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今日、誰のために生きる?④

「今日、誰のために生きる?」
ひすいこうたろう×SHOGENを読んで

✅世界語「ムシノシラセ」

ブンジュ村の村長は、ショーゲンが始めて村に来た時に「日本語」知ってるよ!
 「MUSHINOSHIRASE」「虫のしらせ」も世界中で使われていますが、ブンジュ村の意味合いだと「自然からのメッセージ」という意味で使います。
 
村人は「日本人は虫と話ができるほど五感が研ぎ澄まされていて、自然と繋がっていると信じています。」
 
ある日、子供たちと遊んでいる時「テントウムシ」がショーゲンの肩にとまりました。
やっぱり日本人凄い!テントウ虫が、虫と話せるショーゲンを選んでとまったぞ!
みんな興奮して歓喜して涙を流している子供もいました。
 
そんな村人から日本人凄いとリスペクトを受けるショーゲンは、日本人だけど今の僕には出来ないんだと村人に伝えるようになった時に村長から
 
ゆとりを取り戻すには「裸足で土を踏みしめること」今で言うアーシングですが、その感覚が一番、冴えていて研ぎ澄まされていたのが日本人だったようです。
 
日本人本来の記憶を取り戻すには「裸足で大地に立ち、空を見上げる。そして虫の声に耳を傾ける」それでも足りなければ草木を身にまとう。
 
人間が人間に戻るために自然に触れて自然に還るのだと・・・

✅日本人に虫の音が聞こえなくなった時に、地球の破壊が始まる

今の日本人に、虫の音色に耳を傾けることができる余裕をもてる人は、どれくらいいるのだろうか?
 
「口を酸っぱくして言うけど、ショーゲン心に余裕をもってね」と村長は毎日毎日言ってくれました。
 
ブンジュ村に来る前は、日本で営業の仕事をしていたので毎日が数字から追われ続ける日々でした。
 
そんなことよりも、ブンジュ村に来てからのショーゲンも目標を立てて、それに向かう日々でした。
 
自分を愛することよりも、食事を楽しむことよりも、他人とのコミニケーションを大切にすることよりも絵を描いて目標を達成することばかりに専念して考えていました。
 
そんな僕に村長は言いました。
「この世が滅亡する時は、日本人に虫の音色が聞こえなくなった時だよ。自然と対話できる人が居なくなった時に、地球の崩壊が始まる」
 
虫の音色が聞こえないショーゲンを見てブンジュ村の人々は「この世が滅亡する時」を再現して絶望していたそうです。
 
「ショーゲン、なんで日本人は心のゆとりを失ったんだ?今の日本人はみんなそうなのか?空も見上げられない人が多いのか?誰かに心のゆとりを持っていかれたのか?本当の日本人は、そうではなかったんだ。世界中で一番、空を見上げる余裕を持っていたのが日本人なんだ。取り戻してくれ今すぐに。世界中の人で一番大切にしなければならない人は日本人だと言い切れる。だからその感性を取り戻して欲しい。日本人は心の豊かさと、ゆるがない心の安定をもっている人であって欲しい。それが日本人の役割なんだよ。」

✅まず、息を整える

村長が受け継いできた日本人の魂のありかたは
「日本人は、ふだん当たり前にやっている所作の一つを、愛していたんだ。水を手ですくう時の手のひらの形すら、愛していたんだ。息を吐いている時の自分、息を吸っている時の自分。それをこよなく愛していたんだ。朝起きて一歩家から足を踏み出した時に左足のつま先が地面を踏みしめる時の感覚、これがもう喜びに感じるんだ。日常の一瞬一瞬に、一番喜びを感じていたのが日本人だったのだよ。人間は自然の一部なんかではない。人間こそ自然そのものなんだよ」
 
ショーゲンは村長に言われた、この言葉を胸に刻んでます。
 
ある日、すごく嬉しいことがあって「カリビンさん聞いて!」嬉しくて興奮しているショーゲンを見て「ショーゲン、まず、息を整えて」「でも、凄く嬉しいことがあって!」「ショーゲン、まず息を整えて、今日という日は長いんだよ」
 
どんな時も息を整える。
息を整えることで、心にゆとりが生まれる。
嬉しくて嬉しくて歓喜しているときでも「心にゆとりをもつことを」促されました。
 
たしかに、一瞬一瞬を丁寧に味わうと、より深く喜びを味わえるようになります。
息を整えると、自分自身の存在をはっきりと認識することができて、自分の心の中にある本当の喜びを大切にして生きて行こうと、あらためて思えます。
 
小さな日常から大きな幸せと豊かさ受け取って生きているのがブンジュ村であり、かつての日本人だったのでしょう。
 

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