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本当に需要があるの?ローコード・ノーコード
2025年の崖ってことば、一度は聞いたことありますよね?
大雑把に説明すると、2025年にIT人材が大量に引退して複雑化・老朽化したIT資産をサポートしきれなくなり、これらを刷新できない企業の多くが事業機会を失うリスクのことです。その経済的な損失は最大で12兆円と試算されているとかいないとか。
救世主到来
その危機を乗り越えるためのテクノロジーとして、RPAを始めとする自動化技術と一緒にローコード・ノーコードプラットフォームが期待されています。
私はRPAを使って顧客のDX化の支援なんかをしているのですが、縁あってMicrosoftのローコードプラットフォームも扱い始めました。
調べてみると、まぁ便利なんですよね。データベースがあってアプリが開発出来て後続のフローなんかも定義できちゃいます。それも1台もサーバを立てることなく。
エクセルをデータベースみたいに使ってる業務だったら、より良い環境で使えるようになることは間違いない。あとは簡単なワークフローなんかも作れるし。
銀の弾丸ではない
でもですね、このツールもRPAと同様に銀の弾丸ではないんです。
それを使う人は良いんです。エクセルの不便なところを取り除いた環境で使いやすくなるから。
ではその環境って誰が作るんでしょう?
ここでRPAと似たようなことが起こります。
人材不足を補いたいのに開発者を雇わなきゃいけないとか、固定費を下げたいのに外注費がかかるとか。
そもそも誰のための何?
ここで一旦、初心に帰って。
そもそもローコードが解決できる問題って何なんでしょう?
画面が作れてデータベースに登録できるので、スポーツジムの紙の申込書なんかの代わりにはなりそうです。
あとはバックオフィスのメールを使ったワークフローの置き換えも出来そうです。
でもそれってローコードじゃなくても解決できますよね?場合によってはローコードよりも早く安く…
なのでネットで騒がれてるほどニーズないんじゃないかなって思っちゃいます。
到来しない未来
実は日本においては更に厳しい現実がもう一つ。圧倒的にIT人材が不足してるんです。
結果、IT人材はシステムベンダが抱えていて、企業は彼らのパッケージソフトやクラウドサービスを使います。
つまり、簡易にシステム開発が出来るツールがあっても企業はシステム内製化難しいのです。
それらの事情があるので、市民開発者が自社システムの開発を行う未来は来ないのではないかと考えています。
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