間部屋におり、出かけてもすぐに戻ってきたり、外出が30分以内とか普通です。
2-3時間位の外出になると週に一度あるかないか?のレベルなのでそれが今日にあたるかは本当に運になります。
今日は1日出かけない可能でもあります。そうすると待ち続けても作戦が決行できません。

≪鍵≫
さて今回の決行の際に私に重要な役割がありました。
それはオクパのカップルが外出の際に荷物を出しながら、戻ってきた際に入れないように鍵を変える事です。
ちょうどオクパが外出している間に鍵屋に来てもらうというのはかなり難しい状況です。
彼らがいつ帰ってくるか分かりません。10分後に帰ってくる可能性もあります。
そうなると電話で呼んでも間に合わない可能性があります。
Wに相談すると「信頼のおけるところを探して、そこに追加料金払って待機してもらうように言え」と言われました。
追い出し会社ってそういうところもサポートしてくれるものだと思っていましたが、してくれません。

数件鍵屋に行って話しました。
その中で近くの鍵屋は凄く親身で対応してくれて、鍵のシリンダーだけの交換は簡単で自分でできると言われました。
鍵とドライバーがあれば数分、もしくは1分以内でできると言われました。
自分でやれば業者の取り付け出張費用(100ユーロ)もセーブできると言われました。

そうは言われても、鍵屋の簡単が私のような素人にとってはどうか分からないので、やり方一度教えて欲しいとお願いしました。
その場でやり方を聞きましたが、うちの宿の鍵の形態が同じか分かりません。
また鍵の交換は絶対しないといけません。鍵の交換ができない時点で彼らは侵入でき、今回の計画が全て台無しになります。
失敗できないのです。

そこで鍵屋に頼み込んで宿に来てもらってやり方を教えてもらうようにしました(この時は作戦決行の1週間前でした)。
なんと無料で教えてくれるとの事でした。

来てもらうのはオクパの外出することのない翌日の朝。鍵屋も営業の始まる前の8:30に来てもらって鍵の交換の仕方を教えてもらおうとしました。
8時半に来てもらう際にインターフォンの音がなって怪しがられるのを避ける為に外で待機していました。
そうすると時間通りに鍵屋が来ました。

ちょうどここで信じられないことが起きます。

エレベーターであがろうとすると、上からエレベーターでおりてくる人がいました。
なんとオクパの男がいつも起きていない朝8:30に降りてきたのです。
「なんてタイミング悪いんだろう!」と思いました。

鍵屋とはさっと離れて他人を装いました。(鍵屋の制服着ていなかったもよかったです)

降りてきたのでそのままエレベーターに乗って宿(3階)に上がりました。
男がいつ戻ってくるか分からないので、住んでいる日本人の学生に下に行って見張っててもらいました。

逆に部屋にいないので安心して鍵の交換を教えてもらいました。
本当に思ってた以上に鍵のシリンダーの交換ができました。
早くやれば30秒でもできます。

鍵交換の準備はできました。
≪5月4日 決行日 ≫

さて決行日当日、バルセロナの友人でレストランをやっているIさんがこのことを伝えたいとの事で宿に来てもらいました。
16時あたりに来てもらい宿でオクパの行動を一緒に監視カメラで見ています。

さて業者からは16時になっても連絡はありません。
ちょっと今週も急にドタキャンされるのかという事も頭をよぎっています。

16時半過ぎWから電話あって外に出て来いと言われました。
出ていくとW以外に4名の人がいました。
Wはて手短に4名の役割を説明。
Oがチームリーダー
それ以外に
尾行1名
宿泊者を装う 1名
荷物を運び出す(Oと一緒に)1名
の4名体制でした。

Wは説明後1分も経たないうちに「あとはOとやり取りしろ」と言って、事務所に戻るという事で帰っていきました。
私の心ではWが先導きってこの作戦を実践するのかと思ったのでちょっと虚を突かれたのと、「おまえ やらんかい!」という気持ちが交錯しました。
それと同時にこの作戦ちゃんとうまくいくのかなという不安も大きくなりました。

彼らは外で待機し、私は宿に戻り監視カメラで行動を逐次連絡するという形にしました。

途中で女も宿に入り、なかなか部屋から出ません。
O達が外で待機して2時間経過したときに、インターフォンがなりました。

≪19:30 業者が帰った?≫
宿泊者を装う役だったApoloだったのです。
Apoloはみんな帰ってしまって、お金を払われていないと私に言いに来たのです。

そこでOからのメッセージが来ました。
「今日は帰ります」
「続きは次の火曜日で」

との事..................

えっ みんな帰っちゃった?

直ぐにOに電話しました。
私「なんで帰るんだ。困るよ。今日の為に家族をホテルに連れて行ったりいろいろ準備していたんだ。しかも2時間しかたっていないのに」
O「Wと話してくれ」

との事でWに電話
私「なんで帰るんだ。困るよ。今日の為に家族をホテルに連れて行ったりいろいろ準備していたんだ。しかも2時間しかたっていないのに」
W「2時間いても外出しないので今日は帰った」
私「そんなこと初めに言ってないじゃん」
W「それがこっちの方針だ」
私「そんなの困るよ。家族の為にホテルとったりしているんだし。今日できなくても最低明日(水曜日)にできないか?」
W「来週の火曜日になる」
私「なんで?」
W「基本週1回なんだ」
私「今日2時間、来週の火曜日に2時間、計4時間やるなら、今日4時間やったほうが1日で済むでしょ。しかも最初に今日は2時間だけ張り込むとか何も言ってないでしょ。こっちは出ていくまで待っていると思ってるでしょ。過去にも19時、20時に出ていることが多いんだからそこまで待っててもらわないと困るよ。おかしいよ。」
W「今日はみんな帰った。Oも別の仕事がある。来週にしかできない」
ブツ・・・・・プー、プー、プー

再度電話するも取らない。留守番電話サービスにつながるだけ。

この時点でかなりの絶望を感じました。
このまま毎週ずるずると流され結局時間切れまで何もしないのではと思うようになりました。金だけもらってあとはのらりくらりするのではないかと思いました。
来週の火曜日との事でまた1週間オクパと生活することは、もう精神的に限界が来ていました。

とは言っても彼らが動かないと何もできない。

≪残された手段は自分たち≫
そこで唯一残っているApoloに相談しました。
彼もこの一員なので追い出しに関しては経験があると思い彼に何とかやってもらえないか懇願しました。(実は後に聞いたのですが追い出しに関しては今回が初めての素人との事でした)

家族をホテルに避難している事、業者に1500ユーロ支払っている事。

A「なに 1500ユーロも支払っているのか。会社も泥棒だな!しかも会社は今日何もしていないので俺にも金を払わない。」
私「なんとか人集めて明日にでもやってもらいたいんだ。1人100ユーロ、3人で300ユーロ払うからやってくれないか?業者はもう信用できない」
A「状況察した、俺もアルゼンチン人だけどビジネスではなく心からお前を助けたいと思う」
私「2人集められる?明日できる?とりあえず宿に入って話しよう」
A「業者は何もしないで1500ユーロももらっているのか、泥棒だな」と結構このことをつぶやいていました。

結構スペイン語と違ってアルゼンチンの訛りがありところどころ言っていることが分からないのですが、話をします。
基本的にはやってくれることになりました。300ユーロ払ってその配分はApoloに決めてもらう事にしました。
Apoloが200ユーロもらって他2人に50ユーロずつでもいいよと言いました。

そこでオクパたちに動きが出てきました。
なんか外出しそうになりました。

今の状況でIさんが外で待機して尾行をしてもらえるという事で外に出ていきました。

しかしまだこの時点で私とApoloしかいません。
2人で遂行するにはかなりリスクがあると思い、明日ちゃんと準備で来てからにしようと私は提案しました。

何事もそうですがちゃんと準備をして、誰が何をするか決めていかないと作戦はうまくいきません。
アポロは友人に電話し「今から至急来れるか?そしたらすぐに来い!」と友人を呼びました。

≪19:58≫
するとそのタイミングでオクパのカップルが外出しだしたのです。

自分の中でも頭でいろいろと考えました。
「今やるべきか?」
「別の日の方がいいのか?」
「もしくは来週の火曜日まで待って業者に頼んだほうがいいか?」「でもまた業者が何かの言い訳してこなかったらどうしよう」

ちょうど外にいたIさんから連絡が入りました。
19:59 Iさん「今メトロ乗りました」

通常近くのスーパーなどであれば数分で帰ってしまう場合もあるので、その場合は鍵を変える時間も、荷物を外にだすのも時間がありません。
メトロに乗るという事はそこそこ遠出するという事で数分ではないなと思い

「やるのは今だ」を思い
Apoloと2人でやる決意をしました。

≪20:00 業者無しの素人による作戦決行≫
20:03 Iさんはそのままメトロに乗り尾行をすすめ2駅先のUniversitatで降りたのを確認したと電話がありました。
そうなると時間があります。そのままメトロで帰ってきても10分以上はあります。

まずは建物の門にある鍵を変えます。
こっちは以前鍵屋に教えてもらっていなくぶっつけ本番です。
鍵のシリンダーの先にカバーがあり、これを取るのに結構時間がかかりましたが(と言っても1分くらい)鍵交換終了。
これでまずは一安心。

次に荷物を全部外に出すことです。

宿に住んでいる日本人のSさんがたまたまいたので、呼んで
私「荷物出すの手伝ってください」

部屋に合鍵で入って大きなビニール袋にとりあえずあるもの入れてエレベーターで降りて荷物を外に持ち出します。昔捨てた電子レンジをもってきてました。昔盗まれた自動掃除機やOrange TVのデコーダーはありませんでした。多分もう売ったのだと思います。

一番厄介なのは2匹の犬です。
黒い犬で後で聞くと狂暴で有名なピットブル。
入ると「ワンワン」と吠えます。

多分私犬飼っていなければもしかしたら犬がいることで尻込みしていたかもしれません。
しかし私はゴールデンレトリバーのバル(8歳)を飼っているので犬にはあまり抵抗はありません。

しかも過去に何回かその犬も知っていて、吠えるけど近づくと何も吠えないし噛みつかない、本来はいい犬なのです。

よって荷物を出し、その後犬に首輪をつけて2匹も外にだし、道にある柱に括り付けることに成功しました。

部屋は汚い、犬の匂いが染みついていながらもまずは回収できました。

そこでApoloに下の門で見張ってもらい、私はペンションの鍵の交換をすることにしました。
こちらは以前教えてもらっていたので簡単に取り付けることができました。


まずはこれでオクパおよび荷物は建物の外に出すことに成功です。
そしてヘルプで呼んでたApoloの友人も宿に来ました。
友人にオクパのいた部屋にいてもらい、日曜日から泊っているという事にしてもらいました。


問題は彼らが帰ってきた後です。


一応荷物だけ外に置いておくと盗難にあう可能性があり、それをオクパの奴らに言われる可能性があるのでApoloに荷物を見張ってもらい、来たら荷物だしたよと伝えて欲しいと言いました。犬が飼い主がいないからか吠え続け、ちょっと周辺が警察よぼうかという雰囲気になったようです。ここで呼ばれていたら面倒でしたが、呼ばなかったようでした。


≪20:48 オクパ 帰宅≫
20:48さてIさんから電話の着信がありました。石塚さんはその後オクパを見失ったので戻ってきて宿の近くで見張ってていました。
Iさん「(宿の近くの)メルカドーナ(スーパー)の前奴ら発見。」
もう数分で宿に到着です。

さてこれからどうなるかです。

≪1回目の警察≫
到着し荷物、犬が外に出されているのを見て警察に電話下のだと思います。
まずは警察(mosos)が来ました。
彼らが電話して警察呼んだのでしょう。
警察が宿まで上がってきました。

警「外にこの宿に住んでいるけど中に入れないと言うんだけど、どうなんだ?」
Apoloも一緒にいて対応してもらいました。
私「彼ら日曜日に出て行って、その後新しいお客さんがその部屋に泊まっています」
その後数点の質問だけで、部屋も確認もせずに警察は帰っていきました。

まずは撃退成功です。
皆でガッツポーズしました。

その後Iさんは外で監視してて、まだ彼らは建物の外で荷物と一緒に動こうとしていないとの事です。

≪2回目の警察≫
オクパは諦めずに再度警察に電話したようです。
次は先ほどのmososとは違うバルセロナの市警Guardia Urvana2人が来ました。
警察「外にいる人がこのペンションに住んでいると主張しているんだけどどうなんだ?」
先ほどの内容と同じように返答するも
警察「鍵を変えなかったか?」
と質問されます。
私はNOと答えました。
警察「鍵を変えることは彼らはあなたを訴えることができる」と説明しました。
あまり話すといろいろと状況が不利になることもあり得るので言い訳を考えずに沈黙を通しました。
その後警察が
警察「彼らを宿にいれるか?もしくは拒否するか?」

ここがポイントだと思いました。

ここで彼らに宿に入れることを許したら、彼らも警戒を強めもう今後二度と追い出すことができないと思います。
業者も勝手にやったので契約解除され頼めない可能性もあります。
オクパは家賃払わないで我が物顔、私たちは裁判で訴えたとしても早くても半年、長ければ1年以上も追い出すことができない可能性があり、そうなると地獄の日々を過ごさないといけません。


警察もあまり問題を起こしたくないので、警察側の気持ちとしては彼らが宿泊代金を払ってようが、いまいが宿に戻ってもらえれば一件落着です。しかも私は外国人なので言いくるめやすい。
もし追い出す場合、彼らの住む場所がなくなるので別の仕事が増えるとか思っているのかもしれません。

よって警察は私にプレッシャーをかけてきます。


きっぱり
「NO。拒否します」
と言いました。
もう訴えられてもいいと覚悟しました。
とにかくあいつらを今入れたらもう終わりと思いました。

そうすると警察もそれ以上は言わずに帰っていきました。こちらの状況を理解したのかもしれません。

その後上から外の状況を見ているのですがオクパのカップルは粘って警察と30分以上も話をしています。


しかしながらそれ以上警察が私を訪ねることがなかったので、とりあえず入れさせないことに成功しました。

≪オクパ 建物に侵入≫
ちょうどそのタイミングで一人外出から帰ってきた日本人の学生がいました。

警察とオクパが門の前にいるので、中に入れませんでした。
その後警察も帰っていったのですが、その時に学生から連絡ありました。

「あいつら建物の荷物中に入れてますよ」

インターフォンをみると建物の門が開けられてあいつらが荷物を外から中にいれていました。

なんで?
彼らは鍵をもっていないので、多分警察が私のところに来て帰った際に扉をちゃんと閉めなかったか、オクパが上手く閉めないようにしたのかもしれません。

≪揉み合い 追い出し≫
ここで建物内でも侵入を許したらもう終わりだ、と思いすぐさまSさんと学生を引き連れて追い出すことにしました。
エレベーターを降りると荷物を入れている2人が見えました。
不法侵入だ!と思うのとここで追い出さないと終わりだという事で、もう相手に飛び込んで何とか力で門の外に押し出そうとしました。
人間ってお互い本気出すと動かすのって結構難しい。
あまり動かないですがSさんの後押しをもらって何とか門まで追い出すことができました。
オクパの男も必死に門をつかんで離さないようにしています。
「出ていけー」
という感じでもう全身の力で押し出してやっとと扉を閉めることができました。

≪3回目の警察≫
と同時に不法侵入という事で警察を呼びました。
今回3回目の警察です。今回は2番目に来たGuardia Urvanaです。
相手の女が大げさに痛がっているのもあり救急車も呼ばれました。

警察としては喧嘩という事でお互い被害届を出すという事になりました。
そこで私は「建物内に不法侵入した。だから追い出した」と訴えました。

しかし、スペインの場合建物の入り口、エレベーターホールなどは建物皆の共用部分なので不法侵入にならないとの事でその不法侵入という事にはならないとの事です。
仮に私の宿の中に入れば不法侵入になるとの事です。

でもおかしいですよね。住人でもない人が人の建物の中に入って不法侵入にならないって。おかしい。
正式には建物の自治会長が警察に電話するのが筋だったようです。

でも私たちとしては建物内に入られて宿の前にたむろされたらたまったものじゃないです。
そこで警察を呼んでも外に引き釣り出すのが難しいかもしれません。
城と同じで中にいると追い出すのは難しい。
同じように城の外にいると中に入りたいと言っても入れないのだと思います。
警察もあくまでも強制力があるのは裁判所の命令があってもしくは法令違反があった場合で、このような民事は仲介役になり、物事を解決する役割なのかもしれません。よって私が「宿に入れてもいい」と言わない限り、警察が強制的に彼らを入れることはできないのではないかと思いました。

今回の一連を通して警察も私のような外人に対しては、上から目線に感じました。
警察が来た際にApoloの友人のスペイン人に宿泊者の一人としてついてもらうようにしたのですが、彼が話すとそこそこ聞きます。
まあここは言葉の問題もあると思いますし、外国人はアウェー感感じますよ。

冷静に考えて奴らが中に侵入しようとして、私たちは撃退したにも関わらず、私たちもそうですが、相手も傷害罪を出すという事です。
泥棒が家に入ってきて撃退して泥棒が怪我したら泥棒が家主を訴えるという事です。どう見てもおかしいですよね?

まあこの件に関してはどうなるか様子を見ていきたいと思います。
建物の中には見た人がいますので証人として私たちをサポートしてくれると言われました。

この時点でもう次の日になりました。

この一件で、警察が説得したのか分かりませんが、彼らも諦めて宿から離れることになりました。
多分女の家に行ったのだと思います。

これでやっと彼らが出ていき、荷物をもって敷地を離れました。

実はここで私が重大なチョンボをしていました。

鍵がないのです。
新しく取り換えた鍵からバイクの鍵まで全てなくしてしまいました。
多分、もみ合った際に鍵を落としてしまったのだと思います。

仮にもみ合った際にポケットに入れていた鍵が外に落ちており、私は撃退に成功したので門を閉めました。
で彼らは外に追い出された際に鍵が落ちているのを見て拾います。

そうなるといつでもまた入れますし、建物前に置いているバイクも簡単に盗めます。

大チョンボです!

よってその日の夜中は細心の注意を払いました。
Apolo及び友人はもちろん泊まってもらいました。
友人には翌日の21時まで丸1日いてもらって、前のオクパの居住権が失効するようにしました。

夜中は結局彼らが戻ってくることはありませんでした。

はやり鍵の件が気になるので無駄な出費になりましたがペンションの鍵を再度帰ることにしました。
バイクに関しては鍵を再度取り付ける工場があるのでそこまでレッカー移動して、新しい鍵に変えました。
オクパのいた部屋の鍵も変えてもらい、仮に万が一宿にはいっても部屋に入れないようにしました。

2日目の夜も緊張感をもっていましたが、彼らが来ることはありませんでした。

まだまだ安心はできませんが、仮にオクパの場合は住み着いて24時間で居住権が発生するらしいのでもし不法侵入したら警察にすぐに連絡しようと思います。
しかし、それよりも入られないようにするのがベストですので鍵を変えました。


さて今回の騒動での被害額
(1) 売り上げ未回収分
 2月 450ユーロ(1泊25ユーロ)
 3月 725ユーロ(1泊25ユーロ)
4月 1620ユーロ(4月1日より正規料金の54ユーロに変更)
  計 2795ユーロ
(2) 鍵交換 
    634ユーロ

(3)業者1500ユーロ 結局何もしない。返金請求しようと思います。
(4)Apolo 300ユーロ
(5)家族ホテル 400ユーロ(2泊×2回、犬は3泊×2回)
(6)部家クリーニング ?

合計 5629ユーロ

この金額は民事として損害賠償を訴えようと思います。
しかし男はイタリア国籍で住所が分かりません。よってスペイン人の女に向けて訴状を送ろうと思います。時間もかかりますし回収もできないと思います。しかし訴状を送ることによりプレッシャーをかけたいと思います。

今回の件は全く儲けもなく、損ばっかりの経験でした。
それ以上に3か月間精神的にも疲れてきました。

今はいないだけで本当に落ち着いて生活ができるようになりました。

もうこれは交通事故にあったと思い忘れ、今後はこのようなことが無いように全て前金、24時間過ぎても支払わない場合は追い出し、警察に連絡しようと思います。

この度は長々と今回の手記を読んでいただきありがとうございました。
スペインという国での特殊な事情でありますが、今回のようなことがあるという事を経験した私としては多くの人に知ってもらいたいと思い書きました。


さて今後バルセロナに旅行の際にはぜひ「ペンション カサデバルサ」をご利用ください!



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