第61期 連珠名人戦1次予選(東日本地区、東京会場) 振り返り

  本日、第61期連珠名人戦1次予選に出場してきました。どのような感じで大会に臨んだか、大会中の出来事などについて書いていきます。

大会前準備

 今大会は連珠名人戦の予選になります。名人戦の仕組みは、各地区の代表7名と前年の成績上位3名のシード勢が総当たりで対局 (A級リーグ) し、その1位が名人と5番勝負を行ってタイトルを争います。今回の予選は、東日本地区の予選会になります。東日本地区は枠が2名となっており、1次予選を東京都、宮城で実施し、その1次予選通過者同士で争う2次予選を東京で実施して代表の2名が決まります。今回は東京で開催された1次予選に参加してきました。

 昨年も本大会に出ていましたが、1勝3敗であえなく敗退。特に大会に出場するにあたっていつも以上に気合を入れてしまい、空回りしてしまったと痛感しました。服装も普段は着てこないスーツで対局に臨んだり、表情もほかの方から怖いと言われる様でした。対局内容も、必勝形の局面からの逆転負けを2度食らうなど散々でした。今回は前年の反省を踏まえ、あまり追い込みすぎないこと、余裕をもって臨むことをテーマにしていました。

 ここのところは以前ほどは連珠時間を割けていないのですが、ここ一か月ほどはなるべく平日の仕事後にも30~1時間はほどは勉強の時間を当てていました。本当はGWに集中的に勉強時間を当てるつもりでしたが、そこまでの気力はわかず……。代わりに、五目クエストの対局と四追いチャレンジの廃人プレイで感覚を養っていました。GW中に1500問以上四追いチャレジを解き、最高レートを1更新したことは、少なからず連珠の感覚取り戻すのに役に立った気がします。

 今回は、珠型面は寒星中心で戦いました。実はもう一珠型も本大会にぶつけようと思っていましたが、披露できるレベルに至らず見送りました。伸び伸び、リラックスしようと大会に臨もうと思っていましたが、大会が近づくにつれて戦闘意欲が湧いてくる形になりました。昨年はある種の脅迫観念的だったことによるといい兆候でしょう。大会当日の朝は、コロッセオに向かう感覚でした。これも勝負服をアスレチックスの藤浪選手のユニフォームにしたからかもしれません。当日の睡眠時間は相変わらず4時間を下回りましたが、最低限の睡眠はとれたかなぁという感じでした。当日の昼食は前日の夜にコンビニで買ったいたので、余計な選択を当日迫られないように準備しました。大会は4局行います。予選通過のボーダーラインは2.5~3勝と見込まれたため、3局目までに2勝以上を目標にしていました。

一局目


一局目は丸田六段との対局でした。仮先を持ちたいと思ったところで、幸いにも仮先になりました。準備していた寒星を提示。五手目までは想定の局面になりましたが、6手目が予想外でこちらが長考。10分以上かけて7手目を打ちました。この7手目が打てないと苦しくなるようで、何とか打ててよかったです。その後は白にガンガン攻められるものの、黒にノリ手によるカウンターがあり、それが有効に働いて勝つことが出来ました。まずは幸先の良い一勝です。

二局目

 二局目は藤田六段との対局でした。昨年の一次予選では、手痛い逆転負けを食らった相手になります。一局目に続いて仮先となり、同様に寒星を提示。8手目までで想定から全く外れた局面となり、何か有効な手がありそうで一気に勝ちまで持っていけそうなものの、一歩間違えるとスグに負けそうな状況。黒9を打つのにかなり時間を費やし、おそらく20分は決めました。残り1分も切ってしまい、やばいと思いながら、黒9、黒11を打ちました。白12が打たれた瞬間、これはチャンスかもと思い、攻めの手を連発したところ勝利することが出来ました。時間がない中で、白に四追いが無いことを見切れたのは、GW中の四追いチャレンジの成果だと感じました。これにより、2勝目を挙げることができ、競争相手に引き分けもあり、2勝0敗で単独Topに立つことになりました。

3局目


 3局目は小野七段との対局です。2勝0敗の自分と1勝1分けの小野七段と上位争いの一局となりました。今回の提示番は小野七段であり、残月が提示されました。残月は今回対策が不十分な珠型であり、痛いところを突かれました。渓月共通にして、自分が黒番となりました。いわゆる必勝と言われている黒5が選ばれるものの、どう展開していいか構想がわかず序盤から苦しい形に。終盤は一気に攻め込まれ、敗れました。感想戦では防ぎの一手が有効に働いていないという指摘があり、もう少しいい戦い方があったかもしれません。

4局目


 最終局である4局目は横山五段との対局でした。浦月が提示され、相手に白4を打たせると見慣れない場所に白4が打たれました。黒5の候補を8題提示するのに時間がかかり10分以上かかってしまいました。序盤から黒が攻めをつないでいき、詰みまで持っていけそうと思う場面もありましたが、結局至らず。最後は白の反撃を耐えながらなんとか満局をもぎ取りました。3局目終了時点では2位が3人おり、2次予選の通過枠が暫定3であったため、他の対局者の状況の気にしなければなりませんでした。最終局は引き分けであったものの、何とか2位通過で、1次予選を突破することが出来ました。

まとめ

 正直1次予選のメンバーは実力が競っており、また今度予選をやったら同様に勝ち抜く自信はありません。対戦の巡りあわせや当日の調子といった面にも左右されます。私も様々な運によって助けられたと思っています。だからこそ、このチャンスを生かして何とか全国大会に、A級リーグに出場できるように準備を進めたいと思います。残り1か月ありますので、今日より1段パワーアップをしたいと思います。

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