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修理作業を途中で投げ出した場合

一般ユーザーからの相談で、乗用車の全塗装を整備工場に依頼してトラブルになっているというもの。

 作業依頼時に概算見積金額約50万円を口頭で提示されたということだった。

 書面での交付はないが、金銭トラブルではない。

  金額には了承したので作業を依頼した。ということは、ここで『請負契約』が結ばれたことになる。

  全塗装なのでエンジン・ミッションを下して細部の色を塗っていたところまで作業の進捗状況も順調だったが、作業中にあれこれ注文を付けていたら突然事業者がキレて、「作業をここで打ち切る」と言われ、「ここまでの作業料はいらない。車を持ち帰ってくれ」といわれたらしい。

  しかし、「エンジン・ミッションを下したこんな状態で車は持ち帰れない」というと、「エンジン・ミッションを載せて欲しかったら別料金を払え(ユーザーの弁)」と言われている。

 なるほど、そういう話か。

 話はだいたい理解できたので、一応、了解を得て円満に解決するよう事業場に話をしてみると言って一旦電話を置いた。

  事業者に連絡し、ユーザーからの話を確認した。

 双方の話に大きな差はなく、ほぼほぼ間違いないことがわかった。

 事業者側の言い分は、作業中にユーザーがやってきて、突然、依頼事項を変更したり、作業途中の仕上がりにいちいち注文を付けてくる。

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そういう話を聞いて説明する仕事です。時々脱線することもありますがあくまでも第三者。巻き込まれないよう、予防の一助となれば。 ※本稿は、実例…

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