見出し画像

世界一わかりやすいDXに入門してみた①

あなたは上司からふとした時に『DXって何?』って聞かれたときに答えを持っていますか?
私はクライアントから聞かれて、通り一遍な回答をして不満そうな顔をされたことがあります。っというワケで各務茂雄さん著の世界一わかりやすいDX入門を読んでみたので概要をシェアします。

最初に結論

まずは最も重要な定義から。
DXの本質はデジタル技術で品質・スピードを最大にしてコストを下げ、コスパを最大にすることとしています。
これに私なりの注釈を加えると手段が目的化、つまりデジタル技術の導入を目的としてしまうとコスパ最大にはならないので気を付けましょうってとこです。

冒頭からGAFA

今だとGAFAMでしょ?っていう指摘は置いておいて進みます。
著者はデジタル技術を活用して大成功しているこれらの企業のいくつかに実際に所属していたことがあり、彼らの働き方を紹介しています。そしてそれらの良いところを日本企業の体質に調整して適用しようとしています。
本書ではGAFAな働き方として紹介しています。特徴は5点。
1.企業文化や行動規範が明文化されている
2.仕事の役割が明確に設計されている
3.コミュニケーションが最適化されている
4.実力主義で多様性がある
5.KPIやOKRがクリアである

1はAmazonの「Our Leadership Principles」が良い例です。求める人物像が明確で彼らは評価の際にこの価値基準で評価することを徹底しているそうです。私が以前勤めていた会社にもミッションがありましたが、抽象的かつ形骸化していました。
2は日本でも最近採用され始めた『ジョブ型』な働き方です。最近の求人はジョブディスクリプションが明記されている企業も増えましたもんね。
3はこちらもAmazonの例なのですが、例えばパワーポイント禁止とかです。最適化して過不足はないけど自由もないという印象を受けました。
4は能力を給与に反映させ、成果を賞与に反映させるという考え方のようです。成果には良くも悪くも”たまたま”があるので、ベースとなる給与は能力値を反映させるということみたいです。
5はKPI(Key Performance Indicater)とOKR(Objectives and Key Result)の略で、要するに評価基準をクリアにという感じでしょうか。
そしてこれらがキッチリと運用されているのがGAFAだと。

中間まとめ

私自身、この辺りまで同書を読んでいてGAFAな働き方とDXがどの様に関係するのかが分からなかったのですが、この後からようやく分かってきます。
次回以降で攻めと守りのDXについて説明し、GAFAな働き方を日本風にアレンジして導入するサービス型チームの作り方、最後にDX人材のなり方・育て方を説明したいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?