今後の連珠への向き合い方
彗星戦の決勝が終わってから約3週間。連珠へ費やす時間はだいぶ減った。おそらく以前の1/4~1/5。もしかしたら1/10ぐらいかもしれない。これは意識的にやっていて、というのも心身ともに追い込みすぎていたからである。このnoteを読む人なら私がどれぐらい連珠に時間を費やしていたかは推察できるであろう。実際、ゴモクエを1日で50局うつのも何回もやったし、しおちゃれを1日で500問解くのも何度もやった。年間で1000時間は余裕で連珠に費やしているだろうし、どこまでを連珠の時間に含めるかは議論の余地があるが、会社の労働時間を上回っている可能性もある。以前から薄々気付いていたが、心身の負荷がやばくなってきたのでここらで費やす時間を減らすことにした。
まず肉体的な負担という意味では、毎日の就寝時間が午前2時が状態化ししたことが問題に挙げられる。流石に2時就寝を毎日続けるのは体に結構負担が来る。2時に寝ると、睡眠時間を延ばしたとしても質が悪い。いろいろなコンディションの悪さにつながった。心理的な負担という意味では、やはりある種の強迫観念というか見えない何かと戦いながら連珠を続けるのは疲れるということであった。有望な低段者との競争、自分の成長の遅さ、連珠に時間を費やす意義と周囲の目。強くなりたい、強くなれば、周囲に勝ちたい、周囲に勝てれば……。たかだが趣味に過ぎないが、いろいろ詰込み、縛りすぎた。名人戦一次予選は気合を入れすぎて空回りし、関東選手権で心身のバランスにボロが出て、A級リーグの運営は張り切りすぎたツケが回り、彗星戦を節目として何とかやってきた。とりあえず彗星戦で3位入賞という結果を残せたのは、自分としては少し報われた気になった。
心身を犠牲にしながら何かに打ち込むというのは、そのあとに報われるものがあればやらざるを得ない場合もあるかもしれない。稼げるときに稼ぐ芸能人やアイドル、M1で人生を変えに行くお笑芸人、痛み止めを打ちながら金メダルを目指すオリンピック選手。ただ、普通の人間はそんなことはせずに規則正しく睡眠時間をしっかりとって生活したほうがよさそうだ。
というわけで今は連珠の時間を減らしている。強くなりたいと、A級リーグに出たいという思いは変わっておらず、そこは今でも目指している。ただ最近は連珠をやらない代わりに、他のボードゲームやその他のことにも手を出し始めている。そもそも人生に与えられた時間は短いし、魅力的なものは多々ある。連珠以外に脇目を振らずに打ち込んでいた時間もそれはそれで一理あるが、やはり色々面白いものは転がっている。七盤に本格的に興味を出し始め、運動も習慣づけしたいし、読書もしたいし、記事も書きたいし、映画やアニメも見たいし、英語の勉強もしたい。やりたいことが多すぎて本当に困ってしまう。特に最近はオセロに時間をかけており、シンプルなルールながらその奥深さ、黒と白、1と0の二元論ながら形勢判断の難しさに圧倒されている。
先ほどに強くなりたいと、A級リーグに出たいという思いは変わっていないと書いたが、それは本当である。自分なりにそれほど時間をかけなくても、上達する方法というのはおぼろげながら見えており、それをちょこっとながら実践している。大角元名人の棋譜をザッピングしていたのもその計画の一歩である。結構面白くザッピングしていた。上達するのに必要なのは、そこに費やした時間だけではない。どのように取り組むか、どれだけ質を高められるかも重要だ。量を質に転換させる。上達の際によく言われるフレーズだ。私の連珠も、量を質をに転換させる時が来たのであろう。これは私の連珠の青春時代に訪れた成長痛なのかもしれない。とりあえず11月はのんびり連珠をしながらまた来年に向けてボチボチ動いていきたい。
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