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 それまで、バイオトイレからでる液肥は250L入るポリタンク2つに流し込んで、溜まるとその都度、プラスティックでできた簡易手動ポンプ(Dr. 中松発明の醤油ちゅるちゅるみたいなもの)を使い、二日置きに小一時間かけて汲み出してえっちらおっちら畑予定地に撒いてきた。
 結構な時間と労働ですよ。

仮置きポリタンクから手動ポンプでバケツに移し、ああ大変


 それまでの「一般家庭」では、トイレの水を流したらそのままさよなら、ですよね。どこで何がどうなっているのか小学校で社会科見学はしたものの、自分たちが何かをすることはないですよね。せいぜい、上下水道代として請求された額を払うだけ。

  Casa Arkadiaでは、自分の手でやらないと、トイレだって流れていきません。

 生活排水も同じ。グレイウォーターも、石鹸洗剤シャンプーを植物由来にすれば再利用ができる。お隣さん、具体的に見せてくれてありがとう。


 さて。

 畑へのバイオトイレからの液肥、樹木へのグレイウォーター、この二種類をそれぞれ別のポリタンクに溜め、それぞれ別のルートを作って必要な場所に配水できるようにします。特に、バイオトイレの液肥は地中に染み込ませて畑に送りますよ。

グレイは果樹へ、液肥(緑)は地中に埋めて畑へ
上に伸ばしたのは乾季に隣の土地に出すため


 買った物:1インチのホース200m、2インチの排水用ジャバラホース30m、途中につけるコック7つ、支線用のT数個、曲げるための角(日本語でなんて言うの〜)、連結部にそれぞれつける止め輪(日本語でなんて言うの〜)などなど。

 いつもの金物屋さんで配置図見せながらお店のお兄ちゃんと頭付き合わせて部材と個数の確認。

体育の時みたいに白線ひいて

この庭、畑の配水システムは私が全て、最初から最後までやりました!!えらい!コツコツ、部材並べて組み合わせて、朝晩はまだ寒いのでホースを温めるためにバーナーで炙って。コツコツ、コツコツ。

 畑に行く液肥のラインも、手前と奥の間にコックをつけて、手前は湿潤系、奥は乾燥系の野菜たちに水分量コントロールできるように。計画、計算さえしておけば、部材の設置には大して時間はかからなかった。正味10時間もかからなかったと思う(ただし、強烈な太陽光線に晒されるため、朝のうちの1〜2時間しか作業ができないへっぽこ)。


 その間に、クマ夫はポリタンクを入れる穴をレンガで覆う。

ポリタンク設置用の穴に
レンガで囲いつけて
ちょっとずつちょっとずつ準備して

 

途中で改良策採用したから足りないもの出ちゃったり


雨季が終わってから、最終的にポリタンクをそこに設置し、入口出口につなげ、ポンプを移動させる。出口(ポンプに繋いで二種類の水分をそれぞれのポリタンクから出す部分)は交互に切り替えできるようにした。ポンプひとつで二種類の液体を二種類のホースに分けて出せるように。液肥とグレイと、いちいち付け替えるのが面倒だな、と始めは思ったが、慣れてみると大したことはない。吸い込み口にはピチャンチャと言う名前の「弁」のついた取水口も取り付けた。

ぴちゃんちゃって、かわいい名前


左がグレイ、右が液肥
赤い囲いの部分が液体の吸い出し口で、ここをポンプに毎回付け替える。


 実際、このシステムが全て完成して使えるようになったのは2021年の9月だが、それでも「仮置き場」からポンプで液肥を送水し始めたのは6月。これだけでも随分と毎日の生活が楽になった。

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