1歩ずつ

土日だけ松本に帰る生活も早いもので3週間が経ち、残すところあと1週間となった。

僕はいつも終わってしまうことを考えて、すぐに憂鬱になってしまう。

終わりは必ず来る。

始まるということは終わるということとセットだ。つくづく嫌なセットだなと思う。 

閑話休題

僕が癇癪を起こしたのは、君は、僕にくれる不安よりも、本当はもっと沢山悩んでいて、そしてその事を、君の友達の方がよく知っていると思ったからだ。
そんな不安にかこつけて、思ってもないことを言ったり、酷いことをしたくなる。

僕は君に優しくしか出来ないことにコンプレックスを抱いている。君はきっと僕と居る今が、本当に人生で一番幸せなんだと思う。きっとね。だから、たまに、君が感傷に浸るような恋を羨ましく思う。僕との恋を情けなく引きずって、誰も見ないような文章に起こして、一日中思い出しては泣いて欲しい。

まぁ、でも、そんなことはしないんだけどね。
 
閑話休題 

ところで、暇つぶしに同期や後輩の出演するライブを見に行ったんだけど、笑っちゃうくらい全員格好よかった。ステージの上の笑顔は僕が今たった一つ欲しいものまさにそれだった。
あれだけならないしなれないと思っていたサラリーマンに両足を突っ込んで、忙しさに心を亡くして毎日を潰している。何やってんだろうな、僕は。小さな幸せが愛おしくて仕方がない。つくづく情けないやつだと思う。

そんな思いを抱えながら、一歩ずつ僕らは明日に進んでいく。165cm、小さな体には有り余るほどの運命を背負って進んでいく。僕らの命は、奇跡なんかじゃない。僕らが掴み取ってきた運命一つ一つの軌跡のはずだ。真っ直ぐになるように選び取ってきた選択を線で結べば、一見無意味なそれは、きっと、星座になる。それに名前をつけるなら、「人生」なのだろう。

それでも、終わるということは、始まることだと信じている。

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