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救援後の苦情

 観光客が車をスタックさせ、弊社に救援の依頼があった。もちろん、一見ユーザーだ。

  現場に到着して救援作業を行おうとしたところ、車両側のフック部分の錆の傷みが激しく、ここにワイヤーをかけて車を引き上げるのは強度的に問題がありそうでこころもとないと思った。

    そこで車のナンバーは写さず、それでいてその車であるということはわかる撮り方でフック部分の写真を撮った。。

 作業前に、強度的に外れる(ちぎれる)可能性があることをユーザーにも口頭で説明し、それをユーザーが了解したので作業にかかった。

  作業中、こちらの予想通りワイヤーにテンションがかかっている状態でフックがちぎれ、飛んでしまった。

    しかも、そのちぎれた時の反動でフックがユーザーのクルマに当たり、ボディに結構な深さの傷がついた。

 この時は救援作業が優先したこともあり、依頼者もその凹み傷については何も言わず、終わったのだが・・・。

 一週間ほど経って、ユーザーから「フックが外れた(ちぎれた)のは御社の作業ミスによるものでフック部分の錆や傷みは関係ない。車の傷は弁償しろ」という電話がかかってきた。

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