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忘れられない先生

わたしは急性の妊娠高血圧症候群にかかり
緊急オペを受け、息子を
24週・563gで出産しました。


緊急オペ前の今となっては
笑える話はこちら↓

悲劇の中の喜劇


入院してから2日か3日は
病状も落ち着いていたのですが
そこからは坂道を転がるように
病状が悪化し

体のあちこちに水が溜まり
呼吸もしにくくなっていて
血圧は180を超え、意識も朦朧と
してきたため、緊急オペとなりました。

「25分後にオペです」

と言われたものの
こんなに早く子供を出したら
子供が危ないからオペは嫌だと
泣くわたしに主治医のU先生は

「・・・このままじゃ、
2人とも危ないの」

と言い、わたしの手を握りながら

「2人とも助けられるように
頑張るから・・・。」

と、言ってくれました。

お医者さんは立場があるから
言葉を選んで選んで、
後で訴えられないように話すんだなと

自分と息子の入院生活で
幾度となく感じただけに

U先生がどんな思いで
この言葉を言ってくれたんだろうと思うと
今でもグッとくるものがある。

その後、オペ室に入って
最初は、帝王切開だから
半身麻酔と麻酔科の先生から聞いていて
わたしは怖くて怖くて仕方がなかったんだけども


目が覚めるとわたしは病室のベッドにいて
酸素マスクをしていました。

あれ、なんでだろうと思ったけど
その時もまだまだわたしの体は
いろいろ厳しいことがあって
横たわっていることしかできなかったんだけど

少し話ができるようになってから
U先生が病室に来られて

「突然全身麻酔にしてごめんね。
実は、麻酔のことに関しては本来は
麻酔科の先生にお任せしていて
西野さんも半身麻酔でオペする予定だったんだけど

半身麻酔だとお子さんに酸素がいかなくなるから
全身麻酔の方がいいんじゃないかと直前に
わたしの方から麻酔科の先生に相談してみたの。

先生も悩んでいらしたんだけど

”やっぱり全身麻酔でいこう”

ってことになって全身麻酔になったの。」

と説明してくれた。

こういうことは
賛否両論あるのかもしれないけれど

わたしはU先生が
わたしと息子にとって”最善は何か”を
模索してくれたんだろうと思うと
感謝しかなかったし

今でも、息子が元気に大きくなれたのは
U先生のおかげでもあるなあとつくづく思う。

あと余談だけど
わたしは身体中に水が溜まっていて
もちろん顔もパンパンだったから

オペが終わってどんどん水が抜けていき
スッキリしていくのが
見ている方からすると面白いというか
物珍しかったのか

担当じゃない看護師さんが
病室に来られて

「○○さんが、西野さん、
昨日と全然顔違うから見ておいで、
って言うから来たんやけど、
ホント、全然違うね!!二重やったんやねー!」

とwww
(わたしは絶対安静で動けなかったから
自分の顔さえ見れてなかった)

あと、白い巨塔みたいに
教授がたくさんお医者さんを引き連れて
来られた日もあったんだけど
わたしの診察をして、なんだかんだ
話した後、扉を閉めてから

「やっぱりあの病気になると
顔がひどいことになるよね。
ホントはあんなにキレイな人やったんやねー」

と言っている声が聞こえたwww

キレイな人、っていうのは嬉しいけど
声がでかいから本人にも聞こえてますよ、先生!
と笑ったことも懐かしい。

本当にお世話になりました。先生方。



ボウルのお風呂に入れてもらっていた息子↓

ボウルのお風呂



#忘れられない先生

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